突然ですが、ドラァグクイーンのメイクを近くで見たことはありますか?大胆でカラフルなアイカラーに、迷いのない跳ね上げライン、ボリューミなリップ、バサバサのつけまつげ.....彼女たちのアイコニックなメイクは、忙しい毎日の中でつい同じメイクばかりを繰り返してしまう私たちに、心躍るまま自由にメイクすることの楽しさを思い出させてくれます。
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そんなクイーンたちと、まったく同じメイクをするのは難しいかもしれない。でも、クイーンのマインドセットをちょこっと拝借しながら鏡に向かえば、新たな自分に出会えるかも。ということで、現役で活躍するドラァグクイーンのテマンダさんに、ビューティへこだわりと、暑さを理由につい手を抜いてしまいがちな夏メイクをアップデートするためのヒントを聞いてみました。
ドラァグクイーン・テマンダに聞く、ビューティに関する17の質問

Q1.自己紹介をお願いします
東京を拠点にドラァグクイーンとして活動するテマンダです。イベントのショータイムに出演するほか、赤坂で実兄と飲食店「エルマーノ(Hermano)」を営んでいます。
Q2.ドラァグクイーンの活動はいつからはじめましたか?
10代の頃からずっと憧れていて、20歳の頃に晴れてデビューしました。
Q3.ドラァグクイーンと言えば、独特なメイクが特徴です。どのように習得しましたか?
基本独学。色んなクイーンのメイクの良いところを真似したりして、メイクスキルを習得したかな。上手くなるにはとにかくリサーチあるのみ。
Q4.今日のメイクのポイントを教えてください。
衣装のトロピカルな雰囲気に合わせて、黄色、緑、オレンジでまとめてみました。


Q5.メイクで一番大切にしている部分は?
ひとつ選ぶなら、やっぱりアイメイク。目元を強調させることで、全体的にバーンと華やかな印象に仕上がるから特に好きな部分。気分に合わせてカラーで遊ぶのが好きなの。
Q6.メイクをする前と後でマインドセットは変わりますか?
基本変えていないつもり。ずっと私は私のままかな。
Q7.メイクのインスピレーション源はどこから得ていますか?
アートや自然をイメージすることが多いかも、あとは生き物とか。中でも昆虫にインスパイアされますね。私はコピーメイクとかでない限り、基本的に頭の中で描いた完成イメージをもとにメイクを仕上げるタイプ。とりあえず楽しむのが鍵ね。

Q8.フルメイクアップの所要時間はどれくらいですか?
その時々にもよるけど、基本40分から1時間くらい。最初はもっとかかっていたけどね。
Q9.初めてメイクをしたときのことを覚えていますか?
覚えています。18歳の頃に見よう見まねでやったのが初めてのメイク。今思うとドラァグクイーンとは言い難いような出来だったわ(笑)。
Q10.普段の生活でもメイクはされますか?
メイクは一切しないの。すっぴんの男の子として生活しています。
Q11.メイクアイテムはどこで購入されてますか?
貰い物が多いかな。あとは、ドラッグストアとか基本的にそこら辺で買っています(笑)。お気に入りはコスパが良くて心置きなく使える大容量のベビーパウダー。メイク崩れ防止のために、むせちゃうくらい大量に叩き込むのが大切。
Q12.派手なメイクは肌への負担も大きそうです。スキンケアにはこだわっていますか?
あんまりこだわりはないわね。でも毎日パックをするようにしています。
Q13.メイクを落とすのにどのくらい時間がかかりますか?
意外と5〜10分程度。おすすめはオイルタイプのクレンジングで、今は「ビオレ(Biore)」を使っています。
Q14.今までやった中で一番クレイジーなメイクを教えてください。
顔がズレてるようなトリックアートメイク。


Q15.お気に入りのメイクは?
顔を緑や赤に塗った異色肌的なメイクが好きでお気に入り。


Q16.今後挑戦してみたいメイクは?
顔の半分以上が目みたいなやつ!。
Q17.最後に、若い人たちに一言お願いします。
若者よ、大志を抱け!
テマンダ流 猛暑を乗り切る最強メイク術
STEP1 ベースメイク


まずは眉毛をスクリューブラシでとかし、毛流れを整えます。テマンダさんの場合は、しっかり、はっきりとした眉毛にしたい時に、スティック糊で貼り付けフラットな状態にセットしているのだそう。プライマーには夏の暑さを緩和してくれるひんやりタイプを、ファンデーションには、崩れなさにもフォーカスした舞台化粧用のスティックタイプを使用します。顔全体に塗ったら、スポンジを使ってやり過ぎくらいしっかり時間をかけて肌に叩き込んでいきます。


次はマットハイライトとシェーディング。ハイライトは眉間、頬の高い位置、人中、顎に、シェーディングは生え際、鼻筋、輪郭にセットし、スポンジで叩き込みながらなじませていきます。

続いて完璧なメイクに仕上げるために一番重要な工程、セッティングパウダーです。崩れを防ぎます。大きめのパフに取り、これでもか!というくらい顔と首にはたいていきます。真っ白になっても大丈夫。この工程が、メイクの持ちを大幅にアップしてくれるのだそう。
パウダーを全面にセットしたら、2〜3分ほど放置。その後、肌の表面を優しくなでるようにブラシで払います。より強固なベースに仕上がるのだとか。ちなみにテマンダさんがおすすめのパウダーは、コスパが良く心置きなく使える大容量サイズの「ベビーパウダー」。
STEP2 アイメイク


まずはベースカラーをアイホールの外側と涙袋にセット。ナチュラル派の人は、いつもの色よりワントーン濃いめを選ぶだけで、マンネリしがちなアイメイクの印象を手軽に一新できます。次にベースの外枠を囲うようにラメ入りアイシャドウを重ねて、立体感を出していきます。アイシャドウの範囲に合わせて跳ね上げラインを書いたら、アイメイクは完成です。
まゆげには、ベースに使用したアイシャドウを使用します。アイブロウパウダーよりも、グラデーションの調整がしやすいところがおすすめポイント。目元とまゆげに統一感が出て、華やかな印象に仕上がります。描き終わったら、まゆげの下をリキッドコンシーラーで整えてから、眉頭にパウダーを優しくセット。崩れにくくなるのはもちろん、ハイライト効果により立体感を得られます。
STEP3 仕上げ
チークは高めの位置に入れるのがキュート。頬だけでなく、おでこまでブラシで色を乗せることで、血色感のある夏メイクに仕上がります。頬骨と顎、鼻先にパウダータイプのハイライトを置いたら、オーバーリップを意識しながら複数回に分けてリキッドリップを塗り重ねます。1回ずつティッシュペーパーでオフしながら重ねることで、より落ちにくくなるとか。


最後にパウダーをはたき、仕上げにフィニッシングスプレーを数回吹きかけたら最強メイクの完成です。
動画でおさらい
使用アイテムはこちら!

①「三善」ー「スティックファンデーション」
②「ヴィム ビューティ(vim BEAUTY)」ー「キープコンフィデンスミスト クール」
③「シロ(SHIRO)」ー「ゼロサボン ジェルパフューム」
④「ピジョン(Pigeon)」ー「ベビーパウダー(ももの葉)」
⑤「ヴィム ビューティ」ー「キープコンフィデンスパウダー クリアブルー」
⑥「ヴィム ビューティ」ー「マイ コンフィデンス スキンモイスチャライジング プライマー」
⑦「プリット(Pritt)」ースティックのり
(すべてテマンダさん私物)

①「モーフィー(Morphe)ー「Morphe X James Charles The James Charles Artistry Palette」
②「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」ー「ハイライティング パウダー」
③「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」ー「リフターシャイン 001」
④ボビイ ブラウンー「リュクス アイシャドウ」
⑤メイベリン ニューヨークー「ハイパーシャープ ライナー R」
⑥メイベリン ニューヨークー「SPステイ マットインク」
⑦「カラーポップ(ColourPop)」ー「Ornate Pressed Powder Eyeshadow Palette」
(すべてテマンダさん私物)
夏全開!トロピカルなドラァグクイーンメイク
メイク講座のあとは、「トロピカル」をテーマにしたフルステージメイクも披露してくれました。鮮やかな手さばきで、瞬く間にドラァグクイーンに変身する様子はまさに圧巻。必見です!
(企画・文:菅原まい、動画:金子彩那、編集:福崎明子)
最終更新日:
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