Fashion 注目コレクション

フォントから作る新たなデザインアプローチ、「パーミニット」が未知のものを服に投影

2019年秋冬コレクション
Image by: FASHIONSNAP.COM

 「フォントを作って服作りをスタートした」。「パーミニット(PERMINUTE)」の半澤慶樹は、これまでも皮膚感覚を頼りに服を作るため30分以内でドレーピングを仕上げる"スピード製作"など、製作過程の独自性でクリエイションを追求してきた。3月20日のショーで発表した2019年秋冬コレクションでは、独自のフォントを製作し、文字や記号をからアイデアを膨らませてアイテムを製作したという。

オリジナルフォント

 今シーズンは、人類滅亡後にどんな生物が地球上で栄えるのかをシミュレートした書籍「フューチャー・イズ・ワイルド」から着想を得たという半澤。「検索すればなんでも分かる時代に生まれたがゆえに、分からないものの魅力を本から投げかけられた気がした」と振り返る。"分からないものの良さ"をどう表現できるかということを考え、その先に行き着いたのが土着的なものに生命を感じるという発想で、架空の土地をイメージしたフォント製作だったという。

 ショーでは、パーミニットが得意とする立体裁断で作るドレープを駆使したシェイプは残しながら、土着性をイメージしつつ、シンプルなアイテムの中に違和感のあるアイテムを差し込んだ。書くことが高貴だったという歴史から鉛筆で作ったバッグのハンドル、ファーのように見えるようコート全体に貼り付けた低周波マッサージ器のパッドなど。エレガンスさの中に、日常の中にあるものを別の形で表出させることで"分からないものの良さ"、未知の事象の尊さをコレクションで表現した。

 また4月からファッションクリエイターのエージェンシー「ヌルベット(nullbet)」と正式契約。既に一件外部からの仕事の発注を受けており、「自分のデザインが活かせるブランド以外の仕事にも挑戦していきたい」とし、半澤が持つファッションクリエイティブやアイデアを他業界でも発信していきたい考えだ。

■パーミニット:2019年秋冬コレクション全ルック
■ファッションウィークの最新情報:特設サイト

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