坂口健太郎
Image by: Koji Hirano(FASHIONSNAP)
俳優デビューから10年を迎えた坂口健太郎、ミラノで過ごす特別な1日—— 爽やかな初夏を迎えた6月のイタリア・ミラノ。ここで、2025年春夏の新作コレクションを発表するメンズファッションウィークが5日間にわたり行われました。その中日となる6月16日の朝、「プラダ(PRADA)」のアンバサダーを務める坂口健太郎さんの姿が、ミラノの中心部に位置するホテルに。坂口さんとプラダにまつわる特別な1日に密着しました。
9:00 a.m. ホテルの中庭
季節の花と緑に囲まれたホテルの中庭は、大都市ミラノの喧騒を忘れさせてくれる場所。テラスでアイスコーヒーを飲み、瑞々しい芝生の上を散策します。
「寝起きはよい方です」と坂口さん。目覚めてからだいたい5分で朝の支度が完了するそう。中庭で撮影を始めると、合間に「みなさん、朝ごはんは食べられました?」とスタッフを気遣う姿も。周りの人がきちんと食事をとれているか、いつも気になって聞いてしまうという、温かい一面を垣間みることができました。
ブラウンのコーデュロイ生地のカジュアルなセットアップは、坂口さんの私物。同じ型でネイビーの色違いのパンツも所有していて、「ネイビーの上着の方も買っておけばよかった...」と嘆くほど、着回しが効くのでよく着ているのだそう。
10:00 a.m. ホテルの部屋
ドラマや映画の撮影で地方や海外といった移動が多い坂口さんの持ち物は、意外にもシンプル。普段から持ち歩いているのは使いやすいショルダーバッグで、中にはバケットハットやメガネといった必要最低限のものを入れています。
そして「これが一番大事なものかもしれない」と見せてくれたのはトランプ。レザーケースに2組のトランプカードが入っているプラダのもので、出張先や旅先でいつも夜に同行者らとトランプゲームを楽しんでいるのだそうです。
また、ミラノに来るといつも立ち寄るというプラダ・グループ系列の老舗カフェ「マルケージ 1824」にて、塩味のナッツを購入。バッグの中に忍ばせていました。
11:00 p.m. ブランチへ
ブレラ地区でブランチを楽しんだ坂口さん。イタリア料理は何でも好きで、ミラノに来た時に必ず食べるのは郷土料理のカツレツ。この時期はテラス席での食事が気持ち良く、お腹いっぱいに。
1:00 p.m. 着替えて出発
ショーに出席する衣装に着替え、身支度を整えます。2024年秋冬コレクションからチョイスした、リサイクルナイロン「Prada Re-Nylon」のピンクのシャツとパンツが新鮮な印象。オーバーサイズのツイードコートを羽織り、ショー会場へと向かいます。
1:30 p.m. ショー会場へ
ショー会場は「Fondazione Prada(プラダ財団)」の施設Deposito。周辺には多くの一般客が集まり、賑わいを見せています。「Kentaro!」と呼ぶ大きな声援に手を振って応え、フラッシュを浴びながら会場の中へ。
アンバサダーや各国のセレブリティが一堂に集い、交流を深めるひとときもプラダのファッションショーならでは。坂口さんは、TWICEのSANA(サナ)さん、そして韓国の俳優ピョン・ウソクさんと並び、フロントロウに座りました。
2:30 p.m. ショースタート
ショー会場の奥には白い小屋。そこから続く白い小径が、今回のランウェイとなりました。プラダ2025年春夏メンズコレクションのタイトルは「CLOSER」。共同クリエイティブ・ディレクターのミウッチャ・プラダ氏とラフ・シモンズ氏は、想像の世界に潜む現実の力に着目したそう。
Image by: PRADA
表現されたのは、自由な精神、若々しい楽観主義、そしてエネルギー。丈を意図的に長くしたり短くしたりと誇張されたバランスや、ワイヤーによって躍動感のあるディテール、そしてプリントで施されたベルナール・ビュフェの絵画といった、予期せぬコントラストにより創造的なコレクションとなりました。
坂口さんが気になったアイテムは、パンツとシューズ。「新しいけれど、どこか自分のワードローブにいてくれそうな、ラグジュアリーだけど近くにいてくれる存在のような、そんなところが好きですね」とプラダの魅力について話しました。
4:30 p.m. カフェで一休み
ショーの余韻に浸りながらホテルに戻り、シンプルなTシャツに着替えてカフェでひとやすみ。ゆったりとした空間で、ファッションのこと、海外でのドラマ撮影のこと、そして俳優デビューから10年についてなど語りました。
9:00 p.m. ディナーへ
プラダが開催しているカクテルパーティーに参加した後、ミラノ最後の夜を締めくくるレストランへ。数年通っているというお気に入りの店で、仲良くなった名物店員と再会を喜び合います。
「新しいものを見るのは刺激的で、楽しかった」と振り返る1日の終わりに、乾杯!
photo: Koji Hirano movie: Shunsuke Nakamura hair & make up: Rumi Hirose composition & text: Chiemi Kominato(FASHIONSNAP) realization: Mizuki Okuhata(FASHIONSNAP)
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