Fashion 買ったモノ

【連載】FASHIONSNAP社長 光山玲央奈が2017年に買ったモノ

 1年のお買い物を振り返る「◯◯が2017年に買ったモノ<全3回連載>」。2人目はFASHIONSNAPを運営するレコオーランド社長 光山玲央奈。2017年はついに、「チェスターコートの終着点」に辿り着いたとのこと。定番好きな光山玲央奈が選ぶ今年のベストバイは?

 

Levis 1960年代ビンテージ 501XX

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光山玲央奈(以下、光山):501XXのビンテージはずっと欲しいなと思っていたんですけど、近年はビンテージが値上がりしていてなかなか踏ん切りがつかなかったんです。だけど今年は決意して買いました。1960年代のものだと普通は20万円以上するんですけど、これは丈が短く且つウエストが細くて、いわゆるメンズの売れ線サイズじゃないため7万円とかなりお買い得価格でした。

FASHIONSNAP: どこで購入されたんですか?

光山:原宿のベルベルジンです。半年ぐらい通って今年の4月か5月頃に出会いました。それからベルベルジンのお直し屋に持っていったので、実際に履くまでさらに1カ月くらいかかったかな。今、ビンテージのお直しが大量にきているらしく、ビンテージブームを実感しました。

F:サイズ感のこだわりは?

光山:ジャストサイズだと全体的にシルエットが太くなってしまって、あまり好きではなかったんです。なのでシルエットを細くするために限界をちょい超えるくらいのウエストが細いものを選びました。最初に履いた時はギチギチで、ボタンが最後まで止められなかったんです。ベルベルの藤原さんに「ちょっとキツいんじゃないか?」って言われたんですけど、デニムは履いていけば革靴みたいに馴染むだろうと思って。

F:丈も思った以上に短かそうです。

光山:履くとくるぶしより上くらいですね。藤原さんにも「短いんじゃないの?」と言われたけどビーチサンダルと合わせると伝えたら納得してもらえました。あと、トムブラウンのパンツを履いているとそんなに違和感なかったです(笑)。

F:完全に夏用なんですね。以前、ベストバイではA.P.C.デニムが登場しましたが、違いは?

光山:最新のトレンドのものを買うのもいいけど、やっぱり定番が好きなんですよね。A.P.C.ももちろんシルエットがいいので重宝してるけど、ジーパンの原型と言われる501XXを履かずしてジーパンを語れない、ですかね。

F:実際に履いた感想はどうですか?

光山:「歴史を履いている」という感じ。50〜60年前のワークウエアがまだこんな状態で残っていることに改めて感心するし、細部を見てみると、藍の濃淡や後ろの隠しリベットを見つけられて「60年前にどんな人が履いていたのかな」って想像が膨らみますね。

F:膝下の破れは残したんですね。

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光山:膝の穴は最初はそんなに大きくなかったんですけど履く時に親指が引っかかっちゃって、日に日に穴が大きくなってます(笑)。あと、ここの白い点は仕事している時に修正液を使ったらインクが飛んで付いちゃった。ビンテージを履かずに大事にするコレクターも多いけど、履いてなんぼだと思っています。

F:これを機会に集めるのかと思っていました(笑)。ベルベルジンには100万円超えのビンテージジーンズもあります。試着はしなかったんですか?

光山:しなかったですね。集めたいという気持ちはあるけど、やっぱり服は着ないと意味がないかなと思います。だから、あまりに高いものはさすがに気が引けてしまったかな。ちなみに、知り合いが100万の501XXを奥さんに内緒で買って履いたけど、嫁が気付かなくて残念だって言ってました。なんだかんだで、価値を分かち合える人って必要なんですね(笑)。

BALENCIAGA ピンチドシャツ


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F:今年は「バレンシアガ(BALENCIAGA)」を着用されているのをよく見かけました。

光山:このピンチドシャツはすごい発明だなって思いましたね。バレンシアガのメンズは正直刺さらなかったんですけど、ウィメンズのお店に行ってみたら意外と気になるものが多くて。オーバーサイズのものが多いから男でも着れるかなって試着してみたら、「なんだこれは!」という衝撃でした。

F:2枚買いされていましたね。

光山:そう。柄もいいし、素材違いで買いました。ただ、襟の後ろのボタンを外して着てみたいんだけど、デコルテが見えてしまうので男性にはなかなかハードルが高いのでまだ模索中です。

F:バレンシアガは今年のヒットブランドでしたね。光山さんがトレンドのブランドを選ぶのは珍しいように思います。

光山:そうですね。バレンシアガはこれまで挑戦したことのないブランドでしたね。クチュールの印象が強くて、周囲が良いと言ってもなかなか身近に感じられなかったんですよね。ニットやスウェットなども買いましたが、やっぱりこのシャツが一番気に入りました。何より「つまむ」っていう発想が新しいと思いました。

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F:メンズではなくウィメンズを購入されたのは?

光山:メンズはサイズ感が大きかったんですよね。ウィメンズの方が日本人の感覚としては着やすいと思います。ただ、秋冬コレクションのショールックを見て「ダッフルコートも買おう」とすごく楽しみにしていたんですけど、いざ試着してみるとネックのボタンが閉まらなくて(笑)。見るからに首が締め付けられているようだったので買うのはやめました。ボリュームがあるけどやはりそういう細かい点はウィメンズなんだなと感じましたね。

F:デムナのシグネチャーブランド「ヴェトモン(VETEMENTS)」はいかがでしょうか?

光山:ヴェトモンにはまだ手は出してないですね。好きという人も多いけど、バレンシアガはブランドのクチュリエとデムナのストリート感がすごくワークしていると思うんです。どちらかが欠けたらダメかな。この成功を糧に、デムナがデザイナーとして躍進するかどうかにはすごく興味がありますけどね。

F:親交のある「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」の坂部さん、「リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)」の山縣さんはデムナと同世代ですね。

光山:そうですね。MIKIOさんは「俺も頑張る」って言っていたかな。山縣さんも「セントマ勢も頑張ろう」って感じでした(笑)。

Hurley ビーチサンダル

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光山:これは今年一番履いたサンダルでした。

F:エルメスのサンダルや無印のサンダルを経てこのサンダルに行き着いた経緯は?

光山:無印のサンダルを履いて青山を練り歩いていたらなんとなく「今日は歩き疲れたなぁ」って感じたんです。それでなんとなく「エイチ ビューティ&ユース(H BEAUTY&YOUTH)」に入ったら、これが目に入ったので、たまには違うサンダルでも履くかって試着したら尋常じゃないぐらい履き心地が良くて。即決しましたね。

F:他のビーチサンダルとは何が違うと思いますか?

光山:ビーチサンダルの役割は海やプールで少し履くくらいの用途しかないと思っていたんですけど、ハーレーはソールにナイキフリーを使っているんですよ。そのおかげで、尋常じゃないぐらい履きやすくて本当に疲れないです。ここまで違いが出るのかとビビりました。

F:2002年にナイキの傘下に入っているので、ソールが導入されているんですね。

光山:ずっと前からナイキにはべナッシにエアマックスのソールをくっつけた「エア べナッシ」を作って欲しいと密かに思っているんですけど(笑)。ただ、本当にソールって重要ですね。軽いし、走れる。これは来年も履く予定。殿堂入りですね。

次のページは「チェスターコートの終着点」そのブランドとは?

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