ショップスタッフのオススメが集まるファッションメディア

服やファッションにまつわるオススメの本3選

今月から始める新企画の編集部ブログ。初回は編集長から「とりあえずなんか書け」との詔をつかまつった、24歳現役大学6年生のインターンAがお送りいたします。以前の編集部企画では合コンに行ったこともないし留年してるしという醜態をお伝えしたのですが、そうワタクシは根暗極まりないが故に合同コンパもしたことがないのです。きっとこいつは合コン連れてってもモテないし、モテない現実を気づかせたら落ち込むだろうな、という友人たちのなけなしの気遣いによって参加を免れてきました。6年も大学いると友達もいないんですけどね...

じゃあ学生が合コンもせず何をしてるのかと聞かれたら、僕はひたすら晴耕雨読の生活を続けています。立秋も過ぎ台風が連日いらっしゃる近日は、読書の秋としても雨読生活でも、根暗のワタクシが引きこもって本を読む口実にうってつけな季節なのです。

そこで今回は一応ファッションメディアということもあるので、服やファッションにまつわる本をご紹介。インスタやブランドのルックなど、写真で服の知識を得ることはあっても、テキストベースでファッションを考える機会はなかなかないのでは?読んでお洒落になれるものではないですか、服ってなんだろうと考えるいい機会にはなると思うのでぜひご参考までに。

拡張するファッション 林 央子 著

20160914styler1.jpg水戸芸術館で展示会が催されたほど影響力のあった一冊。cosmic wonderとかホンマタカシさんが好きで買ったのですが、買ってよかったの一言に尽きます。ファッションを軸に、今で言う所の"越境"をしているデザイナーだったりアーティストの仕事だったり哲学を紹介する本なのですが、ファッションと社会性みたいなテーマに興味があるなら是非手にとっていただきたいです。服であったりそれに伴うデザインは商品として消費されている、それはもう自明の理で覆しようのない事実なのですが、そこから一つ上のレイヤーで活動しているクリエイターたちにフォーカスした内容なので含蓄たっぷり。ファッションてなんぞやみたいなことを考えるきっかけにもなりますよ。

ちぐはぐな身体 ファッションて何? 鷲田清一 著

20160914styler2.jpgさっきの本がファッションと社会なら、こっちはファッションと自己(もちろん自己【人間存在】は社会的存在という前提ですが)の関係性を記した一冊。なんで自分は服が好きだったり、ファッション(着飾る)ことが好きなのか、ふと疑問に思ったことはありません?考えた結果、セックスアピールに行き着いたら結構。やっぱりなんだか分からなかったらご一読をお勧めします。著者がメルロポンティの研究者でもあるだけあって、哲学的テーマにはなるのですがとても平易な文章で書いてあるので身構える心配もなし。これを読んだ結果ギャルソンやヨウジを着るのであればもう最高かよ。

動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 東浩紀 著

20160914styler3.jpg最後はちょっと毛色を変えて。ご覧の通りおよそファッションとは関係ない一冊です。いわゆるオタクの消費行動からポストモダン的なものが見て取れるよね、という内容なのですが、ポストモダン社会における消費行動についてざっくり学べるのでお勧めです。
「ファヲタ」なんて言葉が某掲示板で生まれるほどファッションフリークはオタクと同様に浮世離れしてると認識されてるのですが、じゃあファヲタの消費行動ってどうなんだろうと考えるきっかけになります。ファッションにおけるデータベースってインスタやスナップ、この手のメディアだったりが担ってて、そこから個々人が自分の好みに服を買うことでデータベース消費になるんじゃないか、なんて考えたりしてるのですがどうでしょう。パリコレとかコレクションの権威って消費者にはおよそ関係ない気がするので、構造主義的な消費は成り立たないんじゃないかなと。とにかく議論の余地があるということです。
以上、私見を垂れ流しました。秋の夜長に、秋雨前線の退屈しのぎに、ぜひ読んでみてはいかがでしょう。読んでどうなれるかの保証はできませんが、面白かったと言っていただけるのならご同慶の至りでございます。

Text.インターンA