【連載:平成生まれの音と服】MONO NO AWARE加藤成順と祐天寺「ワンスアポンアタイム」

 どこか懐かしいようで新しい、つかみどころのないメロディーラインとユニークな言葉遊びが魅力の4ピースバンド「MONO NO AWARE(モノノアワレ)」。ヴォーカルの玉置と同じく八丈島出身のギター加藤はメンバーの中でも特にファッション好きだとして知られている。そんな彼がファッションに興味を持つきっかけとなった人物とは?平成生まれ平成育ちの次世代アーティストとファッションを紐づける連載「平成生まれの音と服 vol.6」。

-はじめに自己紹介をお願いします。

MONO NO AWAREのギター加藤成順です。八丈島出身で平成5年生まれです。

-MONO NO AWAREの曲は1曲ごとに曲調が違いますよね。

最初の楽曲のベースはボーカルの玉置が作っているので、彼のテンションに左右されている部分はあると思うのですが、玉置が作ってきたベースを、各パートごとで意見を出し合って仕上げていきます。なので原曲は玉置、編曲はMONO NO AWAREというイメージでやってます。MONO NO AWAREとして楽曲をより良くしていくことが重要なので、曲調が変わることは気にしていません。幅広いジャンルに対応できるのはそれぞれのメンバーが通ってきたバックグラウンドが全然違うからかも。

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- 加藤さんの音楽的なバックグラウンドはどんなものでしょうか?

父の影響から小学校6年生からフォークギターを始めたのですが、本格的に音楽にのめり込んだのは大学に入ってからです。僕は島出身なのでネットの情報で音楽を聴いていましたが、島を出てからはライブはもちろん、とにかく音楽に触れる機会も増えたのでより幅広いジャンルの音楽を聴き漁りました。中でも気に入って何度も聞いていたのは「メロディーズ・エコー・チャンバー(Melody's Echo Chamber)」と「キングス・オブ・コンビニエンス(Kings of Convenience)」ですかね。

- 音楽はもちろんですが、メンバーの中でも特にファッション好きだと聞いています。

そうですね。島ではネットで買うしか方法がなかったのであまり触れる機会がありませんでしたが、大学1年生の秋に友達と原宿に買い物に行って「ヒューメン(HYU-MEN)」という古着屋に連れてってもらったんです。その時に接客してくれたのが「ワンスアポンアタイム(ONCE UPON A TIME)」の現オーナー田村さんとけけさんだったんですよね。それからしばらくヒューメンに通っていたんですけど、毎回2人が親身になってコーディネートの相談に乗ってくれたり色々オススメのショップを教えてくれたりして。それから自分で色々調べていくうちにファッションが好きになりました。今思うと本当にいいきっかけでしたね。あの時、田村さんとけけさんに会ってなかったらファッションは好きじゃなかったかもしれないです。

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- そういう経緯もあって「ワンスアポンアタイム」の常連なんですね。

2人がショップをオープンすると聞いて本当に嬉しかったですし、オープンする前から通おうと決めていました。店を選ぶ時、服はもちろん、そこにいる店員さんってすごく重要だと思うんです。2人のことはすごく信頼しているし、「この人たちが選ぶ服だったら」という安心感もあります。

- 「ワンスアポンアタイム」で買った思い出のアイテムはありますか?

去年フジロックのルーキーステージで着たピンクのアロハシャツです。出演が決まった時にここに来て「外でやるので気持ちいい感じの服でステージに出たい」と伝えたら田村さんが選んでくれました。いつもの自分とは違う雰囲気の服が欲しい時や冒険したい時にここに来て相談すると間違いないんです。

- 服選びで大事にしているところはありますか?

袖を通してみて本当に自分の体に合うか、違和感がないかという直感を大事にしていますね。もしかしたら自分にファッションの知識がないから違和感を感じている部分はあるかもしれないですが、無理をしないように等身大でいいと思えるものを選ぶようにしています。だから、服屋に行ったら遠慮はしないでどんどん試着しちゃいますね(笑)。

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- 等身大のスタイルって大事ですよね。私服とステージ衣装は変えたりするんですか?

できたらいいなと思いますけど、今は変えられてないです。衣装にお金をあまりかけられないので(笑)。でも音源と違ってステージ上に立つということは視覚的に見られることなので衣装は重要だと思っていて、いつかはお金をかけられるようになりたいですね。最近デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の写真展に行ってきたんですけど、ステージや衣装に対して本気で突き詰めてきたという気迫を感じて衝撃を受けました。

- デヴィット・ボウイのようにコンセプチュアルなヴィジュアルにも興味があるんですか?

彼ほどにコンセプチュアルなものは難しいと思いますが、若手デザイナーとコラボレーションできたらと思っています。ヴィジュアル的な面白さも追求できるでしょうし、音楽に関わらず意思を持ってクリエイションに取り組む人たちと、互いに刺激し合いながら成長できたらいいですよね。

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- 注目しているブランドはあるんでしょうか?

中目黒のセレクトショップ「ベイス(Vase)」で働いている友人のアイカワくんが新ブランドを立ち上げるんです。「ランディー(RANDY)」というブランドなのですが、白シャツを作るという話だけ聞いていて(笑)。同世代でファッションや雰囲気に魅力がある彼が白シャツのようなベーシックなアイテムをどう表現してくるかが楽しみです。

- なかなか捨てられないお気に入りのアイテムはありますか?

どの服もそうなんですけど、買った服はボロボロになるまで愛着を持って着るのが僕の主義なんです。今日はいているデニムも数年前にヒューメンでけけさんにオススメしてもらったデニムです。ボロボロになってもそれが味として生きるような経年変化が楽しめる服が好きですね。

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-最後に今後の目標を教えてください。

今年アルバムを出したので、まずはそのアルバムの曲をライブでもうまく表現できるようにしていきたいですね。音源とライブの差は生みたくないし、むしろライブは音源を超えるべきものでありたいと考えているので。長期的な目標としては、メンバー個人個人が今のバンドにとどまらずそれぞれのシーンで活躍していきたいなと思っています。例えばドラムがドラマーとして別バンド等で活躍するというのはもちろん、ボーカルは絵も描けるのでその絵で売れてもいいだろうし。一人一人が違う分野で活躍することでバンドとしても面白味が増すと思います。広い分野で活躍できるバンドになりたいですね。

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ONCE UPON A TIME

住所:〒154-0002 東京都世田谷区下馬1-10-6
営業時間:14:00〜22:00
電話番号:03-6804-0865
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