新木優子、DIORのアトリエへ
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Fashion ストーリー

新木優子 with DIOR——本当のクチュールを探して

新木優子
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 女優 新木優子、初夏のパリへ—— 限られたメゾンのみが発表しているオートクチュール コレクション。新木優子さんが初めてその珠玉のショーを体験するために渡仏しました。訪れたブランドは、フランスを代表するメゾン「ディオール(DIOR)」。メゾンのフレンドである新木さんは今回、特別にランウェイだけではなくショー前日のアトリエとヘリテージの扉を開き、尊い夢のような世界に深く入り込んでいきました。新木さんと共に、ディオールのオートクチュールとは何かを探していきます。

 

scene01: 魅惑のフィッティングルーム

 ここはモンテーニュ通りにあるディオール本店の近く。重厚なドアの先には邸宅のような素晴らしい空間が広がります。案内された部屋には、過去のコレクションから新作までドレスやアクセサリーがずらりと並び、まるで巨大なクローゼットの中に迷い込んだよう。その一番奥にある小部屋が最初の目的地。特別なゲストのためのフィッティングルームです。

 ハンガーラックに掛けられているのは、アーティスティック ディレクターとしてディオールのクリエイションを率いているマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)氏が、新木さんのためにアーカイブからセレクトした3着のオートクチュールドレス。美しく繊細なテキスタイルや刺繍を目の当たりにし、思わず歓声が上がりました。

 一着ずつフィッティングし、翌日に予定されているショーに出席する際に着るドレスを選びます。もしサイズなどお直しがあれば、その日のうちに専門の職人が補正して完璧に仕上げるそう。

 少し緊張した表情で丁寧に袖を通していく新木さん。全く異なる雰囲気の3着ですが、どのドレスに決めたのでしょうか。

 

scene02: 夢のアトリエとクチュリエたち

 次に訪れたのは、メゾンの心臓部とも言えるアトリエ。玄関に飾られている写真には、ムッシュ ディオールの姿があります。歴代のアーティスティック ディレクターも、ここで世界最高峰のクチュリエたちと共に新しい息吹をメゾンに吹き込んできました。

 最初にドアを開けたのは<アトリエ・フルー>。主にドレスを担当する部門で、30年以上の熟練を含め54人のクチュリエが在籍しています。新作コレクションだけではなく、世界中の顧客のためのオートクチュールピースの制作も行われている場所。

 白いインテリアの空間で、白衣を着用したクチュリエが伝統的な技術を守り静かに針を動かしている様は、格式の高さを感じさせます。

 マリア・グラツィア氏からアトリエにコレクションのイメージやデザイン画が渡るのは、ショーのおよそ2〜3ヶ月前。デザインによっては羽細工のルマリエや刺繍のルサージュといった専門アトリエと組みながら、トワルから仕上げまで1体のドレスを1人のクチュリエが、ひと針ひと針作り上げていきます。フロアの一角には帽子職人の工房も。

 チュール、レース、リボン、フェザー......扱われている繊細なマテリアルのほとんどがブラック。新木さんは一人ひとりの手元や制作途中のピースをじっくりと眺めながら、明日発表となるオートクチュールコレクションに思いを馳せます。

「このデザイン画から始まって、ここにあるドレスたちが明日発表されるんだと思うと鳥肌が立ちます。夢のような場所ですね」。

 もう一つの部門はテーラードを扱う<アトリエ・タイユール>で、在籍するクチュリエは30人ほど。その中で2人の日本人も働いていました。布が擦れる音や蒸気の音のみの空間で、最終段階の組み立てや仕上げといった作業が黙々と進められています。

 実はディオールのオートクチュールは、全てがハンドメイド。メゾンを代表する「バー」ジャケットの立体的なシルエットも、全てクチュリエの手から生み出されているのです。

「ショーの前日なのに、想像していたより穏やかなんですね」。

 凛とした空気の中に、歴史を受け継ぎメゾンを支えるクチュリエたちの誇りを肌で感じた新木さん。

新木優子 着用ブラウス ¥180,000 パンツ 私物(DIOR) バッグ ¥390,000 シューズ ¥118,000 イヤリング ¥53,000 / 全てDIOR(いずれも税抜価格)

 

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