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厳しい夏の“マスト装備”、アウトドアブランド各社が日傘提案を強化

シルバーの傘

モンベルの新作傘「トラベル サンブロックアンブレラ 50」

Image by: モンベル

シルバーの傘

モンベルの新作傘「トラベル サンブロックアンブレラ 50」

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モンベルの新作傘「トラベル サンブロックアンブレラ 50」

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 過酷な猛暑が、今年もやってくる。強い日差しや高温への備えとして日傘への関心が高まる中、存在感を強めているのがアウトドアブランドだ。軽さや耐久性、携帯性といったアウトドア用品ならではの知見を生かし、街でも使いやすい日傘や晴雨兼用傘の提案が相次いでいる。

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日傘に生かすアウトドアの発想

 気象庁によると、日本国内の紫外線量は過去35年で倍増。今後も長期的に増加傾向にあり、春先から対策が必要とされる。傘メーカーのウォーターフロントが発表した「日傘の利用実態調査2025」では、2025年に日傘を初めて購入・使用した「日傘デビュー層」の購入理由は「熱中症対策のため」が最多だった。環境の変化を背景に、かつては日焼け対策が主な使用目的だった日傘に求められる役割が変化している。

 日傘の利用者が男性も含めて増える中、これまで多かった華やかなデザインに代えて、シンプルで機能的な日傘のニーズが高まっている。その受け皿となっているのが、アウトドアブランドだ。登山やアウトドアアイテムを専門的に取り扱う石井スポーツによると、店頭での日傘需要の高まりを感じ始めたのは2023年の春頃。夏本番だけではなく、春の紫外線対策を目的に来店する若年層が増えたという。「アウトドアブランドの日傘や晴雨兼用傘を目当てに来店する客は確実に増えており、中でも30~50代男性の動きが目立つ。日焼け対策に加えて、避暑グッズとしても求められている実感がある」(石井スポーツ 担当者)。

石井スポーツ ヨドバシカメラ新宿西口店の傘売り場

石井スポーツ ヨドバシ新宿西口店の傘売り場

Image by: FASHIONSNAP

 同担当者は、こうした背景について、従来の日傘が持つ「壊れやすい」「女性向け」といったイメージに対するカウンターとして、アウトドアブランドが選択肢になっているとみる。「アウトドアブランドには、『軽さ』と『強度』という相反する要素を高次元で製品化するイメージが定着しているため、店頭でも耐久性と軽量性を備えた傘を求めて来店するケースが増えている」と話す。雨傘需要は減少傾向にあり、日差しにも雨にも対応できる晴雨兼用傘の実用性が支持を集めつつあるという。

定番化した「モンベル」の提案

 こうした流れの中で、「モンベル(montbell)」は先行して需要をとらえてきた。同社は2016年に晴雨兼用傘「トレッキング サンブロックアンブレラ 55」の販売を開始。それ以前も、「公共交通機関で登山に出かける際、濡れたレインウェアで乗りたくない」「暑い時期にレインウェアを着ると蒸れてしまう」との声を受けて、アウトドア向けの傘を開発してきた。サンブロックアンブレラも同様に、アウトドアでの使用を想定した発想から生まれた商品だったというが、高い機能性に加え、1万円前後の商品もある高機能日傘市場の中では比較的手に取りやすい6380円という価格帯が、SNSを中心に話題を集め、認知を高めている。

 近年は記録的猛暑の影響もあり、同社では気温が上がり始める春から問い合わせが増加。購買層も女性に限らず、熱中症対策や紫外線対策を目的とする男性へと広がっているという。人気の背景について同社は、「軽量でありながら強度を確保するため、シャフトと骨にアルミ、スチール、カーボンといった素材を適材適所で使い分けている点や、パーツ数を減らして故障リスクを抑えている点など、アウトドア用品開発の知見を活かした要素が支持されている」と分析する。

シルバーの傘
シルバーの傘
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トレッキング サンブロック アンブレラ 55(6380円)

Image by: モンベル

 中でも、売れ筋は定番モデルのトレッキング サンブロック アンブレラ 55。軽量性、遮熱性、耐久性をバランス良く備えることから、支持を集めているという。さらに今季は、新作として重さ約124gの軽量かつコンパクトな「トラベル サンブロックアンブレラ 50」も投入した。従来の「トレッキング サンブロック アンブレラ」より薄い30デニールの生地を採用しながら、紫外線保護指数は最高レベルのUPF50+を確保。価格も6000円に抑え、ラインナップの拡充を進めている。

新規参入ブランドも、街使いを見据えた晴雨兼用傘

 新たに参入するブランドも出てきた。「カリマー(KARRIMOR)」は2025年春夏シーズンに、ブランド初の折りたたみ晴雨兼用傘「オールウェザーアンブレラ(all weather umbrella)」を発売。夏場の不安定な天気やゲリラ豪雨、猛暑・酷暑といった近年深刻化する環境問題を背景に、アウトドアから街中まで、幅広いシーンを想定して開発に至ったが、初年度の反響は想定以上だったという。

傘
傘
傘

オールウェザーアンブレラ(4400円)。広げた状態では直径約93cmと十分な大きさを確保しながら、収納時は16cmとコンパクトに収まる設計となっている。

Image by: カリマー

 同社の広報担当者は、「カリマーらしいカラー展開や収納時のコンパクトさが評価され、購買層は女性が中心ながら、男性の購入も少なくない。用途としては通勤・通学、レジャーなど日常使いが中心で、アウトドア専用品ではなく、普段の暮らしに持ち込めるアイテムとして受け止められている」とコメント。「アウトドア」というキーワード自体が日常生活にも浸透し、シーンを問わず“当たり前の選択肢”となっていることがうかがえる。

「女性用」区分を撤廃、売り場に訪れた変化

 売り場にも変化が表れている。石井スポーツでは、日傘需要の高まりを受けて、売り場での展開時期を夏から春へと前倒しし、従来の「女性用」といった区分もなくしている。「人気モデルは7月に欠品することもあり、『修理して長く使いたい』という声も増えているため、現場では在庫の確保や修理対応といった体制整備が求められる」(石井スポーツ 担当者)。日傘や晴雨兼用傘は、もはや季節限定の雑貨ではなく、長く使う実用品として定着しつつある。

シルバーの傘
シルバーの傘
シルバーの傘

石井スポーツで売れ筋となっている「エバニュー(EVERNEW)」の晴雨兼用傘「トレイルシェイド(Trail Shade)」(5500円)。丈夫な5本骨でありながら軽量で、コンパクトな携帯性から人気だという。

Image by: 石井スポーツ

 猛暑や天候の急変が当たり前になる中、アウトドアブランド各社は、日傘を“美容アイテム”にとどまらない夏の装備として提案し始めている。軽さ、強さ、携帯性というアウトドアの発想は、街で使う一本にも確実に生きている。

最終更新日:

張替美希

Miki Harigae

茨城県出身。得意の英語を生かし外大に進学するも、幼少期から抱いていたファッション雑誌への憧れから、ライターを志す。大学卒業後、2022年に株式会社レコオーランドに入社。主にスポーツとファッションの領域で記事執筆を担当する。趣味はアイドル鑑賞で、エビ中ファミリー(私立恵比寿中学のファンの総称)歴は10年。週末はライブに握手会に大忙し。

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