N.HOOLYWOOD フィナーレ
Video by: FASHIONSNAP.COM

Fashion 注目コレクション

8年半ぶりに見せた「N.ハリウッド」の今、東京で凱旋ショー

 ブランド創立10年を機にニューヨークへ発表の場を移していた「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」が東京に戻ってきた。ブランドは今シーズン、Amazon Fashion主催のプログラム「AT TOKYO」枠に選出。ニューヨークでの発表は続けつつ、東京で約8年ぶりとなるショーを10月17日にWarehouse TERRADAで開催した。デザイナー尾花大輔のルーツと今のブランドを掛け合わせ、これまでとは一味違うコレクションで実力を見せた。

 

 本番1時間前。デニムのつなぎにハンチング帽をかぶったデザイナー尾花の姿はバックステージにあった。「大好きなアメリカで挑む」と2010年3月に宣言してから約8年半。今ではニューヨークファッションウィークの常連となり、最新の2019年春夏コレクションも7月に現地で発表済みだ。

 なぜ再び東京で?その背景には、尾花だけではなくチームとして働く多くのスタッフの存在も大きかったと振り返る。

 「1年ほど前からアマゾンから熱いラブコールをいただいていた。東京でショーをやる意味を考えていた時に、スタッフから『やりたい』という声が上がった。今一緒に働いているスタッフの中には東京でコレクションを発表していた時期を知らないメンバーも多い。皆でショーという臨場感や一体感を共有できて、周りの人にも喜んでもらえるのであれば、やる意味はあると思って参加を決めた」。

 8年半前とはブランドの規模やスタイルが異なり、またニューヨークでの緊張感とも違う。東京ならではのエンターテインメント要素を意識して、この日のためだけのコレクションを組み立てた。

 「色々な思いが混じり合って、準備はいつもとは違う、これまでに味わったことがない感覚だった。真剣に向き合いつつ、いい意味で気負いがない」。そう語るデザイナーの表情は、本番前にも関わらずどこか晴れ晴れとしているように見える。

 出演モデルは総勢48名。ニューヨークのショーと同様、東京でもストリートキャスティングを行った。「8年前では考えられないほど東京がダイバーシティになったことを痛感した」という言葉通り、集められたのは様々な人種とスタイルの男女。渋谷周辺や苗場のレイブパーティーなどに繰り出して気になった人に声をかけ、オーディションした人数は300人にのぼったという。

 20時20分、ショーの幕が開いた。4つのゾーンに分けられた会場をモデルが順番に歩いていく。演出家やスタイリストなどスタッフは7月のショーと同じ。しかし次々に登場するルックは全く異なるスタイルを見せる。2019年春夏コレクションに尾花所有の古着やリメイクをミックスしているからだ。中には年代物のヴィンテージも混ざっていて、N.ハリウッド特有の深みと幅のある構成に仕上げている。

 新作コレクションからは、「ペンドルトン(PENDLETON)」や「アンブロ(UMBRO)」とのコラボを含め各ルックに1〜2アイテムほど。タイダイやチェック、フリンジにネオンカラーといった個性の強いアイテムがスタイリストの二村毅の手によって巧みにレイヤードされ、それらが絶妙なバランスでマッチする。古いものと新しいものの掛け合わせは、古着のバイヤー出身の尾花だからこその表現だろう。時と経験を重ねてきた、今のN.ハリウッドが東京で示された。



 フィナーレではデザイナーがモデルとハイタッチをしながら会場を一周。最後は息子の手をとり、自らマイクを持って感謝の言葉を述べると会場は大きな拍手に包まれた。ショーにはデザイナーやスタイリストなどのファッション関係者をはじめ、アーティストや俳優といったブランドと親交の深いゲストが多数駆けつけ、凱旋ショーを見届けた。

■N.HOOLYWOOD @TOKYO:2019年春夏コレクションの全ルックとバックステージ
■ファッションウィークの最新情報:特設サイト

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