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【スニーカートップセラーに聞く】今年のベスト&最多着用は?これからのシューズ事情も-KICKS LAB. 柿沼裕太-

 毎週のように注目アイテムが発売された2018年、日本を代表するスニーカーショップのキーマンが選ぶ今年のベストスニーカーは?そしてダッドスニーカーの次にくるトレンドは何か。第7弾は、今年10周年を迎えた「キックスラボ(KICKS LAB.)」のマネージャー柿沼裕太。

■KICKS LAB.
2007年9月「スニーカー好きが集まる場所を提供したい」という思いを原点に、日本初となるスニーカートレードショー「KICKS LAB.」を開催。1年後の2008年10月に「今までの日本にはなかったスニーカーショップ」を目指し、同名のショップ「KICKS LAB.」がグランドオープン。国内外の枠に縛られず、独自目線でセレクトされた独創的なラインナップで、世界中のスニーカーフリークたちから注目を集めた。また、自社発信のコラボレーション企画も数多く発表している。

■柿沼裕太
「KICKS LAB.」マネージャー。

今年のベストスニーカー

FASHIONSNAP.COM(以下、F):今年は何足スニーカーを購入しましたか?

柿沼裕太(以下、柿沼):年を取ると共にあまり買わなくなってきていて、今年は20足ぐらいですかね。

F:その中のベストがこちら。

柿沼:キックスラボの別注なんですが、アシックス(asics)とコラボレーションした「ゲルライト III」です。

F:アシックスとは昨年もコラボしていましたね。

柿沼:昨年は「火消し半纏」から着想して昔の消防団をイメージして作りました。今回が第2弾で「忍者」をイメージしています。うちはインバウンド客が多いため、日本らしいものをという思いから作り上げたもので。日本の方にも好評だったんですが、限定ものを探している海外の方に向けてしっかりとアプローチできたと思います。

F:デザインは柿沼さんが担当したんですか?

柿沼:デザインは別の者が担当しました。インソールとアウトソールに海外の方が好みそうなグラフィックを施し、カラーリングはシンプルではないですが、派手すぎずバランスが取れていると思っていて。当時の忍者がもしスニーカーを履いていたらこんな感じだったんじゃないかと考え作ったモデルです。

F:反響はありましたか?

柿沼:かなり売れましたね。第1弾を買ってくださっていたリピーターのお客様とインバウンドのメイン層でもあるアジアの方に加えて、今回はアメリカやヨーロッパの方の反応が良かったので世界に発信できたのではないかと思っています。

F:実際に私生活で着用も?

柿沼:元々ゲルシリーズのクッション性が好きなので、結構履きました。時代的に疲れない履きやすい靴を選ぶ傾向になっていますし、そこにも上手くマッチしたと思います。

F:アシックスは今月にミッドソール全面に「ゲル」を搭載したスニーカーを発売しましたね。

柿沼:本当に技術の進歩を感じますよね。ジェルを纏っているような感覚が素晴らしくて。「ナイキ(NIKE)」も360度エアのエアマックスを発表していますし、各メーカーから対抗したようなアイテムがどんどん出てくると思います。

 

2018年最も履いたスニーカー

F:続いて2018年最も履いたスニーカーは何ですか?

柿沼:アシックスの「ゲルライト III」です。

F:同じ「ゲルライト III」でもこちらをよく履いた理由は?

柿沼:アッパー素材にゴアテックス(GORE-TEX®)を使用しているので、ゲリラ豪雨も心配なく履けるというところが気に入っています。実際、雨に強い靴を探しているお客様は多いですね。

F:旅行や出張でも活躍しそうですね。

柿沼:海外に買い付けしに行った時も履いていたんですが、長時間歩いても足が疲れないんですよね。出張のときは雨用としてこれと、「ニューバランス(New Balance)」を持っていくことが多いです。あと、1番ではないですが、コンバースのゴアテックスを搭載したオールスターも今年結構履きました。

F:今年のキーワードはゴアテックスなんですね。

柿沼:「ザ・ノースフェイス(THE NORTH FACE)」が流行った影響か、ゴアテックスは水に強い素材という認識がファッションにあまり詳しくない人たちにも広まってきていると思っていて。今後もゴアテックスを使用したスニーカーはどんどん増えていくと思いますね。

F:ちなみに靴の手入れはどうされていますか?

柿沼:うちでも取り扱っている「ジェイソン マーク(JASON MARKK)」を使っています。汚れを放置すると取れなくなることがあるので、週に1回位はケアする感じですね。

 

今年の売り場の傾向

F:2018年のキックスラボを振り返るとどんな1年でしたか?

柿沼:やはりインバウンドの比率がどんどん上がっていて、最早メインになってきていますね。

F:国内だと男性が多いですか?

柿沼:男性が多いですが、スニーカーカルチャーがどんどん広まっているのか女性もかなり増えています。あと、カップルや家族での来店も多いですね。今年1号店ができてちょうど10年なんですが、オープン当時から来て頂いていたお客様が家族で来店してくれたり。嬉しい気持ちでいっぱいです。

F:今年はどういうスニーカーが人気でしたか?

柿沼:キックスラボではニューバランスが人気です。990はv4をメインで置いているんですが、v2やv3など前のモデルを求めている方も多く見られました。あと、ナイキは「THE TEN」を中心に、「エア モア アップテンポ (AIR MORE UPTEMPO)」なども人気でしたね。「シュプリーム(Supreme)」とコラボしたことをきっかけに再注目され伸びています。

F:990シリーズが人気の理由は何だと思いますか?

柿沼:ダッドシューズが注目されたからだと思いますね。ニューバランスの中でもボリューム感のあるモデルですし、上手くマッチしたんじゃないかと。

F:海外の方はどういうスニーカーが人気でしたか?

柿沼:中国の方が多いのですが、ナイキのエア ジョーダンと「アディダス(adidas)」が人気でしたね。

F:アディダスは具体的に何が人気でしたか?

柿沼:「イージー ブースト(YEEZY BOOST)」「NMD」「ウルトラブースト(Ultraboost)」と全体的に売れました。あと「ドラゴンボールZ」とのコラボは人気でしたね。

 

今後のスニーカー市場はどうなるか?

F:今後のスニーカー市場はどうなると思いますか?

柿沼:アウトドアテイストのアイテムや、アウトドアブランドのスニーカーが面白いんじゃないかなと。ゴアテックスがスニーカーに使われ始めているので、注目しています。

F:つまりはトレッキングシューズですか?

柿沼:そうですね。どんどん軽くなってきていますし、街で履いても違和感がないものも増えていると思うので。

F:アウトドアブランドで気になっているブランドは?

柿沼:「イノヴェイト(inov-8)」ですね。もともと登山用で作っていますし、アウトソールはゴツゴツしていてデザインも格好良く、軽くてクッショニングも良いんです。フェスやハイキングに行く人が増えてきているので、注目されそうですね。それこそザ・ノースフェイスの服が人気なので、合わせたりしてもいいと思いますし。

F:他にはどういうスニーカーに注目していますか?

柿沼:個人的にはダッドシューズブームは来年で縮小しそうな気がしていて、久しぶりにコート系が注目されるんじゃないかなと思っています。

F:この10年を振り返ると?

柿沼:もともと靴好きが集まるイベントを開催していて、そこからの流れでショップをオープンしたんです。裏原宿の同じ通りに取り扱うブランドを変えた3店舗をオープンしたことで、靴好きが集まるエリアになってきたということは素直に嬉しいですね。

F:2019年のキックスラボの目標は?

柿沼:ブランドとのコラボは今後も続けていきますし、もっとお客様のライフスタイルに合わせてキックスラボが提案できることがあると思うんです。スニーカーをどう選んだらいいか、どうケアしたらいいかとか、小さいことから大きなことまでしっかり提案していけるようなお店にしていきたいです。

■【スニーカートップセラーに聞く】今年のベスト&最多着用は?これからのシューズ事情も
1-mita sneakers 国井栄之
2-MFC STORE 近藤浩人
3-Styles 齋藤正希
4-BILLY'S ENT 佐藤敬太
5-WORM TOKYO 大草良平
6-UNDEFEATED 松下一英
7-KICKS LAB. 柿沼裕太
8-atmos 小島奉文

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