ファッション コンサルタント

服を買うときに重視することは?

突然ですが、みなさんは服を選ぶときに、何を重視して選びますか? ブランド?価格?デザイン?それとも......?

先シーズンの2017年秋冬コレクション期間はこれまでにも増してたくさんのブランドさんの展示会を拝見させていただいたこともあり、「良いな」「着てみたいな」と思ったアイテムに関しては片っ端から自らオーダーをさせていただいて、実シーズンが訪れた今、若手から有名どころのブランドまで、色々な東京デザイナーの服を着ています。

ただ、どっさり我が家に届いたお洋服たち、実際に着て1日過ごしてみると「着づらいな......」と思ってしまうものがいくつかありました。試着で鏡の前に立っているだけだったら問題ないけれど、動くたびに肩が落っこちてしまうもの、脱ぎ着が大変すぎるもの、着ていると肩が凝るもの、など。

もちろん着る私に原因がある場合もあるとは思うのですが、いくら気に入って買ったものでも、着心地が悪いと、着る回数は自ずと減ってきてしまいます。例えるなら、「居心地が悪いなあと思う場所やひとからは自然と足が遠のいちゃう......。」そんな感じ。

これまで「瞬間風速勝負のランウェイだけ見てもわからないことが多いから、展示会で実物を見て着てわかることがいっぱいある」と思っていたのですが、その先には更に「着て、生活してみないとわからないことが、もっとたくさんある」んですよね。

もちろん、デザイナーも一着一着サンプルを着て何日も生活をするわけにはいかないでしょう。私も30代になって「着にくくたって、私はこの服が着たいんだ!着てやるのだ!」なんて、気合がなくなってしまった部分ももちろんあります(笑)。

そんなことを考えながら、月曜日から始まった「Amazon Fashion Week TOKYO」のランウェイや展示会を拝見していたのですが、生活者のことをよく考えた上でデザインされているアイテムを早速、発見。「ハトラ(hatra)」のシャツです。

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男性だと特に、シャツのポケットのスマホを入れるという方は多いと思います。でも、巨大化するスマホはシャツのポケットに入れるとダラーっとしてしまって見た目にあまりよろしくない。そのため、サイドの縫い目、シルエットに影響の出ない位置にポケットが付けられています。その高さも程よいところにあって、出し入れする動作もスマート。もちろん仕立ても上質。アイデア賞をあげたい!他のアイテムも着心地のよいものばかりでした。

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着心地の良い服というと上質な素材でシンプルなデザインで......というイメージがありますが、一見着づらそうな強めの服だったとしても、着る側のことを考えられているかどうかは、着て1日過ごしてみるとすぐにわかります。

服というのは、やっぱり着る"人"が居ることで成り立つもの。そして人というのは毎日生活をする、生活者であることを忘れてほしくないなあと思ったりして。

 さて、Amazonの支援による「AT TOKYO」枠を中心に、マスにも知名度のあるブランドがショーを行った今シーズンは「今、東京でファッションウィークをやっているんだ」と認知してもらう機会が多くなったことが、ひとつの成果でしょうか。会場に足を運んでいる若くてお洒落な子たちも、ここ数年で一番多かったように感じました。今回作った機会を今後何にどのように繋げていくのか、興味深いところです。

【市川渚の東コレレポート】
服を買うときに重視することは?
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市川渚