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売れっ子ヘアメイクアップアーティストでコスメブランド「アンドビー(&be)」のディレクターとしても活躍する河北裕介さん。最近では、TBSの情報バラエティ番組「ラヴィット!」に出演し、お笑い芸人・アインシュタインとの息のあった掛け合いも話題に。自身のYouTubeではメイクテクニックのほか、女装しながらくだけた口調でメイク術を紹介する「Mrs.ユーコ」、プライベートに密着した「河北裕介の日常」などコンテンツは多岐にわたる。ブランドデビューから4年が経ったアンドビーの、商品作りへの思いや自身の仕事に対する考えの変化などを聞きました。
ーアンドビーの一番のこだわりはなんでしょうか?
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どんな人でも使えるように、肌に優しいというのが一番。あと僕は便利グッズが大好きなんですよ。だから簡単にプロのテクニックを再現できて、肌に優しいというのが商品化の基本的な方針。特にベースメイクアイテムは全て、崩れには強いけど石けんでオフできることにこだわっています。言葉を選ばずに言うなら、「嘘のない化粧品」を作りたいと思っているので、商品開発ではチームと何度も協議して、試作品を見て、納得したものを商品化しています。”開発泣かせ”だとは自覚しています(笑)。
ー確かに河北さんのYouTubeでは「簡単」という言葉がよく出てきますね。
ヘアメイクの現場で女優さんと「こんなものが欲しい」って話をよくするんです。こう言う仕上がりが理想で、僕がそれをメイクで完成させるのは難しいことではないですが、自分でもやりたいとなった時に簡単に再現できたら嬉しいよねって。どんなに素敵なメイクでも、やりたいと思った時に簡単にできなかったらやりたいと思えないし、楽しくないじゃないですか。あとは、日本の女性はとっても忙しい。それは現場のスタッフさんやブランドで一緒に働くメンバーを見ていて実感するんです。だから、忙しくても好きなメイクをしてちょっとでも楽しい気持ちになれるように、「簡単にできる」っていうのはアンドビーにとって大切なことです。
ーそういう思いが込められていたんですね。ラインナップはスキンケア、メイクアップ、ライフスタイルと幅を広げていますが、ブランドのどういった点が支持されていると感じていますか?
現場で得た知識をすべてつぎ込んだのがアンドビー。担当させていただいた女優さんやモデルさんからも、色んな悩みや要望を聞きます。プロ視点だけどある意味リアルなニーズも吸収しているので、それが反映できているのかなと思います。知識とリアルな声を落とし込むために開発力も欠かせません。これは本当にチームのみんなが頑張ってくれているお陰ですが、ある意味”利益度外視”な意識で作っていて、使って変化を実感できたり、納得できるものじゃないと発売しない。これを徹底していたら、ありがたいことに買ってくださった方たちから、「良かった」と言ってもらえるようになり…。それを蓄積していったという感じですね。
ー新作の「&be マッサージクリーム」について教えてください。
僕も通っている代官山にある山口整骨院の山口良純院長と一緒に開発したもので、これもやっぱりプロのテクニックを自宅でも再現できるところがポイントです。僕自身顔の大きさやもたつきが気になっていたんですが、輪郭がシャープになると印象がもの凄く変わるんですよ。現場でもメイクする前にマッサージってしますから、ストレスなく使えて、さらにスキンケア効果もあるものだったら便利、と思って作りました。肌にハリを与えるペプチドや天然由来の美容エキス、ターンオーバーの乱れにアプローチするナツメ果実エキス、保湿成分も入っているからフェイスクリームとしても使える。”めぐり”って肌にも重要で、ケアすればするほど整うから、実は筋肉量が多い男性にもコリをケアするのにおすすめなんですよ。カップルとかご家族で使っていただくのもいいと思います。
ー今後はどんな商品を出したいですか?
エイジングケアのアイテムを出したいと思っています。僕自身もう少しで50歳で、今は歳を重ねていくごとに視野が広がっていくのが楽しいなと感じているところですが、スキンケアやメイクの観点から言うと、どうしてもシミやくすみなど肌の悩みが出てくる時期。リアルな視点だからこそ納得がいくものを作れると思うので、エイジングによる肌悩みにアプローチするものを作りたいですね。メイクで晴れやかな気持ちになれると知っている分、「化粧が楽しいのって若い時だけじゃん」って思って欲しくないというか、何歳になっても楽しんで欲しい。自分が歳を重ねたからこそ、人生の中でアンドビーがその気持ちに寄り添っていきたいと思うようになったんです。あとは、僕は洗濯がすごく好きだから、洗濯グッズも作れたらいいなと考えています。
ーYouTubeのチャンネル登録者数は30万人以上。メイクテクニックの紹介のほか、プライベートな内容も積極的に発信されていますね。
華やかな生活を見る楽しさもありますが、僕は普通の日常にも楽しいことってたくさんあるよね、と思ってるタイプ。ヘアメイクっていうプロフェッショナルな仕事をしている僕でも、抜くところは抜いて、それでも毎日楽しくやってますよというのをお見せできたらなと思うんです。だから、行きつけの焼肉店を紹介したり、アスレチックに行って遊んだり。かなり素の自分を出しているので、自分としてもただ楽しんでるところをお見せしているだけなんですが(笑)。メイクの紹介動画ほど再生回数は多くないけど、それでも地道に続けていきたいんですよね。
ーご自身が出演者になる場合は、自然体を心がけているんですか?
そうですね。僕自身の仕事のベースはヘアメイクの現場で、要するに裏方。だからテレビに出た時に、イケメンに見せようとか、良い風に見せようと繕うことはなくて。だからこそ、演者になっても素の心のまま楽しんで仕事に取り組めるのかなと。
ー「ラヴィット!」ではアインシュタインのお二人との掛け合いが話題ですが、あれも自然体でしょうか?
どんなコメントもアインシュタインの2人が面白くしてくれるので、僕は本当に自由にやらせてもらっているだけですね(笑)。現場も明るく、ロケがあるのが楽しみなんです。
ーでは最後に、ヘアメイク、ブランドプロデュース、YouTube、テレビ出演を多岐にわたって活動されていますが、今後はどんなお仕事に挑戦したいですか?
ありがたいことに、色々と経験させていただいて、新しくこれがやりたい!って気持ちは落ち着いているんです。その中で、アンドビーを使って良かったと言っていただくことが大きな活力になっていて、商品の開発者目線が強くなっていると思います。常により良い商品が作りたい!と考えています。ヘアメイクの仕事ももちろんどの現場も刺激的ですが、まだご一緒したことがない方のヘアメイクはしてみたいなと思います。いずれにしても、僕自身が有名になるよりもヘアメイクを軸にいただいているお仕事をひとつずつ最高のクオリティで努める、を続けていきたいですね。
■アンドビー:公式サイト
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