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【噂のイキハナ vol.2】渋谷のフリーペーパー専門店

Update:

■Only Free Paperは、パルコ内に移転しました。
新住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷 PARCOパート1 4F

 一度聞くと"行きたくなる&人に話したくなる"ショップ、略して「イキハナ」。巷で話題のショップや知る人ぞ知るあのお店などちょっとした噂の的をピックアップ。様々なスポットに存在するイキハナなショップをお届けする。「無地Tシャツ専門店」に続くvol.2は、渋谷駅を降りて徒歩10分、キャットストリートの入り口付近に位置する店内全てが無料の本屋さん「Only Free Paper」に行ってみた。

 今や誰もが1度は手にした事があるであろうフリーペーパー。無料で配布される印刷メディアで、数年前からは日本でもカフェやショップなどで手軽に手に入れることができる情報誌だ。「Only Free Paper」は、様々なフリーペーパーを1箇所に集約したフリーペーパー専門店。店内はもちろん全部0円。2010年12月のオープンからわずか3ヶ月ながら、渋谷原宿間をショッピングで行き交う若者達だけではなく、スーツを着たサラリーマンや主婦、お年寄りまで様々な人々が訪れる人気店となっている。

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 「Only Free Paper」代表を務める石崎孝多さんは現在27歳。映像関係の専門学校を卒業後、スタイリスト事務所などアパレル関係企業での勤務を経て同ショップをオープンさせた。

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 ファッションや音楽が好きで、休日はCDショップや古着屋、カフェ等を歩き回っては、気に入ったフリーペーパーを持ち帰りコレクトしていたという石崎さん。「アート性も高いものが多くて"これがタダで手に入るなんて!?"って驚くものなんかも多いんですよ。そうしてるうちに、これがすべて1箇所にあつまってたらなぁって思うようになって」と「Only Free Paper」の構想に繋がったようだ。半ば勢いでスタートしたショップでありながら、いざ蓋を開けてみるとフリーペーパーを"見せたい側"、"見たい側"双方の需要は多かった。業界初とも言える"フリーペーパーオンリーのショップ"という話題性から、毎日全国各地から5冊以上は新しいフリーペーパーが届き、客足は日々増加し続けている。訪れる人の中には業界関係者や著名エディターなども多く、訪問者は「俺がやるはずだったのに(笑)」と激励の言葉を漏らすという。

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 店内には、所狭しと多様なジャンルのフリーペーパーが並べられている。その取り扱い数は多いときで約1,000種類ほど。入り口すぐのテーブルには様々なサイズのフリーペーパーが所狭しと並べられており、新作も入荷するたびに次々と加えられていく。「Only Free Paper」のルールは、同じ種類のフリーペーパーを2冊以上持ち帰らないこと。

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 店内奥には、これまで取り扱ってきたバックナンバーとともに、フリーペーパーコレクターとでもある石崎さんの"逸"冊が閲覧用として多数並べられている。どれも「取られては困る!」という強い思い入れを持つお気に入りのフリーペーパーだらけだ。壁一面にはアートスペースが設けられ、「座って読めるように」とベンチも用意。ウッディで暖かみのある空間となっている。

 フリーペーパーのラインナップはアートやファッション、建築、音楽、デザイン、写真など多岐にわたる。基本的に求人誌やピンク系、クーポン雑誌を除いてはいるものの、ジャンルを問わない。「Only Free Paper」店内には、マンガや仏教といったジャンルも存在する。手作りアートブックやボリューム満載の大盤の写真集、紙1枚からなるコロコロマンガなど形も様々だ。

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 閲覧用の中には、「Maison Martin Margiela (メゾン マルタン マルジェラ)」のエイズTシャツとともに店舗に置かれたフリーペーパーや、箭内道彦(やない みちひこ)が手がけている「風とロック」などの著名誌(紙)が並ぶ一方で、海外でしか手に入らないアートブックや、気が抜けるほどにかわいらしいマンガなど、ついつい見入ってしまうフリーペーパーも。製作側は個人や企業、学生など多岐にわたり、最近では韓国から「是非置かせて欲しい」とのオファーがあったとか。いずれにも「無料でつくっているからの強い思いが伝わってくる。それがフリーペーパーの魅力」と石崎さんは語る。

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 電子書籍た台頭してきている今、印刷物にこだわり続けるべくオープンした「Only Free Paper」。石崎さんは紙にこだわる理由を「もともと大好きだった雑誌=出版業界を、盛り上げたいという気持ちが大きいです。一枚一枚めくる感覚は"紙"にしかないもの。そして"自由"であれることがフリーペーパーの最大の魅力。0円で作っているからこそ、飛び抜けた発想やそれぞれの思いが詰まっていて面白い」と話す。

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 2月26日には、「Only Free Paper」から飛び出した学生制作フリーペーパーに目を付けたイベント「Only Free Paper student Festa」を東京都・渋谷の「ディクショナリー倶楽部」で実施。全国から集まった学生発行フリーペーパー約90誌の他、23年前から発行している伝説のフリーペーパー「dictionary」のバックナンバー展示閲覧コーナーを展開する予定だ。学生達によるアート展示やトークショーなども。通常店舗とは異なり、フリードリンク付きの入場料として1,000円を徴収するが、中のフリーペーパーはもちろん無料。老舗フリーペーパーと新進気鋭の学生フリーペーパーが1日限りの夢の競演を果たすというユニークな企画となっており、「Only Free Paper」にとっては新たな取り組みのひとつでもある。(イベントのため、26日は店舗は休み)

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 27日からは通常営業する予定の店舗では、今後ファッションブランドのルックブックなど取り扱いフリーペーパーの拡大を目指す一方で、「Only Free Paper student Festa」のような店舗イベントやアートスペースの活用等を行いながら、「Only Free Paper」という空間を増やす事ができるよう日々活動し続けていく。

■Only Free Paper
住所:東京都渋谷区渋谷1-22-11 Kビル 1F
TEL:03-6427-6661
OPEN:11:00〜20:00
定休日:火曜日
公式サイト

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