
Image by: 越智康貴
「ヨーク(YOKE)」が、2026年秋冬コレクションショーを渋谷ヒカリエで開催した。ウィメンズラインのデビューコレクションで、先日パリで行われたメンズのショーと同じく「BEYOND FORM」がテーマになっている。
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ショー開始を待つ。シートには陶器で作られた石のようなオブジェが置かれていた。大きな液晶にはパリの風景が流され、暗転するとまもなく、ドアと真っ白な空間が映し出される。

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ランウェイにウィメンズモデルが登場すると共に、液晶にはメンズコレクションの映像が流れ、二次元と三次元、男性と女性とが照応関係として重なる。
テーラードスーツにはミリタリー要素の強いレザーブルゾンが羽織られ、トレンチコートやカーディガンは歪み、オーバーサイズのスタイリングが続いたかと思うと、ボディコンシャスなニットドレスやタイトスカートが現れる。メンズウェアの変形と女性性の強調が調和したかたちで展開されていく。それから、今までのコレクションも思い出し、違和感をつくることに長けているブランドなのだとわかる。



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違和感の背景に何があるのか?必要以上に意図を汲み取ろうとしてしまう。対比されているメンズウェアが顕在意識や「こう在りたい」と願う自我の表れに思え、反対にウィメンズウェアは潜在意識や「個を超えて全体に溶けていく」ような境界線の曖昧さが表れているように思える。背格好の近いモデルで揃えられていることも助けて、個としてのキャラクターはぼやけていく。ある側面ではとても現代社会的だなと感じる。

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「BEYOND FORM」は、アーティストのジャン・アルプの「自然界に直線はない」という思想からインスピレーションを受けたとコンセプトシートに書いてあったけれど、自分の視点では、超越したのは洋服の形状そのものよりも、アーキタイプのかたちだと思えた。性差という意味でも。それがリアルクローズの持つ魅力だとも思えた。ある意味ではとてもシュルレアリスム的だと思えた。デザイナーが意図してのことではないとわかっているけれど。

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