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【令和のマストバイヴィンテージ】今買っておくべき名品は? vol.55 リーバイス「先染め」ブラックデニム編

リーバイス「先染め」ブラックデニム

リーバイス「先染め」ブラックデニム

Image by: FASHIONSNAP

リーバイス「先染め」ブラックデニム

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【令和のマストバイヴィンテージ】今買っておくべき名品は? vol.55 リーバイス「先染め」ブラックデニム編

リーバイス「先染め」ブラックデニム

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 歴史的背景を持つ、ヴィンテージ古着。人気が高く希少なアイテムの価値は高まり続け、一着に数千万円なんて価格が付くこともしばしば。「こうなってしまってはもう、ヴィンテージは一部のマニアやお金持ちしか楽しめないのか・・・」と諦める声も聞こえてきそうです。

 でも、そんなことはありません。実は、現時点で価格が高騰しきっておらず、ヴィンテージとしての楽しみも味わえる隠れた名品もまだまだ存在します。この企画では、そんなアイテムを十倍直昭自身が「令和のマストバイヴィンテージ」として毎週金曜日に連載形式で紹介。第55回は「リーバイス(Levi’s®)」の「先染め」ブラックデニム編。

VCM inc.代表取締役

十倍直昭

2008年よりヴィンテージショップを運営。その後2021年には、ヴィンテージ総合プラットフォーム VCM(@vcm_vintagecollectionmall)を立ち上げ、来場者を1万人以上を動員する、日本最大級のヴィンテージの祭典「VCM VINTAGE MARKET」を主催している。
また渋谷パルコにて、マーケット型ショップの「VCM MARKET BOOTH」、エルメスジュエリーを専門に取り扱う予約制ショップ「VCM COLLECTION STORE」、イベントスペース「VCM GALLERY」を運営。
2023年10月には初の書籍「Vintage Collectables by VCM」を刊行するなど、ヴィンテージを軸とした様々な分野で活動し、全国のヴィンテージショップとファンを繋げる場の提供や情報発信を行っている。

リーバイスのブラックデニム「先染め」「後染め」の違い

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 当連載で以前、リーバイスのブラックデニムの「先染め」「後染め」について紹介しました。詳しくは記事をご覧いただければと思いますが、ざっくりと言うと、世間で一般的に言われているリーバイスの「先染め」も「後染め」も、厳密に言えば生地を織る前に糸を染めている“先染め”ということです。

 以前の記事では通称「後染め」にフォーカスしましたが、今回は通称「先染め」について。「後染め」は表地も裏地もブラックですが、「先染め」の裏地は、グレー系の色合い。色落ちの具合も違っていて、「後染め」は比較的はっきりとヒゲができるのに対し、「先染め」は最初から墨黒っぽい色で、穿き込んでいくといい具合にフェードしていってくれます。ですので、「いかにもヴィンテージ」といった強い色落ちが苦手な方にはぴったり。ヴィンテージスタイルはもちろん、モードやキレイ目など多彩なスタイルに合わせやすいのが特徴です。

リーバイス「先染め」ブラックデニム

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 今回紹介するジャケットの品番は「70506-0259」。1980年代のアイテムで、ハンドウォーマーポケットを備えた「四つポケ」タイプです。同じ1980年代に展開されたのが、以前紹介したギャラクティックウォッシュ。この頃は、ストーンウォッシュやケミカルウォッシュなど、デニムの加工バリエーションが大幅に増え、ペダルプッシャーパンツなどジーンズのデザインの多様化が進んだ時代でもありました。

 ギャラクティックウォッシュはゆったりとしたシルエットの「70507」ですが、「先染め」の「70506」は「70507」よりもサイズ感はややタイトめ。トップスのシルエットがコンパクトになりつつある最近のファッションシーンにマッチすると思います。

リーバイス「先染め」ブラックデニム

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リーバイス「先染め」ブラックデニム

この個体のサイズは「46」だが「後染め」のサイズ表記はS・M・L・XL

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リーバイス「先染め」ブラックデニム

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ヴィンテージの入門編としても、「先染め」デニムの魅力

 ここでちょっとしたウンチクを。ヴィンテージ市場では製造された年代が非常に重視されます。アイテムによって判別方法は様々ですが、この「先染め」の「75706」は内側に付いている紙タグの表記から製造年月が判別可能で、この個体は1980年1月製造です。検索すれば詳しい見分け方を紹介しているページが見つかるので、気になる方は調べてみてください。

リーバイス「先染め」ブラックデニム

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リーバイス「先染め」ブラックデニム


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 ジャケットは紙タグで製造年代を判別しましたが、リーバイスのジーンズはフロントのボタンの裏側に記されている刻印から、製造した国や工場が判別できます。この個体のボタンには「553」の刻印が記されていますが、これはアメリカのテキサス州・サンベニートの工場で製造されたことを表しています。

リーバイス「先染め」ブラックデニム

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リーバイス「先染め」ブラックデニム

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 話を「先染め」に戻します。「先染め」の魅力として紹介しておきたいのが、ステッチの色です。「後染め」のステッチはブラックですが、「先染め」はゴールドっぽい色合いで、墨黒のデニム地とのコントラストが非常に綺麗なんです。

リーバイス「先染め」ブラックデニム

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リーバイス「先染め」ブラックデニム

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 状態やサイズにもよりますが、「先染め」のジャケットはサイズが小さいもので5万円台から、パンツは2〜3万円から入手が可能です。ブラックデニムは近年非常に注目度が高くなっていますが、まだ手にしやすい価格のものもあるので、ヴィンテージ入門編としてもオススメです。

リーバイス「先染め」ブラックデニムを着用する男性

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編集:山田耕史 語り:十倍直昭

最終更新日:

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