「ティファニー ワンダー」技と創造の187年
Image by: Tiffany & Co./FASHIONSNAP
「ティファニー(Tiffany & Co.)」が約17年ぶりとなる展覧会「ティファニー ワンダー」技と創造の187年を、虎ノ門ヒルズ ステーションタワー45階 TOKYO NODEで6月23日まで開催中です。アイコニックな名作の数々を生み出してきたジュエラーの起源を振り返り、歩んだ歴史を貴重なアーカイヴとともに辿る、感動と驚きの没入型展覧会。180点にのぼる世界初公開作品や、約380点の日本未公開作品といった500点近くの芸術的なジュエリーの輝きを間近で体験できることから、SNSでも連日話題となっています。ここでは、世界的なスターやセレブリティ、音楽や映画といったエンターテインメント界との深い関係から、人気の会場限定グッズまで、展覧会を"もっと楽しめる"トピックスを厳選して紹介します。
目次
Image by: Tiffany & Co.
「ティファニー ワンダー」とは?
1837年の創業から現在にいたるまでの歴史と創造性を体感できる展覧会「ティファニー ワンダー」技と創造の187年。デザイナーたちの革新的なアプローチや職人たちの卓越したクラフトマンシップ、知られざる日本との絆といった様々な切り口で紐解いていきます。象徴的なアイコンジュエリーからこれまで門外不出だった希少価値の高い作品、歴史的瞬間を彩ったトロフィーまで、数多くのアーカイヴがひしめき合い、発見や驚き、感動といったさまざまな“ワンダー”を体験できる贅沢な空間演出が魅力。全10ルームで構成される圧巻の展示数と、最新デジタル技術を駆使したTOKYO NODEならではの壮大なドーム型プロジェクションマッピングをはじめ没入感ある体験型コンテンツが充実しており、来場者を夢心地の"ティファニーワールド"に誘います。
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あのセレブリティが身につけた"バード オン ア ロック"を探す
会場のエントランスホールでまず目に留まるのは、巨大なティファニー バードのオブジェ。人気のフォトスポットとなっているこの場所で、4月に盛大なパーティーが開催されました。
世界各国から招かれたセレブリティの中でも注目したいのは、本展でクローズアップされている名作ジュエリー「バード オン ア ロック」のブローチを身につけた、異なる国と地域のゲスト5人。Hey! Say! JUMPのメンバー山田涼介(日本)、俳優のロウン(韓国)、俳優のウィン・メータウィン(タイ)、俳優のグレッグ・ハン(台湾)、そしてモデルのロージー・ハンティントン=ホワイトリー(イギリス)が、それぞれ異なる5色の「バード オン ア ロック」をまとっていたのです。
山田涼介
Image by: Getty Images for Tiffany & Co.
「バード オン ア ロック」とは?
1965年、ティファニーの伝説的なジュエリーデザイナーであるジャン・シュランバージェが発表したジュエリー。見事な輝きを放つジェムストーンに、パヴェダイヤモンドがセットされた可憐な鳥がとまって羽を休める愛らしいデザインで、喜び、自由、希望を象徴するティファニーの代表作。
このほかにも、複数のバードが連なる煌びやかなネックレスをアンバサダーの冨永愛が着用するなど、ドレスアップしたセレブリティが集う華やかな一夜となりました。
ゲストが着用した「バード オン ア ロック」の歴代デザインを、本展で見ることができます。とくにルーム4「想像の宝庫 ジャン・シュランバージェ」のエリアで、貴重な全7色のジェムストーンを用いた「バード オン ア ロック」がずらりと並ぶ展示は必見。
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まるで映画館 「ティファニーで朝食を」の世界へ
オードリー・ヘプバーンの代表作であり、不朽の名作映画「ティファニーで朝食を」。舞台となったNYのティファニー本店「ザ ランドマーク」を特別な存在たらしめたヒロイン、オードリー演じるホリー・ゴライトリーは、ファッションアイコンとしてもあまりに有名です。
この映画にフォーカスしたルーム7「ティファニーで朝食を」では、彼女が劇中で身を包んだクチュールドレスとつば広帽子をはじめ、アカデミー賞で作品賞と主題歌賞を受賞した「ムーン・リバー」に贈られたオスカー像、原作者のトルーマン・カポーティのタイプ原稿などが展示されています。
エリア中央のステージには座席が並べられ、映画館さながら。シネマチェアは来場客を乗せてゆっくりと回転する驚きの仕掛けで、ティファニーがジュエリーを提供した数々の映画の名シーンや、映画にまつわる貴重な展示作品を堪能することができます。
topic 3
職人が実演 ジュエリーはどうやって作られる?
普段は覗くことのできない、工房で実際に活躍している職人による実演コーナーも本展の見どころ。会場内の3ヵ所にて、「石留め」「ハンドエングレービング(手彫り)」「ダイヤモンドの研磨」の繊細な手仕事を、それぞれ間近で見ることができます。
またとない機会なので、職人との対話を楽しんで。世界中で数百人しか技術を持っていないという「石留め」の職人によると、「バード オン ア ロック」を制作することができる職人はさらに限られているそう。バードのデザインは15のパーツに分かれていて、「1つのバードの頭と胴体を完全に留めるまでに、最低でも40時間かかる」とのこと。バードのパーツや大きなジェムストーンを実際に手にのせて、その重さや質感を直接肌で感じることができる貴重な体験も。
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レディー・ガガ、デュア・リパ、フレディ・マーキュリー...音楽界とのつながり
スポーツ界や音楽界とのつながりにフォーカスしたルーム8「祝福の時」では、時代を象徴するスターたちと築いてきた厚い信頼関係が浮かび上がってきます。
なかでも見逃せないのが、ロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーの愛用品。展示されているのはシルバーの口ひげコームで、本展の中でも異色の存在を放っています。
また、レディー・ガガが2022年英国アカデミー映画賞の授賞式で着用したネックレス、デュア・リパが第81回ゴールデングローブ賞に登場した際に身につけたネックレスなども展示。それぞれのアーティストの曲も流れているのでお聴き逃しなく。スーパースターたちに賞賛された「ティファニー」の豊かな発想力と革新的なクラフトマンシップを垣間見ることができます。
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歴史上4人のみが身につけた"ザ ティファニー ダイヤモンド" 128.54カラットの輝き
本展のハイライトは、最後の部屋ルーム10でフィナーレを飾る「ザ ティファニー ダイヤモンド」。ティファニーが誇る世界最大級のイエローダイヤモンドです。今回新たに、5羽のバードが128.54カラットのイエローダイヤモンドを囲うブローチ/ペンダントトップの壮麗なデザインに生まれ変わり(製作時間は2,000時間以上!)、日本初公開となりました。
「ザ ティファニー ダイヤモンド」とは?
1877年、南アフリカ キンバリー鉱山で発掘された287.42カラットの原石を、その1年後にティファニー創業者のチャールズ・ルイス・ティファニーが購入。 鮮やかな色を際立たせるために半分以下の128.54カラットに研磨され、優美なクッション シェイプのブリリアント カット デザインに。宝石の大きさよりも美しさを追求するティファニーの姿勢と、最高のクラフトマンシップの伝統を象徴するティファニーの礎となっています。
その唯一無二の輝きは、あまりの美しさに目が眩むほど。"ダイヤモンド キング"と称され、ティファニーの名声を確固たるものにしたスペシャルなピースを、壮大な空間演出とともに目に焼き付けて。
ちなみにこの「ザ ティファニー ダイヤモンド」、過去に身につけたセレブリティは世界中で4人のみ。1人目は1957年、社交家のメアリー・ホワイトハウス夫人。2人目はオードリー・ヘップバーンで、1961年に映画「ティファニーで朝食を」の宣伝写真で着用。3人目はレディー・ガガで、2019年にアカデミー賞に臨んだ際に身につけたそう。そして最近だと2021年、ティファニーの"About Love"キャンペーンにて、ビヨンセの胸元で圧倒的な存在感を放ちました。これまで辿ってきたストーリーにも想いを馳せたくなる傑作ジュエリーです。
さらに楽しむ!「ティファニー ワンダー ストア」
すべてのルームを巡った後、忘れずに立ち寄りたいのが展覧会のギフトショップ「ティファニー ワンダー ストア」。豊富なアイテムの中でも、押さえておきたいのはここだけでしか手に入れることができない限定品です。
一番人気は、日本製デニムに本展のオリジナルロゴをプリントしたトートバッグとポーチ。また、ポスターやポストカードも会場限定となっています。連日行列が絶えず、昼過ぎには売り切れてしまう日も。入荷状況は日によって異なるものの、おすすめは平日だそう。
ティファニー ワンダー ストア&オンライン限定「ティファニー コーヒーカップ」1個 1万2650円(税込)
Image by: FASHIONSNAP
「ティファニー ワンダー」の公式アプリケーションをインストールしておけば、チケットの予約からオーディオガイドまで、余すことなく楽しむことができます。地上45階から眺める広大な景色とともに、余韻に浸る時間もまた格別。あらゆる"ワンダー"を体験できる特別な展覧会をお見逃しなく。
■展覧会「ティファニー ワンダー」技と創造の187年
開催期間:2024年4月12日(金)〜6月23日(日)
会場:TOKYO NODE 東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー45階
開館時間:9:00~20:00(19:00最終入場)
※チケットは公式アプリケーション、またはチケットぴあ、イープラスで購入可能
※開館時間は変更になる場合がございます
photography: Takashi Sasai(FASHIONSNAP)text: Chikako Ichinoi edit: Chiemi Kominato(FASHIONSNAP)realization: Mizuki Okuhata(FASHIONSNAP)
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