トレンド最前線を行く者、音楽も最前線を聴け——毎週金曜日、最新アルバム・EPの中からFASHIONSNAP.COMが独自の視点でピックアップする音楽連載「今週のマストチューン」。ジャンルを問わず、今注目したい3タイトルを紹介します。9月第2週目は、ロンドンのオルタナ・ポップ・デュオ ジョックストラップ（Jockstrap）によるミックステープ「Beavercore」、マルチ奏者イーサン・P・フリン（Ethan P. Flynn）のコンピレーション作品「B-Sides and Rarities: Volume」、ラッパー トキオシン（TYOSiN）が発表した新作EP「blue blue」をセレクト。

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イギー・ポップも認めるロンドンのデュオ ジョックストラップがミックステープをリリース

　楽曲がシャネルの2020-21年秋冬オートクチュールコレクションのキャンペーンビデオに起用されるなど、多方面で注目を集めているジョックストラップ。今年に入ってから名門レーベル「Warp」からEP「Wicked City」をリリースするなど、精力的に活動してきた彼らが新作ミックステープを発表しました。「Wicked City」の楽曲からテイラーがリミックスした3曲と、新たに作ったピアノ曲の計6曲が収録されています。

2020年代最初のカルトヒーローと称されるイーサン・P・フリンがコンピ作品を発表

　今年7月にザ・エックス・エックス、FKAツイッグス、カマシ・ワシン トンを擁するレーベル「Young Turks」と正式契約したばかりのイーサン・P・フリンが、バンドキャンプ限定で発表されていた楽曲を集めたコンピレーション作品「B-Sides and Rarities: Volume 1」に新曲4曲を追加したエクスパンデット版をデジタルリリース。独特のソングライティングとよれたヴォーカルセンスは、東京を代表するレコードショップ「Big Love Records」が「天才現る。2020年代の最初のヒーロー」と絶賛するほど。オフィシャルサイトでは収録曲「Are You Doing This To Hurt Me」と「What You Do To Me」をカップリングした、ハンドメイドによる限定100枚の7インチ・シングルを販売しているので、こちらも要チェックです。

ワールドワイドに活動する東京発のラッパー トキオシンが最新EPをリリース

　Tohjiや釈迦坊主などと共に、東京の新たなヒップホップシーンを代表するアーティスト トキオシン。ロサンゼルスのコレクティブ「Midnight Society」にアジア圏から唯一所属し、Lil Peepの盟友でもあるCharlie Shufflerからのラブコールを受け楽曲を製作するなど、国境を超えたコラボレーションに注目です。EP「blue blue」は、様々なことが制限された今に対する自身の気持ちをぶつけた作品。赤裸々に語られたリアルなリリックに引き込まれます。