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【今週のマストチューン】星野源、Floating Points、Japanese Wallpaper〜10月第3週〜

 トレンド最前線を行く者、音楽も最前線を聴け——毎週金曜日、最新アルバム・EPの中からFASHIONSANP.COMが独自の視点でピックアップする音楽連載「今週のマストチューン」。ジャンルを問わず、今注目したい3タイトルを紹介します。10月第3週は、50万ユニット以上を売り上げたモンスターアルバム「POP VIRUS」に続く星野源の新作EP「Same Thing」、原点回帰と進化を同時におこなうことで誕生したフローティング・ポインツ(Floating Points)の「Crush」、メルボルンの神童Japanese Wallpaperのファーストアルバム「Glow」をセレクト。

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新・星野源が生み出す"出会いとつながりの音楽"

 「日本人である自分のフィルターをしっかり通した"星野源の音楽を作る"という強い思いがありました」と語る星野源は、サウンドプロデュースから作詞・作曲・編曲まで自らの手で行い、昨年末から今年にかけてはアルバム「POP VIRUS」と5大ドームツアーを成功させました。そんな国民的シンガーソングライターがモードチェンジ。新たにコラボレーションを取り入れて、次なるステージに突入します。8人組多国籍バンド「Superorganism」と共に制作した「Same Thing(feat.Superorganism)」や、ラッパーのPUNPEEを客演として迎え入れて自身初のラップも収録されている「さらしもの(feat.PUNPEE)」、対談をきっかけに交流を深めたTom Mischによるトラックと自身のメロディが絡み合う「Ain't Nobudy Know」など、新しい刺激を与えてくれる4曲を収録した新作EPが完成。国や言葉の壁を超え、より自由なスタイルで新しい星野源の音楽と出会える一枚です。

フローティング・ポインツの進化を感じる新作アルバム

 初期のシングルや「Vacuum EP」、「Shadows EP」といった作品でダンス・フロアを掌握してきたフローティング・ポインツによる新作がついに登場。本人も述べているように「Crush」は原点回帰を志した作品ですが、1stアルバム「Elaenia」の構築主義的なアプローチから一転して、パンキッシュにも聴こえる即興性・衝動性に満ちた変化は単に初期への回帰ではなく、進化したサウンドも聴かせてくれます。また、今作を支えるのはダンス・トラックだけではなく、あるときは官能的に、あるときは歩調を合わせるようにシンセとストリングスが呼応する「Falaise」や「Requiem for CS70 and Strings」、「Sea-Watch」といった、今のフローティング・ポインツだからこそ作ることができたサウンドと言えるでしょう。

メルボルン音楽シーンの今後を担う新世代ドリームポップ

 弱冠17歳で活動を開始し、オーストラリアのローカルアーティストを発掘する「Triple Junearthed」で2014年のウィナーになるなど、メルボルンの音楽シーンの中核を担うマルチ・インストゥルメンタリストGab StrumによるソロプロジェクトJapanese Wallpaper。デビューEPが「Real Sound」の柴那典氏のコラム「2016年夏の記憶に刻まれる5枚」に取り上げるなど、日本でも話題を集めたドリームポップ界のホープが放つ1stフルアルバム「Glow」は、自身のエモーショナルなヴォーカルにもフィーチャーした作品。キラキラしたキーボードサウンドとGab Strumのエモーショナルなロートーンボイスとの絶妙なコントラストがクセになる一枚です。抜群のポップセンスとアレンジで彩られた新世代ドリームポップの決定盤が誕生しました。

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