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類似デザインを指摘するインスタ「@diet_prada」にブランドが様々な反応

「@diet_prada」の投稿
「@diet_prada」の投稿

 ファッションにおける類似デザインを指摘する匿名のインスタグラムアカウント「@diet_prada」が、指摘される側のブランドに受け入れられ始めているようだ。2018年春夏シーズンのファッションウイークでは「プラダ(PRADA)」や「グッチ(Gucci)」が、その管理者をショーに招待した。

 @diet_pradaは、ハイブランドを中心に、他ブランドによる過去のデザインとの類似点を指摘するアカウント。インスタグラムではグッチのアーティスティックディレクターを務めるアレッサンドロ・ミケーレを含む4万2,600以上のフォロワーを抱えている(10月8日時点)。

 今年5月には、グッチの2018年クルーズコレクションに登場したバルーンスリーブのアイテムが、かつてテーラーのダッパー・ダンが手掛けたデザインに似ていることを@diet_pradaが指摘。この類似については複数のメディアやSNSアカウントが指摘するなどして話題が広まった。これに対してミケーレは後に、ダッパー・ダンへの「オマージュ」であったと説明している。またステファノ・ガッバーナによる過去のデザイン盗用を認めるSNS投稿など、類似デザインについて関心が高まっている傾向がある。

 @diet_pradaのアカウント管理者は、こうした話題の発端になっていることからブランド側から忌み嫌われているかと思われていたが、これが9月に幕を開けたファッションウイークで一転した。複数のブランドが正式にショーに招待し、またパリで「アー・ペー・セー(A.P.C.)」創始者のジャン・トゥイトゥと面会した様子もインスタグラムに投稿している。

 グッチは今シーズン、ミラノで開催された2018年春夏コレクションショーで@diet_pradaを起用した取り組みを実施。@diet_pradaがブランド公式インスタグラムの24時間で消える機能「ストーリーズ」をジャックし、新作コレクションの着想源やレファレンスを発信した。皮肉めいた言葉でデザインの類似を指摘する@diet_pradaをあえて起用することで、グッチならではのクリエーティビティと現代性をユーモラスに発信したようだ。

■インスタグラム:@diet_prada