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【ロレックス デイトナ短期連載-④】史上最高の完成度と言われる現行「116500LN」 異例のプレ値モデル

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 ロレックス(ROLEX)の最人気モデル「デイトナ」を深掘りする短期連載。第3世代から第6世代までのステンレスモデルを用意し、編集部の2人がディテールから資産性までを語り合います。第4回は第6世代の現行モデルRef:116500LN。異例のプレ値で流通している人気モデルを深掘りします。

発表から話題が尽きない現行デイトナ

記者A:さてついに現行デイトナ116500LNです。2016年に発表されて以来、現行品プレ値としては異例の高値を維持してます。ちなみに116520と同じキャリバーCal.4130です。

編集B:発表からすごく話題を集めたよね。SNSでは「史上最高といっても過言ではない完成度」と言われるほど。正直かなり格好良いデザインだと思う。

記者A:FASHIONSNAP.COMの連載でも「デイトナマラソン日記」がありました。

編集B:昔からデイトナマラソンをしている人はいたんだけど、一気に広まったのは116500LNからかな。ツイッターとかでも報告している人が増えたし。

記者A:これまであまり興味がなかった人も参入し、デイトナ人気にさらに火が付いた気がします。

編集B:これまでのステンレスモデルもプレミア価格で取り引きされているけど、定価の倍以上の金額で売られている現行モデルってなかったんじゃないかな。少し下がったとはいえ未使用付属品付きのものは300万円近くで売られているし。

記者A:それくらい人気ということですね。ずばり注目するポイントは?

編集B:とにもかくにもベゼル。あとは白文字盤についてだけだけど色のコントラストといった感じかな。

記者A:仕様変更に関しては製造途中ということもありまだ情報が少ないので、116520からのアップデートポイントを中心に話していきましょう。

現行モデルを語るには欠かせないセラクロムベゼル

記者A:まずはロレックスの特許技術セラクロムベゼル。第4世代の16520から採用されていたステンレスベゼルですが、傷が目立つというマイナスポイントがありました。ハイセラミックを使用したセラクロムベゼルは、傷が付きにくく退色しない素材として現行のほとんどのプロフェッショナルモデルで使われています。

編集B:デイトナでは116500LNから、型番にアルファベットがつくようになるんだけど、LNはフランス語で黒いベゼルを意味するLunette Noirの頭文字。黒ベゼルになったことでグッと引き締まった印象になった。

記者A:黒ベゼルに白抜きの数字などメリハリがありますね。史上最高の完成度と言われる理由もわかります。

編集B:「UNITS PER HOUR」の文字の位置や、表示されている数字は116520と変わらない"400タキ"だけど、数字のメモリに△マークがついたりとデザインも変更されている。

記者A:マークがあることでよりメリハリが強調されていますね。程よい光沢感があって高級感も感じますし、パッと目に入っただけでもデイトナだとわかりやすくなったのも評価ポイントです。

編集B:そうだね。何よりもやっぱり傷が付きにくくなったことでベゼルに関しては研磨する心配がなくなったことは大きい。使用してもあまり状態が変わらないから安心して着けられるし。

記者A:ちなみに万が一傷が付いた場合、セラクロムベゼルってどうするんですか?

編集B:セラクロムベゼルに傷ができるような衝撃だと機構だったり別の部分の修理も必要って言われているけど、もしどうしても気になるなら交換じゃないかな。気にせず使っても良いと思うけど。まぁ、ロレックスだと全く同じものを渡してくれるか謎だけど。交換用部品とかにこっそり変えられたりもありえるからね。

記者A:製造中なので部品もありますし、交換が容易にできるのはやはり現行モデルの魅力の一つですね。

【デイトナだけのオークション】フィリップス主催「Daytona Ultimatum」の見所は?

 

文字盤の人気はコントラストがある白色

編集B:文字盤は白色と黒色があるけど、人気なのは白文字盤。相場も常に白文字盤のほうが高いよね。

記者A:そうですね。30万〜50万円ぐらい白文字盤のほうが高値で売られていることが多いです。

編集B:白文字盤はインダイヤルが黒色だからコントラストがあって、かなり高評価。116500LNはベゼルもそうだけど、コントラストが目立つから白文字盤のほうが高いのは納得がいくね。もちろん黒文字盤も良いんだけど、ちょっと重いかなという印象もある。

文字盤の白色とベゼル、インダイヤルの黒色のコントラストが高評価

記者A:インダイヤルは116520から変わらず左がストップウォッチの12時間積算計、真ん中が通常の秒針、右がストップウォッチの30分積算計を表示。実際キャリバーが変わらないので文字盤のレイアウトも変更なしです。

編集B:インダイヤルがやや上方に位置しているのも前作と同じだけど、デザインをかなり突き詰めているから116520ほどアンバランスな感じもしないよね。前作はやや重心が上にあるイメージがあったけど。

記者A:まだ研究が続いているモデルですが、変更点の噂などはありますか?

編集B:噂ベースだと、黒文字盤のインダイヤルが薄茶シルバーから青みがかったシルバーになったと言われている。あと「DAYTONA」の赤文字がちょっと浮いたフローティングのものもあるらしいよ。これは見たことあるね。まぁ、普通の人からするとよくわからないだろうけど、専門ショップで同じモデルが並んでいると「アレ、この個体なんか違うな?」ってなると思う。

記者A:このインダイヤルは少し青みがかった濃いシルバーのほうですかね?

編集B:正確にはわからないけど、たぶんそう。他にもSWISS MADEの文字にセリフ(飾り)がつくものもあるとされている。ただ、まだそのディテールの評価が決まっていないからプライスには反映されていないことが多い。どのディテールがレアなのかはこれからわかる感じかな。

記者A:今後の市場に注目ですね。

高級感ある鏡面仕上げのブレスとクラスプ

編集B:ブレスは116520と同じく中央が鏡面仕上げの仕様なんだけど、116520よりなんか光沢感が増した気がするよね(笑)。

記者A:より研磨のクオリティが上がった気がしますね。バックルはオイスターロックで、中板も116520の後期に使用されていた鏡面仕上げ。116500LNのブレスは全体的に反射する仕様が多く、より高級感を感じるポイントです。

編集B:時計本体ではない部分だから、軽視されがちなんだけど実はブレスは各社が最も力を入れている部分なんだよね。肌に触れる部分が大きいからしなやかさと耐久性の両立、さらに高級感も考えなきゃいけないから大変。

記者A:そうですね。重さも大切な部分で、これは132g。適度に腕に重量感を感じる程良い重さで、細かく調整して製造されているのが伝わってきます。

編集B:これ以上重くなると扱いづらくなりそうだし、現状がちょうど良いバランスなんだと思う。こういった細かい箇所にこだわりが感じられるのはヴィンテージモデルとの大きな違いだよね。技術がどんどん高くなっているのがわかるし。ただ、ベゼルはセラクロムになって傷の心配が少なくなったけど、ブレスやバックルはまだ傷が付きやすいよね。特に鏡面部分に傷がつくと結構目立つ。

記者A:ベゼルやバックルの傷は仕方ないという感じですかね。素材を変えたりも現状は想像がつきませんし、正直本体に傷がなければ別に良いんじゃないかなとも思います。

編集B:そうだね。イージーリンクも搭載で116520から変化なし。おおまかなディテールはこんな感じかな。全体としてラグジュアリーに振っている方針が感じられるね。

 

そろそろテッペン?さすがに300万円でストップするのか

記者A:いまだに正規店で入手困難な状況が続いていますが、今後の市場の動きはどう予想していますか?

編集B:6263のときに話した"300万円の壁"を超えるのは難しいんじゃないかなと。

記者A:正規店では100万円代で売っていますからね。

編集B:マラソンの時間と労力を考えるとプレ値で買うのは全然良いと思うんだけどね。実際に価格も300万円あたりから上がったり下がったりを繰り返しているわけで。特に今の世界経済の先行き不安で250万円くらいまで下がっていたし。もともとは最初期のデリバリーでご祝儀プライスプレ値でも200万円くらいだったので、250万円くらいがこのモデルの基準なのかもしれないね。

記者A:ヴィンテージに興味があれば同じ価格帯の前作116520を選んだほうが良いですか?

編集B:資産として見るなら個人的には絶対数が決まっている116520な気がするなぁ。古いものが上がるというこれまでの法則もあるし。でも現行でここまで高騰しているモデルだから生産終了ってなるとこの値上がりは想像できないかも。16520よりも高値で取引される可能性も捨てきれないね。

記者A:ロレックスの工場は新型コロナウイルスの影響で一時的に閉鎖したみたいですが、当初予定していた生産数より少なくなっていると思うのでそういった関係でも価格が変動するかもしれませんね。

編集B:いつまで製造するのかと、次の世代のデザインがどうなのかということも関係するので現行の市場分析はこれからという感じ。この116500LNの白文字盤は「ポーセリンダイヤル」に似たものがあると言われていて、あるお店で「見てみる?」って出されたことがあったんだけど、確かに陶器みたいに透明感があってちょっとボヤッとした質感だった。でもプライスには反映されていないんだよね。その個体がポーセリンとしてコレクターの意見の一致を得てないのと、そもそもレアなのかが判別できていないというのが理由らしいんだけど。もしもポーセリンとして認められて数が少ないとわかったら価値爆上げだよね。そういう今後激レアになるかもしれない個体が普通の個体と同じ金額で売られているのが今なんだよね。これは研究がまだ途中だからそうなるわけで、そういう個体を早く見つけて買うチャンスでもあるのが現行の面白いところ。評価が決まっちゃったら高くて買えなくなるし。

記者A:仕込むなら今というのが現行ですね。ちなみに2020年販売のものはすでに激レアと言われています。保証書の日付でしか判断できないですが。それではラスト次回は、これまで振り返ってきた第3世代から第6世代までを並べて比較していきたいと思います。

116500LN

116500LNの計測
文字盤直径:3cm
ベゼル太さ:0.5mm
ボディ厚さ:1cm
ボディ縦:5cm
ベルト厚さ:0.3cm
ベルト横幅:最長2cm〜最短1.5cm
インダイヤル直径:0.9cm
重さ:132g(ブレスの数:上7、下5)

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