(左から)サブマリーナRef:5513、DAYTONA-FRAGMENT DESIGN×BAMFORD WATCH DEPARTMENT、サブマリーナRef:5513
Image by: FASHIONSNAP.COM

Fashion 俺のロレックス

俺のロレックス-MASAH-

(左から)サブマリーナRef:5513、DAYTONA-FRAGMENT DESIGN×BAMFORD WATCH DEPARTMENT、サブマリーナRef:5513
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 ロレックス(ROLEX)ユーザーに手持ちの時計を紹介してもらう新連載「俺のロレックス」。第三回は、ファミリーセレクトショップ「IN THE HOUSE 伊勢丹」やウィメンズブランド「シーズニング(SEASONING)」を今宿麻美さんと夫婦で手掛けるスタイリストのMASAHさんに所有するロレックスを見せてもらいました。

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MASAH
年齢:41
職業:スタイリスト、IN THE HOUSE、SEASONING

FASHIONSNAP.COM(以下、F):今日はありがとうございます。早速ですが、MASAHさんがロレックスを買おうと思ったきっかけは何ですか?

MASAH:いきなりですね(笑)。もともとヒップホップ育ちなので、気が付いたときには 金のロレックスが成功の証というイメージがあって、儲かったらとりあえずロレックスを買うと決めていました。それで、独立してから少しした27歳ぐらいのときに多少蓄えができたので、茶色の文字盤でダイヤとルビーが入っているGMTマスターⅡ(以下、GMT)のコンビを買いました。

F:当時の現行モデルですか?

MASAH:はい、80万円ぐらいでした。購入した時のことを今でも覚えていて。現金で買うのがステータスだと思って、お金を下ろしに行ったんですが緊張していて通帳とかを銀行に置き忘れたりしましたね(笑)。1本目のGMTの購入をきっかけにスイッチが入って、調子に乗って金無垢のGMTもすぐに買いました。周りにはドン引きされましたけどね。

F:以前、 10本以上のロレックスが並んだ写真を見かけたことがあります。今まで何本購入されたんですか?

MASAH:30本ぐらいですね。ほとんどのモデルは覚えていますけど、買ってすぐに売ってしまうということもあったので写真を見返して思い出すこともあります。もともと現行モデルから入ったんですが、好きになって調べていくと 避けて通れないのがヴィンテージでした。ファッション業界の先輩たちがヴィンテージを持っているのは知っていたんですが、知識がないので同じモデルでも針の焼け方やプッシャーなどで何故価格が変わるのかがわからなかったんです。ただ、ソフ(SOPH.)の清永さんが面白いショップやサイトなどを教えてくださって徐々にその魅力を知っていきました。初めて購入したヴィンテージモデルが、岡山のショップで買ったGMTの金無垢Ref:1675茶壺なんですが、そこからは沼ですね(笑)。

F:ヴィンテージはハマると抜けられなくなると言われていますからね。

MASAH:お金があるだけ買うみたいに物欲が止まらなかったです(笑)。

F:ヴィンテージも金素材のものを中心に買っていたんですか?

MASAH:そうですね、“金に関わるもの”と絞って探していました。 Ref:1675だけでも5本ぐらいは買ったんじゃないですかね。当時は針や文字盤などの状態がベストなもので300万円ぐらいだったんですが、僕は250万円ぐらいのものを買っていたんです。安くて状態の良いものを探す楽しさもあって、入れ替えをしながらどんどん状態の良いものに上げていきました。他にはサブマリーナの金無垢を買ったりと、いろいろ探していましたね。

F:1675で5本......それはかなり買いましたね(笑)。
※1675→4桁レファレンスGMTマスター。近年価格が高騰中。

MASAH:その当時は第二次アメカジブームじゃないですが、土臭いような格好がトレンドだったんです。僕は毎日同じような格好をしていて、服に対する物欲が薄れていた時期だったんですよね。ただ、何かを買いたい衝動はあって、もともと服に求めていたディテールだったりウンチクを知りたいという熱が時計に移行したんだと思います。

F:昔、デイデイトのカルティエのモデルを所有していたと聞いています。ロレックスについてはスポーツモデル所有者が多いですが、ドレスモデルは珍しいですね。

MASAH:僕は金のモデルに憧れていたので、スポーツモデルだけでなくドレスモデルも結構好きだったんです。ヒップホップでも金無垢のデイデイトがよくレコードのジャケット写真に使われていたりしていたので、抵抗は無かったですね。ダブルネームのモデルは贋作などもあってなかなか真贋が難しいのですが、買ったものはカルティエの修理明細が付いていたのが決め手でした。

F:逆に購入したことのないモデルはあるんですか?

MASAH:エクスプローラーⅡは買ったことがないです。写真で見ると格好良いなと思うんですが、試着してみるとスタイルにハマらないんですよね。例えば、デニム探検家みたいな 藤原くんだからエクスプローラーⅡが似合うというか(笑)。サブマリーナは海の時計で、GMTは空の時計で、TPOが根底にあると思うんです。僕はスタイルの中で時計が主役になるのが格好悪いと思っていて、エクスプローラーⅡは自分のスタイルに落とし込むことができないんですよね。

F:買うときはやはりお店が多いですか?

MASAH:断然、お店ですね。ヴィンテージを学びだして一番感じたのは 誰も信用できないということです。とある店舗では500万円で売っているものが、別の店舗では1,000万円で売っているとかが平気であるじゃないですか。人それぞれ言うことが違うので、自分しか信用できないですよね。情報をしっかり整理して、確かなものを手にしないと痛い目に合うのが目に見えていますし。自分の稼ぎの中でコントロールしているので、妥協ができないんですよね。

F:30本ぐらいを購入してきて、今手元には3本。手放していった理由は?

MASAH:家族が増えたので(笑)。と言うのは冗談半分ですが、ただ持っているだけでコレクションしている感じも嫌だったんですよね。あと、前は1本あたりの上限を決めていたんです。最初はなんとなく300万円までと決めていたので、なので20本あっても全て300万円以下のものばかり。お店やいろんな人と話すと 「500万円の壁」を感じたんですよね。500万の壁を超えると違うレベルの時計になるんです。なので僕は「300万円時計2本を1本に集約」することで500万円の壁を超えるという買い方を選んだんです。そうすると20本のものが10本になるしスッキリするんですよね。でも次は 「700万円の壁」があって、それを超えるためにまた集約。というのを繰り返した結果 「1,000万円の壁」に行き着いて(笑)。買うタイミングと売るタイミングは本当に大事です。

F:すごい世界ですね(笑)。

MASAH:そうやって壁にあたるたびにどんどんアップデートしていって、過程で削ぎ落とされた感じですね。それ以外に スタイルの変化も大きいです。昔は金のクロムハーツもよく着けていたんですが、結婚して出産して子どもを抱っこする生活になったときに金のアクセサリーを着けなくなったんです。服装もTシャツにスウェットみたいな動きやすい格好になって、ステンレスのほうが良いかなと気分が変わっていきました。

F:今所有している3本で最初に買ったのはどちらですか?

MASAH:the POOL aoyama(ザ プール 青山)」で買った「フラグメントデザイン(fragment design)」と「バンフォード ウォッチ デパートメント(BAMFORD WATCH DEPARTMENT以下、バンフォード)」のデイトナです。

DAYTONA-FRAGMENT DESIGN×BAMFORD WATCH DEPARTMENT

F:バンフォードロレックスの実物、初めてみました。

MASAH:バンフォードはもうロレックスの時計をカスタムできないらしいですね。Tシャツにスウェットみたいな今のスタイルにハマるし、思い出も詰まっています。この時計は手放すことはないでしょうし、なぜかヴィンテージもののような力を感じるんですよね。

F:裏蓋にはフラグメントのロゴと、「THE POOL」「BAMFORD WATCH DEPARTMENT」の文字がデザインされているんですね。

MASAH:今、 ロレックスのヴィンテージは価格高騰が起きていますよね。業者が価格をコントロールしているように感じるんですが、そういう価格の動向を気にせず持っていられる時計です。

F:他にはサブマリーナが2本。

MASAH:NATOベルトに変えているほうが、3年前ぐらいに買ったファーストサブですね。

SUBMARINER Ref:5512

F:NATOベルトに変えている理由はありますか?

MASAH:サブマリーナとNATOベルトのバランスが好きで、必ずサブマリーナは一本NATOベルトにしているんです。レザーなどのブレス遊びもしていたんですが、こっちのほうがスポーツテイストがあるので今のスタイルにも収まりが良いんですよね。

MASAH:この時計、実は少し特徴があって、他の5512のマット文字盤と比較すると、「SUBMARINER」と書かれている 文字の下2行が横に長いんですよね。偽物ではないですし、だからといってレアモデルというわけではないんですが、GMTの文字配列に似ているんです。文字盤の製作会社は時代によって変わっていたらしいので、「もしかしたらGMTのダイアルを作っていたメーカーのサブマリーナダイアルかも」と時計好きな知り合いと話したり、面白さがあるんですよね。

F:個体差が出るのもヴィンテージロレックスの面白さですよね。もう一本は5512MM(ミニッツサークルミラー)。近年とんでもなく価格が高騰したものですが、コンディションが......凄まじく良いですね。

SUBMARINER Ref:5512

MASAH:さっき言った厳選していく中で行き着いた 完璧な状態のサブマリーナですね。今の僕の一つの答えです。

F:これは欲しくなりますね。。。ファッション業界の人はサブマリーナ好きが多いですよね。

MASAH:最初に買ったロレックスがGMTで、カラーバリエーションがあったりデザインはもちろん好きなんですけど、海外に行くこともあったので実用性の面でもすごくハマっていたんですよね。僕の性格的にもみんなが着けている時計は避けていたんですけど、デイデイトやデイトナを試すうちにサブマリーナを着けてみたら、まとまりの良さというか、「 みんな好きになるわ」と納得させられました 。

F:1675を数多く購入されていましたがGMTとサブマリーナだとどう違いますか?

MASAH:サブマリーナの後に ヴィンテージのGMTを着けるとボディが薄く感じるんですよね。一度シードゥエラーを買ったんですが、逆に厚すぎて合わなかったですし、このケース厚などがとてもまとまりが良いと思います。ちょうどこれと手巻きデイトナRef:6263の商談なども受けていたんですけど、6263がびっくりする値段で売れたので、サブマリーナを残したという感じですね(笑)。
※6263→4桁リファレンスの手巻きデイトナ。近年価格が高騰し、"買えない時計"になったと話題を集めている。

【関連記事】 手巻きデイトナ6263も"買えない時計"に ビンテージロレックス市場に過熱感

F:確かに。ドーム風防だとなおさら文字盤の奥行きを感じますね。もし次に買うとしたら何を買いますか?

MASAH:今は古着とかではなく、新品の服を買うことが多いのでヴィンテージモデルではないと思っています。だからといって 現行のモデルも試着してみると、全体的に大きくなりすぎで少し違和感を感じるんです。ファッション的にも今は 90年代というキーワードがあると思うので、時計も90年代のモデルが面白いのかなと思っていて。久しぶりに5桁の金無垢サブとか着けてみたいかもしれないです。

F:原点回帰で金に戻るんですね。

MASAH:そうですね。

F:これからのMASAHさんの時計散財を楽しみにしてます(笑)。ありがとうございました!

 

俺のロレックス
第一回-藤原裕-
第二回-水澗航-
第三回-MASAH-

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