(左から)Ref.16570、Ref.1655、Ref.16570
Image by: FASHIONSNAP.COM

Fashion 俺のロレックス

俺のロレックス-藤原裕-

 ロレックス(ROLEX)ユーザーに手持ちの時計を紹介してもらう新連載「俺のロレックス」。第一回となる今回は、原宿のヴィンテージショップ「ベルベルジン(BerBerJin)」のディレクター藤原裕さんに所有するロレックスを見せてもらいました。

藤原裕
年齢:40
職業:ベルベルジン ディレクター

FASHIONSNAP.COM(以下、F):今日はありがとうございます。早速ですが、そもそも藤原さんがロレックスに興味を持ったのはいつ頃なんですか?

藤原裕(以下、藤原):高校生のときです。高校生ぐらいからファッションを好きになって、よく服屋に通っていました。そこでビームス(BEAMS)の店員さんがエクスプローラーⅡ(以下:エクツー)のRef.1655を着けていて「ロレックスってすごいかっこいいな」と思ったのがきっかけです。それからずっと「いつかロレックスを買う」という目標みたいなものがあって。タイミング的にもいいので成人式の日にロレックスを着けたいなと思ったんですよね。その当時、木村拓哉さんがエクスプローラー Ⅰ(以下:エクワン)を着けていて、ロレックスの中でもエクワンが盛り上がっていたときだったんです。だけど、ずっと憧れていたので僕はやっぱりエクツーがいいなと思っていました。そんな時に、フリーマーケットで知り合った人がRef.1655を付けていて「そんなに欲しいなら25万円で譲るよ」と言ってくれたんです。凄く安い金額で提案してくれているというのはわかっていたんですけど、お金がなくて残念ながら買えなかったんですよ......。

F:10代のころの感覚では高額ですが、今考えると激安ですね。

藤原:ですよね。25歳でベルベルジンの店長になって、そのタイミングで改めて買おうと思って、もう一度その人にお声がけしたら「オークションで90万円で売れちゃったよ」と言われましたからね。当時100万円ぐらいで取引されていたので「そうだよな」とそれは諦めて、中野や上野、新宿などの時計屋を回るようになりました。それで、27歳の誕生日を迎えるタイミングに中野でRef.16570を発見したんです。そのお店の店員さんの接客が自分に似ていて、「ノリが軽い人だな」と最初は思ったんですが、すごく気持ちの良い接客をしてもらって、「この店員さんから時計を買いたい」と思って購入しました。興味を持ってから約10年、やっとエクツーの黒文字盤をゲットですね。

EXPLORER Ⅱ Ref.16570

藤原:初ロレックスですし、当時付き合っていた今の嫁が誕生日プレゼントということで少しお金を出してくれて、売るに売れない時計ですね。

F:何年代のものなんですか?

藤原:時計ってすぐにモデルチェンジするじゃないですか。モデルチェンジした時に新しいモデルを探す人が多いと思うんですが、僕はヴィンテージが好きなので古いものを探したんですよね。ただ、80年代のものは値段的に手が届かず、なんとなく97年か98年ぐらいがいいのかなと勝手に思っていて、見つけたこれは98年のものです。一応、箱と保証書付きで購入しました。

F:アジが出ていてかっこいいですね。羨ましいです!

藤原:それから10年ぐらいはこれを着けていたんですが、心の中にはずっとRef.1655への憧れがありました

F:一つ手に入れるとさらに欲しくなる。物欲が止まらないロレックスあるあるですね(笑)。

藤原:高校生のときに出会ったビームスの店員さんもそうですが、今40代後半ぐらいの世代の人たちで服が好きな人はほとんどRef.1655を持っていた印象ですね。いつか買いたいと思っていたんですが、市場価格が100万円を超え、150万円を超えて。すぐに200万円を超えるだろうと少し諦めムードでした。ただ、そのタイミングでちょうどお世話になっている先輩から「150万円でRef.1655を売ってあげようか」と声をかけてもらったんです。出どころも確かですし悩んだ結果、当時ずっと愛用していた「ゴローズ(goros)」の全金フェザーを手放してこのRef.1655を手に入れました。

EXPLORER Ⅱ Ref.1655 Tiffany Wネーム

F:今では250万円〜300万円ぐらいで販売されていることが多いのでお買い得だったわけではありますが、高額のショッピングですよね。

藤原:1本目のRef.16570を買ったときは嫁と一緒に行ったので嫁がだいたいの相場をわかっていて、急にもう1本ロレックスが増えていると「どういうこと?」って疑われるので、正直に先輩の話やゴローズのことを話しました。それと持っていたデニムを売ってお金を作ったと必死に言い訳しましたよ(笑)。これまた誕生日が重なっていたのと、ちょうど 501XXについての本を出してすぐぐらいだったので、自分へのご褒美も込めてということで納得してくれました。1本目が27歳の誕生日、2本目が38歳の誕生日を迎えるタイミングですね。

F:そういえば、ティファニーコラボなんですね!何年代のものですか?

藤原:調べたら79年みたいです。ティファニーコラボもいろいろな説がありますよね。実は購入する時にその先輩が、文字盤、針セットそれとベゼルを別で一緒に付けてくれて。付属付きで150万円だったんですよね。

F:かなりお買い得ですね。風防は購入したときからこの仕様ですか?

藤原:ドーム型に変えました。3年前ぐらいにヴィンテージのデイトナを着けた方がうちのお店でデニムを買ってくださったんですよね。気になったので「いい時計を着けてらっしゃいますね」とお声がけしたら「時計のオーバーホールや修理の仕事をしている」とおっしゃって。その時に着けていたRef.16570を見てもらったら「そろそろオーバーホールしたほうがいいかもしれませんね」と言ってくださったんです。ただ、何かあったら連絡しますと話をしていたんですが、結局連絡しなかったんですよ。そしたら昨年にまたいらっしゃってくださって、話の流れからインスタグラム( @_hiiih_)を教えてもらったら、プロフィールの説得力に妙に納得したんです。それで、Ref.1655を手に入れてオーバーホールをするか悩んでいると相談したら「よかったらやりますよ」と言ってくださって。金坂さんという方なんですが、オーバーホールをお願いして、そのタイミングで金坂さんのオリジナルの風防に変えてもらいました

F:憧れのオレンジ針を手に入れても、ロレックス欲は止まらなかったんですね。

藤原:白文字盤を付けている先輩を見て、夏とかに付けたいなと思ったんですよね。ここまで来たら白文字盤も!と(笑)。そしたら、嫁のお兄さんと初めて会った時にエクツーのRef.16570白文字盤を着けていたんです。お義父さんが25年前ぐらいに購入したものを譲り受けたらしくて。ただ、当初はサーフィンをするときなどにガンガン使っていたそうですが、最近はずっと着けずにしまっていたらしいんですよね。欲しいと思っていたモデルだったんですけど、お兄さんが売るかもしれないとおっしゃっていたので「僕が買ったらダメですかね?」と伝えました。ただ、傷もかなりついているし、リューズもガリガリって音がして全然回らないような状態で、金坂さんや時計屋さんに聞いたら「買取だと35万円から良くても40万円ぐらいだろう」と言われました。なのでお兄さんに説明して40万円で買ってもいいですかと聞いたら「お世話になってるし裕が使ってくれるなら譲るよ」って言ってくださったんです。8歳の息子がいるんですが、20歳になったときにRef.16570の黒文字盤を渡すと嫁と決めていたので、だったら白文字盤は娘が成人したときに渡しますとお兄さんに伝えて、白文字盤を譲ってもらいました。

EXPLORER Ⅱ Ref.16570

F:たしかに白文字盤もいいですね。しかも、義理父→義理兄→藤原さんと受け継いだ素敵な1本。

藤原:オーバーホールに出したら、お義父さんが購入した1995年から一回もオーバーホールしていなかったみたいで。オーバーホールというより修理のような状態だったようです。せっかくなので綺麗に磨きをかけてもらって、これも金坂さんのオリジナルドーム風防に変えました。

F:サイクロップレンズをあまり好まない人が多い印象です。

藤原:デニムのヴィンテージだとオリジナルにこだわるので、嫌いというわけじゃないんですがエクツーは見た目的にドーム型がいいなと思ってます。次のオーバーホールのタイミングでRef.16570の黒文字盤もドーム風防に変える予定です。

F:所有するロレックスが3本全てエクツーという人を初めて見た気がします。エクツー愛がありますね。

藤原:3つ手に入れたのでもうエクツーは満足したと思っています。全部思い出があるし、Ref.16570の黒は息子、白は娘に譲ると決めているので、どれかを売って新しくするというのは考えてないですね。デニムの場合だと本当に大事なもの以外は、売って新しいものを買う用の"入れ替えデニム"があるんですけど、時計にはその概念がなくて。もう一本余裕ができたら入れ替え用になるかもしれないですが。

F:あえて次買うとしたら何を買いますか?

藤原:4桁の金無垢モデルが気になっています。ただ、まだ似合わないのではないかという不安もありますね。何度か時計屋さんで見たことがあるんですが、サブマリーナはゴツくてあまり好みではなかったんです。付けるなら、ヴィンテージのGMTマスター(以下:GMT)ぐらいの薄さが良くて、フジツボGMTの金無垢に興味が湧いています。この前イベントで一緒になった時計屋さんに見せてもらった紫文字盤の金無垢GMTがかっこよかったんですよね。僕はほぼほぼ毎日ジーンズを履いているので、紫文字盤の金無垢だとデニムとの相性がいいかなと思っています。まあ、店員さんに「デニムと相性いいですよ」と接客されたんですけどね(笑)。ただ、300万円ぐらいでパッと買える金額ではないので、いつかの憧れとして金無垢に手を出してみたいですね。

F:素敵なお話をありがとうございました!

俺のロレックス
第一回-藤原裕-
第二回-水澗航-
第三回-MASAH-

最新の関連記事

おすすめ記事

Realtime

現在の人気記事

    次の記事を探す

    Ranking Top 10

    アクセスランキング