1978年にレンツォ・ロッソがイタリアで創業した、デニムを主力商品とするプレミアム・カジュアル。イタリアらしいグラマラスで遊び心のあるリアルクローズが特徴。メンズとウィメンズ、キッズのほか、ホーム・コレクションも手がける。メインラインの「ディーゼル」のほか、ストリートカジュアルライン「55 DSL」(2014年に「ディーゼル」に統合)、ハイエンドラインの「ディーゼル ブラック ゴールド」がある。2002年にはカール・ラガーフェルドとコラボレーションし、「Lagerfeld Gallery by DIESEL」を発表した。2020年、「Y/プロジェクト」のグレン・マーティンスがクリエイティブ・ディレクターに就任。2022年春夏ミラノ・コレクションで、若々しくフレッシュなデビュー作を披露した。
DIESELのコレクション
ディーゼル創業者
レンツォ・ロッソ
Renzo Rosso
1955年、イタリア・パドヴァ生まれ。1978年、ディーゼルを設立。2000年にスタッフ インターナショナルを買収し、02年にはホールディングカンパニー「オンリー・ザ・ブレイブ(現OTB)」を設立。「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR & ROLF)」や「マルニ(MARNI)」などを傘下に擁する。2021年には「ジル サンダー(JIL SANDER)」をオンワードホールディングスから買収した。
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目次
- CHARACTERISTIC ITEM -
「ディーゼル」を代表するアイテムはデニム サステナビリティにも注力
ブランドのアイデンティティを象徴するデニムは、ロックなテイストを加工などで表現したデザインが多い。サステナビリティ戦略にも積極的で、2020年春夏には、環境に配慮して生産したサステナブルなデニム「RESPECTFUL DENIM」を発売。同秋冬は、製造工程における水と化学薬品の使用を大幅に削減する革新的な技術を採用した「RESPECTFUL DENIM with DIESEL DNA」をリリース。新クリエイティブ・ディレクターのグレン・マーティンス(Glenn Martens)によるデビュー作となった2022年春夏ミラノ・コレクションでは、ジェンダーレスで長く着用できる新ライン「ディーゼル ライブラリー(DIESEL LIBRARY)」も始動した。
- NAME -
ブランド名の由来はディーゼル燃料から
「ディーゼル」のブランド名は、世界中で同じように発音されて覚えやすく、創業当時新たなエネルギーとして注目されていたディーゼル燃料のように世間を活気づけたいという思いからつけられた。
- MAIN SHOP -
フラッグシップストアの銀座店は、デニムを展示したミュージアムのような空間
「ディーゼル」の世界観が凝縮された店舗は銀座の「DIESEL GINZA」。2008年にオープンした旗艦店で、2017年にリニューアル。1階では大型LEDモニターを採用し、ブランドの世界観を表現したグラフィック映像を常時上映。ほかにも、デニムがミュージアムのようにディスプレイされた「デニムウォール」を設置するなど、インスタレーションを通してクリエイションを発信している。
- PROJECT -
気鋭デザイナーを招聘する限定コレクションには、「レディメイド」の細川雄太も参加
影響力のあるデザイナーとコラボレーションしたカプセルコレクション「ディーゼル レッドタグ プロジェクト」を2018年に始動。第一弾は「フッド バイ エアー(HOOD BY AIR)」のシェーン・オリバー、第二弾は現クリエイティブ・ディレクターのグレン・マーティンス、第三弾はゴーシャ・ラブチンスキー、第四弾は「ア コールド ウォール(A-COLD-WALL*)」のサミュエル・ロスを起用。そして2019年の第5弾では、細川雄太が手掛けるアップサイクリングブランド「レディメイド(READYMADE)」とのコラボアイテムをパリで披露した。
- COLLECTION -
最新コレクション 2022年春夏の特徴
2022年春夏ミラノ・コレクションは、映画監督のフランク・ルボン(Frank Lebon)と共同制作したショートフィルムで披露した。マイクロミニのパンツからマキシ丈のコートまで、独創的なプロポーションのコントラストをたっぷり効かせながら、フレッシュで若々しいデニムウエアを披露。ウォッシュド加工や激しく褪せた色合いなど、ブランドらしいギミックもふんだんに盛り込みつつ、デッドストックデニムをアップサイクルするなど新たな価値を提案。グレンらしい実験的なコレクションに仕上がっている。
2022春夏コレクション
Image by: DIESEL
主要年表
【2021年】
グレン・マーティンスのデビューコレクションを披露。
過去のコレクションを融合した「ディーゼル・フォー・ディーゼル」発売。
初のドッグウェア発売。
グレン・マーティンスが手がける初キャンペーンを公開。
【2020年】
新クリエティブ・ディレクターにグレン・マーティンスが就任。
環境に配慮した商品を強化。
セレクトショップ「グレイト」とコラボレーション。
模倣品を摘発、全世界で6万点以上回収。
【2019年】
「レッドタグ」×「ア コールド ウォール」のカプセルコレクション全20アイテムを発売。
コカ・コーラとコラボレーション。
「レッドタグ」×「レディメイド」をパリで発表。
ネットフリックス人気ドラマ「ペーパー・ハウス」とコラボレーション。
「レッドタグ」× ゴーシャ・ラブチンスキーを発表。
【2018年】
不動産ブランディング事業に参入。
「レッドタグ」×グレン・マーティンス第二弾を発表。
ディーゼルリビングがリノベーション企画始動。
「レッドタグ」× シェーン・オリバー。
ACミランの新オフフィールドユニフォームを発売。
【2017年】
新CEOにマルコ・アニョリン(Marco Agnolin)を指名。
ニコラ・フォルミケッティがアーティスティック・ディレクターを退任。
商標権侵害で中国企業に勝訴。
初のタッチスクリーンスマートウォッチ発売。
銀座の旗艦店をリニューアル。
【2016年】
日本上陸30年を記念して東京でランウェイショーを開催。ローラや水原希子が登場。
N.ハリウッドとデニムコラボを発表。
【2015年】
新コレクション「DIESEL TRIBUTE BY NICOLA FORMICHETTI」がデビュー。
【2014年】
「55DSL」がブランド休止。
大阪店がリニューアル。
セレッティ社とホームアクセサリーライン立ち上げ。
【2013年】
新グローバルCEOにブルガリ出身のアレッサンドロ・ボリオーロ就任。
ニコラ・フォルミケッティがアーティスティック・ディレクターに就任。
【2012年】
初のキッチンラインをスカヴォリーニ社とコラボ。
新卒内定者に6ヶ月の猶予「ギャップイヤー」導入。
【2010年】
世界初コンセプトストアを渋谷にオープン。
0円Tシャツショップをオープン。
ブルーノ・コリンが新アーティスティック・ディレクターに就任。
【2008年】
銀座に旗艦店をオープン。
【2003年】
ディーゼル ジャパン設立。
ジュエリーラインを始動。
【2002年】
カール・ラガーフェルドとコラボレーションした「Lagerfeld Gallery by DIESEL」を発表。
【2001年】
日本初の旗艦店を原宿にオープン。
【1999年】
日本初の店舗を東京・大阪にオープン。
【1994年】
「55DSL」をスタート。
【1989年】
ウィメンズをスタート。
【1984年】
キッズをスタート。
【1981年】
イタリア国外への輸出を開始。
【1979年】
初のメンズのフルコレクションを展開。
【1978年】
レンツォ・ロッソが創業。
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