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【スニーカートップセラーに聞く】今年のベスト&最多着用は?これからのシューズ事情も-MFC STORE 近藤浩人-

 毎週のように注目アイテムが発売された2018年、日本を代表するスニーカーショップのキーマンが選ぶ今年のベストスニーカーは?そしてダッドスニーカーの次にくるトレンドは何か。第2弾は、自分たちの好きなものだけを提案すると今年5月に中目黒でオープンした「MFC STORE」のプロデューサー近藤浩人。

■MFC STORE
自分たちの好きなものだけを展開・提案するショップとして東京・中目黒に2018年5月3日オープン。
SELECT、IMPORT、ARCHIVE、SNEAKERの4つのセクションで商品を構成。

■近藤浩人
2006年~2007年頃、スタイリストに師事。2007年頃から2018年3月までCHAPTER / atmosでCHAPTER DIRECTOR、atmosでは企画、バイヤーなどをメインで担当。現在はMFC STORE PRODUCER、EXAMPLEを企画している。

今年のベストスニーカー

FASHIONSNAP.COM(以下、F):毎年何足ぐらいスニーカーを購入していますか?

近藤浩人(以下、近藤):1ヵ月で4足〜5足買ってるので50足ぐらいですかね。

F:その中で今年のベストスニーカーは何ですか?

近藤:「エア ジョーダン 1 レトロ ハイ OG "ゲーム ロイヤル"」です。これは色々な人の思いを乗せたスニーカーだと思います。

ナイキ エア ジョーダン 1 レトロ ハイ OG "ゲーム ロイヤル"

F:赤色のシカゴは常に人気のあるアイテムですよね。

近藤:このカラーリングは1985年にトドラースニーカーで販売されていたものなんですよ。メンズでは赤色がシカゴと呼ばれるモデルしかなくて、「なんで青色が発売されないんだろう」とずっと言われていたんです。それが33年経ち、やっと製品化されたということがとても感慨深いというか。発表されてヴィジュアルが出たときに、「ついに出たか」とテンションが上がりましたね。発売されてすぐ2足買いました。

F:待ち望んでいたんですね。近藤さんは青色が好きなんですか?

近藤:小さい頃、青色が男の色みたいな風潮があったんですよ。男の子が好きな色といえば青色みたいな。無邪気になれるというか、若い頃を思い出させてくれる色なんですよね。

F:ショップのオープン当初は壁一面に「エア ジョーダン1」を展示していていたので、近藤さんと言えば「エア ジョーダン 1」というイメージがあります。

近藤:僕と「ジョーダン 1」は1985年生まれで同い年なんですよ。だから幼馴染を応援している気持ちでよく買います。変な自分ルールなんですが、もともとバスケットボールをしていなかったのでジョーダンは履かないと決めていたんです。でも同い年ということで自分ルールを改正し、1だったら履いてもいいかなと(笑)。「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」のモデルは家にジョーダン 1しかなくて、2以降は持っていないんですよね。

F:デザイン面でもジョーダン 1が1番好きですか?

近藤:そうですね。個人的に好きなのはもちろん、33年経った今でも多くの人に支持されているので本当に凄いと思うんですよ。

2018年最も履いたスニーカー

F:続いて2018年最も履いたスニーカーを教えてください。

近藤:ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)とコラボした「ナイキ コルテッツ ケニー III」です。めんどくさがりなところがあって、スニーカーのシューレースを結ばないことが多いんですよ。「ナイキ コルテッツ ケニー III」は元々靴紐が短くて結ばなくてもいい仕様になっていて、スリッポン感覚で履けるので本当に楽なんです。

近藤:ケンドリック・ラマーはよく聴きますか?

F:それが全く聞かないんです(笑)。単純にスニーカーに惹かれて購入しました。完成度の高い歴史あるモデルをアップデートすることはとても難しいことだと思うんですが、タンと踵に付けられたテープはデザインとしても格好良いですし、引っ張る履きやすくなるという機能性を備えているのも魅力的。今年は2日に1回ぐらい履いていました。

F:コルテッツは昔から愛用しているんですか?

近藤:今年からよく履くようになりました。

F:何かきっかけがあったんですか?

近藤:アメリカは東海岸しか行ったことがなかったんですが、一昨年から年に2〜3回西海岸にも行くようになって。コルテッツには西海岸のストリートで育ったという背景があって、西海岸の空気感だったり、実際に履いている人を見ているうちに履きたい気持ちが強くなりました。

F:今日もコルテッツを履いていますね。

近藤:そうですね。もともとローカットが好きというのも理由の1つです。

F:2日に1回など頻繁に着用するとスニーカーも痛んでくると思いますが、スニーカーケアはどのように?

近藤:徹底しているのは最初に履く前に「マーキープレイヤー(MARQUEE PLAYER)」か「クレップ・プロテクト(Crep PROTECT)」の防水スプレーをかけるぐらいで、あとは汚れたら拭くという感じですね。

 

今年の売り場の傾向

F:今年5月にお店を開業しましたが、この8ヵ月を振り返ると?

近藤:沢山の方に来店してもらえ、本当に嬉しく思っています。売れ行きだとジョーダン 1が圧倒的です。あと日本で展開していない海外限定のモデルはやはり人気でした。ヴァンズ(VANS)も比較的によく売れましたね。

F:女性客の来店も目立った?

近藤:そうですね。MFC STOREに来てくれる女性はかなりのスニーカー好きで、海外限定モデルを購入する方も多いです。

F:インバウンド消費は?

近藤:全然ないです(笑)。この8ヵ月で5人ぐらいで、まだ海外の方には認知されていないショップなんだと思います。

F:店舗ではウェアも販売しています。ウェアとスニーカーだとどちらのほうが人気ですか?

近藤:圧倒的にウェアのほうが人気です。オリジナルは僕とBBで一緒に作っていて、スニーカーに合わせやすいデザインになっているものも多いんです。例えばスニーカーのカラーリングと同じカラーリングの服を作ったり。インスタグラムとかでイメージしたスニーカーと合わせたコーディネートの写真を見ると「わかってくれている」と嬉しい気持ちになります。

今後のスニーカー市場はどうなるか?

F:今後のスニーカー市場はどうなると思いますか?

近藤:今の盛り上がりは異常かなと思っていて、個人的には多少落ち着くのではないかなと。毎週毎週何かしらのコラボアイテムが発売されて、もうスニーカーヘッズと呼ばれる人たちもそのスピードについていけなくなる気がするんですよ。こう考える背景には、しっかり欲しいものを見極めて買う人が増えてほしいという願いがあるからかもしれませんが。インラインにもいいスニーカーがたくさんあるので、希少価値があるものやコラボものを追い続けるだけじゃなく、自分らしい1足を見つけるともっとスニーカーが面白くなると思うんですよね。

F:来年はどういったスニーカーが流行すると思いますか?

近藤:秋冬からエア フォース 1を履く人が増えているので、来年さらに増えるんじゃないかなと思っています。ハイテクスニーカーというよりは少しクラシックな王道スニーカーなどが支持されていくんじゃないでしょうか。あとヴァンズのスリッポンとかも人気だったということもあって、シューレースがなく楽に履けるモデルも求められているのかもしれないです。

F:では、最後に来年のMFC STOREの目標は?

近藤:中目黒も良い立地ではあるんですが、もっとアクセスしやすい原宿に出店したいですね。もっと多くの方に僕たちの好きなものを見てもらいたいですし、海外の人にも知ってもらいたいと考えています。

■【スニーカートップセラーに聞く】今年のベスト&最多着用は?これからのシューズ事情も
1-mita sneakers 国井栄之
2-MFC STORE 近藤浩人
3-Styles 齋藤正希
4-BILLY'S ENT 佐藤敬太
5-WORM TOKYO 大草良平
6-UNDEFEATED 松下一英
7-KICKS LAB. 柿沼裕太
8-atmos 小島奉文

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