Fumitoshi Goto

アウトレットはまだまだ増え続ける?米国にライフスタイル型アウトレット誕生

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

フォローする:

■ロサンゼルスから南東に100キロのサンクレメンテという海沿いの街に11月、アウトレットセンター「アウトレット・アット・サンクレメンテ(Outlets at San Cremente)」がオープン予定だ。70店以上のアウトレットが入店するアウトレット・アット・サンクレメントは、太平洋を臨めるオーシャンビューであり、ライフスタイルセンターの雰囲気をもつアップスケールされたアウトレットになるという。
モールなどのリージョナル・ショッピングセンターはアマゾンなどネット販売に押され2006年から1ヶ所だけのオープンとなっているが、アウトレットセンターはオンラインストアの影響も受けず、まったくの不況知らずで成長している。国際ショッピングセンター協会(ICSC)のアウトレットセンターを専門にするバリュー・リテール・ニュース(Value Retail News)誌によると、アメリカ国内にアウトレットセンターは今年末までに215ヵ所ある。2013年末の201ヵ所から14ヵ所も増えているのだ。アウトレットセンターの総賃貸面積も2年前の7,900万平方フィート(221万坪)から8,350万平方フィート(234万坪)と5.7%増加している。アウトレットセンターの坪売上も成長しており、2年前1平方フィート当たり532ドルだった坪売上が現在は同546ドルになっている。全米トップ20ヵ所のアウトレットセンターでは1平方フィート当たり平均で999ドルとなっているのだ。
今のところアウトレットセンターを阻む要因はなく、アウトレットセンターの拡張や新規建設など、まだ成長するとみられている。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。コンシューマーレポート誌は昨年、ナイキやラルフローレンなどアウトレットストア53店の満足度ランキングも載せていました。1.6万人の読者アンケートを基に「バリュー(安さ)」「品質」「品ぞろえ」「サービス」の4項目から格付けを行っています。ランキングで最下位となったのはリーバイス、ナイキ、GAP、オールドネイビー、アメリカン・イーグルです。価格も正規店と比べて安くなく、サービスも悪いとの散々な評価です。アウトレットに対しては「満足している」と「非常に満足している」が67%と過半数以上となっていますので、ワースト5はかなり悪い評価です。一方、アウトレットストア満足度ランキング1位となったのは婦人服のボンワース(Bon Worth)とアウトドアブランドのLLビーン(L.L.Bean)。次に紳士服ブランドのハガークロージング(Haggar Clothing:日本ではハガーと呼ばれているが、ヘイガーと発音)です。

⇒ボンワースとLLビーン、ハガークロージングは4項目すべて高評価となっていました。次にベビー用品のカーターズ(Carter's)、子供服のオシュコシュビゴシュ(Oshkosh B'gosh)、アンダーウェアのジョッキー(Jockey)、音響機器メーカーのボーズ(Bose)、バッグのコーチとコーチ・メンズ(Coach/Coach Men's)、ビタミンワールド(Vitamin World)、バス&ボディワークス(Bath & Body Works)も品質・品揃え・サービスが良く評価されていました。オシュコシュビゴシュ以外は価格は「期待通りで普通」といったところです。ファッションアウトレット店は一昔前と違い、今はほとんどがアウトレット用に作られたものです。以前はキズ物とか売れ残り品などもありましたが、海外生産でキズ物やB級品など訳あり品が少なくなり、需要予測の精度が上がっているから、売れ残り品も少なくなっています。ボーズではヘッドフォンなどの返品を検査し保証つける「リファービッシュ品(Refurbished)」だったりします。
アウトレットセンターができすぎて、飽和状態が起こるのはいつの頃でしょうかね。

後藤文俊

最新の関連記事

おすすめ記事

Realtime

現在の人気記事

    次の記事を探す

    Ranking Top 10

    アクセスランキング