Fumitoshi Goto

アマゾンがドライブスルー専用スーパーを計画中?

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■不動産開発業オピダン・インベストメント社が先々週、カリフォルニア州サニーベール市にドライブスルー専用スーパーマーケットの計画案を提出した。同市が掲載した資料によると、「食品店」とした商業施設は約320坪で、オーチャード・サプライ・ハードウェアの隣に位置する。商業施設の概要は「ネットから注文した商品を15分~2時間の枠でピックアップする専用施設」となっており、ドライブスルー専用スーパーマーケットを示唆している。また建物の外には専用の駐車スペース8台と駐輪スペースが設けられ、施設内にもウォークイン用に商品の受け渡しコーナーが設置される。この計画案には運用者の名前が掲載されていない。このオンライン食品店はアマゾンのドライブスルー専用スーパーとの可能性が指摘されているのだ。シリコン・バレー・ビジネス・ジャーナル紙が関係者筋の話として報じたところによると、この施設はアマゾンが運営する「ドライブアップ・ストア(drive-up store:車に乗ったままサービスが受けられる店舗)」コンセプトだという。利用者がネットで注文した生鮮品などを、車から降りずに商品を受け取る店舗をアマゾンはテストしようとしているのだ。アマゾンのネットスーパーと見られる店舗は早ければ8月中に着工され、年内にはオープンする予定となっている。

ウォルマートはアーカンソー州ベントンビルにドライブスルー専用スーパー「ウォルマート・ピックアップ・グローサリー(Walmart Pickup Grocery)」をオープンし、カリフォルニア州サンノゼやコロラド州デンバーのスーパーセンターで同様なサービスを行っている。今のところ確認はされていないものの、アマゾンがいわゆるドライブスルー専用スーパーを作るとなれば、スーパーマーケットにとって大きな脅威となるだろう。

トップ画像:サニーベール市に提出された資料にある「ネットから注文した商品を15分~2時間の枠でピックアップできる専用施設」のイメージ図。屋根のついた駐車スペースに車をとめ、ネットで注文した商品を受け取るようだ。自転車の人も描かれているため、サイズの小さい商品のピックアップ用にも使われるのだろうか?また店は「サイン(Signage)」となっており店名は今のところ隠されている。下にある設計図を見てもらうと分かるが建物の面積は320坪(11,600平方フィート)だ。ウォルマートのピックアップ・グローサリー(420坪)より小型だ。

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提案された食品店の設計図。ネットで注文した食品などを屋根付き専用駐車スペース(8台分)で受け取る。赤い矢印で示したところを通って商品が運び出される。注文した商品を建物内でも受け取れるように「小売スペース(retail space)」と示されたウォークインがある。建物のバックにはトラック搬入口も見える。この建物の左にはオーチャード・サプライ・ハードウェアが隣接している。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アマゾンは数多くの実験を行っています。正式には確認されていませんが、エントリー記事にあるドライブスルー専用スーパーは「ラストマイル(last mile:店舗などの最終物流拠点と消費者の間の距離。ラストワンマイルとも呼ばれる)」のテスト展開になります。アマゾンでは2日配送、当日配送に加えて、最近ではアマゾン・ナウにあるような注文から2時間、さらに1時間配送まで行っています。ピックアップでは大学内にピックアップ専用デスクを設けたり、セブンイレブンなどにアマゾン・ロッカーを設置していつでもピックアップできるようにしています。今回は食品です。ウォルマートのピックアップ・グローサリーのように生鮮品を扱うドライブスルー専用店舗になりそうですね。店舗といっても倉庫ですが、気になるのはウォークインできる小売スペースです。アマゾンが特許申請を行っている、店スタッフと非接触で買い物ができる店舗になるかもしれません。
ネットショッピングのさらなる拡大で、生鮮品もオンラインで購入し店では受け取ることが一般化する時代が来ます。

15年4月5日 - 【アマゾン】、2025年アマゾン・リアルストア?パテントにジェフ・ベゾス氏のビジョン!

後藤文俊

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