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　約15分間の映像作品である同作は、ヨークのデザイナー 寺田典夫が、シュルレアリスムの巨匠マン・レイ（Man Ray）の作品からインスピレーションを受けて製作した2025年秋冬コレクションを、写真家の水谷太郎が映像化したもの。「光と影」「現実と虚構」といったコントラストに着想したという同作では、静謐な音楽と共に、ヨークのアイテムをまとった人々が地上に影を落としていく様子を表現。都市の中で変わり映えのない日々を繰り返す人々が、予期せぬ出会いに動揺し、美しさに心を揺さぶられる瞬間を描き出している。 　一般公開に先駆けてメディア向けに実施された上映会では、同作のためにオリジナル楽曲を書き下ろした音楽家の日高理樹による生演奏と共に映像が披露された。　水谷がヨークのコレクションムービーを手掛けるのは今回が3回目。画家のピエール・スーラージュ（Pierre Soulages）に着想し、北海道の雪原を舞台にした2024年秋冬、抽象的な風景画で知られるウルフ・カーン（Wolf Kahn）をイメージしてスタジオ撮影を行った2025年春夏に続き、今回の撮影はパリで実施された。　映像で四角いホワイトの床の上に歩み出したモデルたちは、“予定調和”的なウォーキングをするかと思えば、崩れるようにスローモーションで倒れ、踊り、抱き合う。ランウェイを歩くという動作に対して一定の先入観を持つ観衆に対して、予想できない様々な動作は驚きや新鮮味、そして人間味を感じさせた。モデルのキャスティングは全てパリで行い、通常のファッションモデルではなくコンテンポラリーダンサーやバレエダンサーを起用。「何をしているかわからないような動作であり、観る人によっては、社会的な争いにも、感情的な争いにも、時に愛のようなものも感じられる。具体的な表現ではなく、鑑賞者が想像する余地を残す動き」を追求したという。　ファッションモデル以外をモデルに起用するのが初めてだったという寺田は「色々な体型の方がいらっしゃるので、フィッティングの難易度が高くもあったが、逆に他では撮れない映像を撮ることができた」と撮影を振り返った。　過去2回と同様にランウェイショーを想起させる映像を制作したが、「“ランウェイムービー”という言葉は腑に落ちていない」と水谷。「ファッションショー」自体には長い歴史がありながらも、パリやミラノ、東京といった都市に集中し、“ランウェイの上をモデルが歩く”というフォーマットには変化が見られない。そこにプリミティブな良さがあると同時に、映像や写真の観点から考えると他の表現の可能性を感じていたという。コロナ禍では、それまで常識だったフィジカルでのショーの代わりに様々なブランドが映像でのプレゼンテーションを行った。ファッションショーの表現が拡張されていた当時、新たな可能性を感じていた水谷へ寺田から映像制作の依頼が舞い込み、コラボレーションが始まったという。　写真表現の延長として取り組んでいるこの映像制作では、毎シーズンコレクションの着想源となるアーティストの名前を共有し、瞬発的な発想からアイデアを広げてきた。今作では、マン・レイが作品に用いていた「レイヨグラフ（カメラを使わず、印画紙の上に直接物体を置きその姿を感光して写しとる技法）」をイメージした映像を企画した。 　2025年秋冬コレクションのテーマをマン・レイにした理由について寺田は、数年前にDIC川村記念美術館で開催されていたマン・レイのオブジェにフォーカスした企画展を鑑賞したことをきっかけに「これまでは抽象画をテーマにコレクションを作ってきたが、ブランドとしてもう少し違う“強さ”を出していきたいと思うようになった」と説明。日常の中で感じた違和感やそうした発見に出会う偶然性を洋服に落とし込むことをテーマに、一般的なミリタリーアイテムに素材感やディテールで違和感を加えるなど、新しい価値観を生み出すことを追求したという。　水谷は「マン・レイのシュルレアリスム的な要素には、パッと見では何か理解できないという要素も内包されていると思います。そして、現代社会には“わかりやすいもの”が溢れすぎているという感覚がある。しかし普段から写真を撮る上でも、観る側が想像する余地や可能性、強さのようなものを重視している。簡単に言語化できない領域にこそ、写真や映像の美しさを説明できる要素があるんじゃないかと思っているので、ファッションムービーとしても、“洋服を見る”ということ以上に、何かを感じ取ったり想像してもらえたらいいと思います」と話した。　これまでに制作した映像作品は、展示会会場のシアタールームで上映したほか、YouTubeなどで発信してきたが、今回は映画館での上映にこだわりを持っていたと寺田は話す。「スマホやパソコンといった小さな画面のサイズを超えていかないことがすごくもどかしく、綺麗な音や映像を大画面で集中して見てもらえることってすごく少ないなと。だからこそ、普段ヨークの服を買ってくださっている方々をお呼びして映画館で発信する必要性を強く感じていました。実際に自分も生の映像と音楽を体感して、スマホで見るという体験との差を強く感じました。これからも色々な体験作りに挑戦していきたいなと思います」とコメント。「今回パリで映像の撮影を経験したことで、いつかパリを目指すきっかけとしてもいい経験ができたと思っています」と上映会を締め括った。

YOKE

Fashion

「パリを目指すきっかけとしても良い経験」　ヨークがパリで撮影したコレクションムービー公開

　コラボコレクションは、バーニーズ ニューヨークのリクエストによって実現。ジップシャツ（5万7200円）、イージーパンツ（4万9500円）、Tシャツ（2万2000円）のほか、バーニーズ ニューヨーク別注アイテムとしてデニムジャケット（8万3600円）、デニムパンツ（5万2800円）、スエットシャツ（4万1800円）、メッシュニットベスト（4万2900円」）をラインナップする。　同コレクションの発売を記念し、ヨーク デザイナー 寺田典夫とアンセルム デザイナー 山近和也、バーニーズ ニューヨーク メンズバイヤー 髙橋直樹の鼎談をバーニーズ　ニューヨークオフィシャルサイトで公開。コラボに秘めたこだわりを紹介している。

ANCELLM

ヨークがアンセルムとのコラボコレクション発売、バーニーズNY別注アイテムも

　新作コレクションでは、グラフペーパー2024年秋冬シーズンのテーマで「SHADES OF GRAY」をヨークが再解釈。アウター、ニット、パンツのカテゴリーから計6型（3万7400円〜17万6000円）を展開する。イギリス人アーティスト アラン・チャールトン（Alan Charlton）の作品をインスピレーション源に、作品の特徴である「ペイントされた質感」「影の濃淡」「灰色の階調」を、ヨークのパターンメイキングと上質な素材で表現したという。

Graphpaper

「ヨーク フォー グラフペーパー」から新作登場、イギリス人アーティストから着想を得た6型

　同プロジェクトは、地元が誇る産業を地元の店が伝えたいという思いから実現。両ショップが位置する愛知県と岐阜県にある尾州産地は、国内で有数の毛織物の生産地となっている。今回は、創業以来100年以上にわたって毛織物を提供している葛利毛織工業のフランネル生地を使った別注アイテムを製作した。アンリミテッド ラウンジがシュタインに別注したコート（18万7000円）とシャツ（6万3800円）、パンツ（6万3800円）のほか、ワンエルディーケー アネックスがヨークにオーダーしたコート（14万3000円）、ダブルブレストジャケット（11万円）をラインナップする。　会期中は、シュタインのデザイナー浅川喜一朗とヨークのデザイナー寺田典夫が終日在廊する。会場では、13時と15時の2部制で工場見学と生地説明会を予定している。

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名古屋のセレクトショップがヨークとシュタインに別注　葛利毛織工業のフランネル生地を採用

　同店は、ワタリウム美術館近く、外苑西通り沿いに位置するビルに出店。「モノとヒト、ヒトとヒト、ヒトとモノがつながりあう空間」をコンセプトに掲げ、ブランドの世界観を堪能できる空間に仕上げるという。　約200平方メートルの店内にはアートピースのようにコレクションアイテムが並び、オープン日には限定アイテムを販売。限定品には、NFCカードを搭載しており、商品の詳細情報にアクセスできるブロックチェーンにより、新しい購買体験を楽しむことができるという。

「ヨーク」がブランド初となる旗艦店をオープン　ストア限定アイテムを販売

　デザイナーは、「アキコアオキ（AKIKOAOKI）」の青木明子、「ベイシックス（BASICKS）」の森川マサノリ、「ブラン（BLANC）」の渡辺利幸、「チカ キサダ（Chika Kisada）」の幾左田千佳、「ダイリク（DAIRIKU）」の岡本大陸、「ダブレット（doublet）」の井野将之、「フェティコ（FETICO）」の舟山瑛美、「フミエ タナカ（FUMIE＝TANAKA）」の田中文江、「カミヤ（KAMIYA ）」の神谷康司、「ケイスケヨシダ（KEISUKEYOSHIDA）」の吉田圭佑、「エムエーエスユー（M A S U）」の後藤愼平、「リコール（Re:quaL≡）」の土居哲也、「サルバム（sulvam）」の藤田哲平、「ヴィヴィアーノ（VIVIANO）」のヴィヴィアーノ・スー（Viviano Sue）、「ヨーク（YOKE）」の寺田典夫の計15人が参加。　イベントでは、デザイナーたちが3人ずつ計5つのグループに分かれてクロストークを繰り広げる。音楽フェスのようなタイムテーブルでファッションの裏側やビジネスからプライベートに至るまで、デザイナーたちのリアルな声を通じ、そのブランドの世界観を深く感じられる特別な1日を届けるという。なおトークショーの当選者には、各グループのブランドロゴ入りスペシャルラバーバンドを配付する。　また、同館地下1階のミッドウエスト大阪店では、イベントに連動したポップアップイベントを同時開催。参加する全ブランドの別注アイテムを展開する。

doublet

Chika Kisada

KEISUKEYOSHIDA

AKIKOAOKI

FETICO

sulvam

DAIRIKU

RequaL

BASICKS

BLANC

KAMIYA

MASU

FUMIE＝TANAKA

VIVIANO

「ミッドウエスト」がデザイナー15人によるトークショーを開催、ダブレットの井野将之など参加

　ポップアップでは、フランスの画家マルタン・バレ（Martin Barre）の作品から着想を得て製作した2024年春夏コレクションを中心に幅広いアイテムを展開。ブランドの世界観を感じられる空間を作り出すという。　また今回のポップアップを記念して、同ブランドがスタートした2018年秋冬のファーストコレクションで人気だった「OVERSIZED GUCULBCHECK KNIT COAT」（税込9万2400円）を鹿児島のセレクトショップ「rigl」のオーナー小松慎弥と共に復刻し、数量限定で販売する。ポップアップ期間中の26日と27日は同会場のみで販売し、28日から公式オンラインストアとriglの店舗で取り扱う。なお、数に限りがあるため1人1点までの購入制限を設ける。

ブランド初、ヨークがポップアップを出店　2024年春夏の最新コレクションを展開

　「Remind for NAVY」は、1LDK annexのイメージカラーであるネイビーにフォーカスして各ブランドとアイテムを作る企画。今回は昨年初日で完売したヨークへの別注第2弾となる。　アイテムは、ヨークの2023年秋冬コレクションで展開されているオリジナルキルティング素材に着目し、カラーと生地を1LDK annexスタッフが選んだという。Tシャツやスウェットなど様々な服と重ね着ができる「QUILTING PADDED VEST」（4万4000円）と、ダイヤ、スクエア、ひょうたんと3つの柄を重ねたキルティング生地を特徴とし、リバーシブルで使える「QUILTING SHOULDER BAG」（3万800円／いずれも税込）の2型を用意。なお、店頭優先で展開するため、店頭で完売した場合はオンライン販売は行わない。

「1LDK annex」ヨーク別注アイテムの新作発売　昨年は初日で完売した人気企画第2弾

　タクトの製品は独自のエコシステムデザインの理念に基づいて設計されており、通常の家具の配送とは異なりフラットパックとして部品単位で出荷されるため、輸送時の二酸化炭素の排出を抑えることができる。また、製品は分解できることから摩耗・劣化などによる部品の交換も可能となっている。　クロスチェアは、ピアソン・ロイドがデンマークデザインの伝統に深い敬意を払った作品を位置付けられており、名称はクロス構造に由来。2つのフレームパーツをクロスにはめ込み、座面と背中をネジで止めるだけで簡単に組み立てることができる。スタッキングも可能で、シートは板座とパディングシートから選べる。ヨークのテキスタイルはブラウンベースの「JAQUARD」、ベージュの「WOOL NEP TWEED」、オリーブとブラックを組み合わせた「JAQUARD BOA」を用意する。価格はいずれも税込12万円。　発売を記念し、発売日の8月24日から31日までの期間、伊勢丹新宿店 本館5階センターパーク/ザ・ステージ＃5でコラボレーションによるスペシャルインスタレーションを展開。タクトの商品と「エンケル（ENKEL）」に所属する作家やプロダクトと合わせて、ヨークの2023年秋冬商品を一部取り揃える。

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ヨークのテキスタイルをまとった特別仕様のクロスチェアが登場　デンマーク家具のタクトとコラボ

　YOKE for Graphpaperは、昨シーズンの2022年春夏コレクションからスタート。今回のコラボでは、グラフペーパーの2022年秋冬コレクションのテーマである芸術家 ジョージア・オキーフの作品を着想源にした全6型をラインナップする。ヨークの定番であるモヘアボーダーニットやカーディガンを、ジョージア・
オキーフ作品をイメージしたカラーリングで表現したものや、グラフペーパーの素材とヨークのパターンメイキングから生まれたスノーパーカなどを揃える。

ヨーク×グラフペーパー、ジョージア・オキーフをテーマにしたコラボアイテム発売

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