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ファッション業界で働くニューヨーカーの年収は?

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「アパレル業界は不況」「他業種と比べて収入が低い」など、"お金"に関しては何かとネガティブな話をよく耳にします。しかし、実際のところニューヨークのファッション業界で働く人はどのくらい稼いでいるのでしょうか?"隣の芝は青く見える"といいますが、自分と同じ職種の人が、自分と比べてどの程度稼いでるのか考えたことはありますか?

今年の初めにFashionistaというファッション情報サイトで、ファッション業界で働く約3,000人を対象に年収に関する大規模なアンケート調査が行われました。このアンケートは同サイト上で毎年行われているのですが、今回はNordstrom(ノードストローム)、 Tiffany & Co.(ティファニー)、 Condé Nast(コンデナスト)、Marc Jacobs(マーク ジェイコブス) 、Ralph Lauren(ラルフローレン)のような大企業だけでなく、総従業員数25人以下の小さな会社で働く人たちの、性別、ロケーション、経験年数などのディテールもアンケート内容に追加され、回答者の職種の幅がデザイン、スタイリスト、販売、出版、マーケティング、フォトグラファー、編集、広告など、昨年よりもバラエティに富んでいました。経験年数はおよそ1年未満から20年以上の人、年収の幅も25,000ドル(約280万円)〜500,000ドル(約5,500万円)と、かなり大きなギャップがありました。

意外とみんな稼いでいる?平均年収なんと66,840ドル!

アンケートの結果から、なんと回答者の平均年収は66,840ドルということがわかりました。日本円に換算するとおよそ年収750万円に相当します。もちろん税金や保険が恐ろしいほど高いニューヨークはこの金額から天引きされるのですが、それにしてもお世辞にも決して悪い金額とは言えません。さらに性別ごとに見てみると、女性の回答者の平均年収は65,110ドル(732万円)、男性の回答者の平均年収は 82,450ドル(927万円)。そして、同性愛者は男性の平均年収を超えて103,680ドル(1,165万円)でした。特にクリエイティブな思考が求められるファッション業界ではLGBTがニューヨークのようなオープンな街で広く受けいれられているというよりも、もはや彼らが中心となって経済を支えているのではないかとさえ思います。

上記の業種は企業の形態別に見た平均年収です。グラフ結果から次のような傾向があるとも見て取れます。回答者の大半の経験年数は10年以下で、年収500万円前後は稼いでいます。しかし、この金額以上に稼ぐ人々は、圧倒的な経験年数を持っていること。また会社の規模にも大きく比例し、ほとんどのケースではプライベートカンパニーで働く人よりパブリックカンパニーで働く人の方が、高収入を得ていることもわかりました。

ニューヨークでの年収の上げ方は?

では、どうやってニューヨーカーたちは年収を上げているのでしょうか。それは転職と肩書きに秘密が隠されていました。日本では"石の上にも3年"という言葉がありますが、残念ながらこの認識はニューヨークでは少し薄いように感じます。私がニューヨークで働き始めた頃の年収はおおよそ3万5,000ドル+歩合制(393万円)。もらった肩書きはセールスアシスタント。初めての海外での就職ということもあり、当時提示されたお給料に疑いや不満を持たずに働いていました。しかし、それから3年も経たないうちに、たまたま別の縁があり転職を決意しました。その時友人や家族に口々に言われたアドバイスがあります。それは面接で、"肩書きは今よりも上のタイトルを交渉すること" "お給料は今の自分の収入より最低1万〜2万ドルは高額を交渉すること" 正直これを聞いた時は驚愕でしたし、自分の経験値や年数に対しての金額を考えるととても引け目を感じていました。しかし、誰か1人の意見ではなく現にニューヨークで働いているニューヨーカーたちが当たり前の顔をして言うのですから、ここではこういうカルチャーなのだと再認識しました。有難いことに現在の職場では半年に1回給与査定がありますが、年収1,000万円以上クラスにぐいぐい近づけるようなうなぎ登りではありません。ですので、このアンケート結果からニューヨーカーたちは常に移動を繰り返し、登り詰め続けているのだと見て取れます。

また以下はアンケート回答者たちの実際の年収例です。

デザイナー
アシスタントデザイナー: 46,910ドル
デザイナー: 83,500ドル
クリエイティブディレクター: 130,000ドル

マーケティング/ソーシャルメディア
マーケティングマネージャー: 65,650ドル
ソーシャルメディアマネージャー: 62,600ドル

広告、出版
広報アシスタント: 65,710ドル
VP: 142,670ドル

エディトリアル(雑誌)
アシスタントエディター: 35,800ドル
エディターチーフ: 264,000ドル

エディトリアル(Web)
ライター: 58,540ドル
シニアエディター: 58,390ドル

グラフィックデザイン/レタッチャー
グラフィックデザイナー: 43,690ドル
フォトエディター: 77,230ドル

アドバタイジング
ブッキングエディター 168,500ドル
アカウントエグゼクティブ: 80,640ドル

スタイリング
アシスタント スタイリスト: 49,760ドル
スタイリスト: 79,380ドル

販売/営業/E-コマース
マーチャンダイザー: 61,000
アシスタントバイヤー: 46,680ドル

プロダクト デべロップメント/サプライチェーン
デベロップアシスタント: 36,930ドル
プロダクトマネージャー: 72,440ドル

いかかでしょうか。物価が高いニューヨークはもちろん収入として入ってくる金額も大きければ、出ていく金額も大きいのが現実です。ですので一概にこの金額が保証された暮らしができるというわけではありませんが、これからニューヨークのファッション業界で働きたいと思っている人、転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

Interview&Text : Haruka Sagoya

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