
Image by: DIESEL
ミラノで発表された「ディーゼル(DIESEL)」の2026年春夏コレクションは、ファッションの民主化を目指して「ディーゼル・エッグ・ハント」というフォーマットで公開された。ミラノ市後援のもと、新作ルックをまとうモデルが入った巨大な透明の卵型カプセルが、市内に散りばめられた。「ディーゼル・エッグ・ハント」という試みは一般も無料で参加可能で、最も早く見つけた人には賞品も用意された。
クリエイティブ・ディレクターのグレン・マーティンス(Glenn Martens)は「これは"人々のためのディーゼル"です。ファッションはゲームであり、誰もが最前列で楽しむべき」と語り、ブランドの民主的なヴィジョンを強調。スタイリングは引き続きUrsina Gysiが務めた。
コレクションは「ネクストレベルのディーゼル」を標榜し、より実験的かつ遊び心のある要素が随所に見られた。特筆すべきはダメージ加工のサテンデニムのジャカードで仕立てられたエプロンドレスだ。リサイクルポリエステルから作られた鮮やかなカラーのサテンデニムは、バイカージャケットやエプロントップスなど多様なアイテムに活用されている。デザイン面では解体と再構築の手法が際立つ。テーラードジャケットにはバイカーストラップが施され、レザースカートは動物の皮を思わせるラフなエッジでカットされている。トロンプルイユ効果を持つニットのジャンプスーツやドレスは、異なるパーツが繋ぎ合わされたような錯覚を見るものに与えた。
二重構造のアイテムも特徴的で、内側のレイヤーが外側より大きく作られており、シルエットに意外性をもたらしている。アクセサリーラインも充実しており、新作「Loud-D」バッグはソフトなフォルムにD型パーツを配し、「D-Pods」バッグは四つのDをあしらった構築的なデザイン。フットウェアでは足の甲に浮かぶD型ディテールのミュールや、足首を絡みつくストラップヒールが登場したほか、ジュエリーは動物の骨格を思わせる有機的なデザインで、新作アイウェア「Round-D」と「Geck-D」も発表された。
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1978年にレンツォ・ロッソがイタリアで創業した、デニムを主力商品とするプレミアム・カジュアル。イタリアらしいグラマラスで遊び心のあるリアルクローズが特徴。メンズとウィメンズ、キッズのほか、ホーム・コレクションも手がける。メインラインの「ディーゼル」のほか、ストリートカジュアルライン「55 DSL」(2014年に「ディーゼル」に統合)、ハイエンドラインの「ディーゼル ブラック ゴールド」がある。2002年にはカール・ラガーフェルドとコラボレーションし、「Lagerfeld Gallery by DIESEL」を発表した。2020年、「Y/プロジェクト」のグレン・マーティンスがクリエイティブ・ディレクターに就任。2022年春夏ミラノ・コレクションで、若々しくフレッシュなデビュー作を披露した。
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