Fashion買ったモノ

【2018年ベストバイ】アニキこと片野英児が今年買って良かったモノ

 今年のお買い物を振り返る「2018年ベストバイ」。3人目は、"アニキ"と呼ばれ、FORZA STYLEの人気企画「アニ散歩」で知られる片野英児さん。プライベートでも古着屋を回るほどヴィンテージ好きのアニキが、今年買って本当に良かったモノ10点とは?

— ADの後に記事が続きます —

Barbour オイルドジャケット

アニキ:これはバブアーのオイルドジャケットで、たぶん1982年から87年くらいのものです。元々は、魚の油を染み込ませて防水にしていたという労働着なので、デニムのヒゲみたいに色落ちさせる感覚で、雨に打たれたりしてオイルが抜けていく過程も楽しめる服ですね。

FASHIONSNAP.COM(以下、F):オイルが入っているので少しベトベトしていますね。

アニキ:軽くて柔らかくてサラサラしてるものが求められる今の時代に、ベトベトしている服ってあり得ないなと思ったんです。今のバブアーももちろん良いんですけど、時代に逆行している感じが格好良いなと。

F:オイルドジャケットは何枚持っているんですか?

アニキ:15年くらい前に一度買いました。当時はオイルがいっぱい入っているのが嫌で、良い感じに落ちないかなとシャワーをかけたんです。そしたら抜け過ぎて、すごい格好悪いことになってしまって。オイルを塗り直して久しぶりに着ようかなと思っていた時に、これと出会いました。

F:ベタつきは大丈夫ですか?

アニキ:冬の乾燥肌も潤うのでニベアだと思っています(笑)。オイルの香りも男っぽい感じがして良いんですよ。難点は、スマホの画面が少しベトベトになることですかね。

F:仕事的に電話は必需品かと思うので大変そうです。

アニキ:逆にスマホがあるから休めないこともあるじゃないですか。油で曇ってよく見えないのをいいことに、休み気分を満喫しているんです。

 

Vintage チノパン

アニキ:これは、浅草の「スリーラバーズ(THE THREE ROBBERS)」というお店で見つけた1950年代のフランス軍のチノパンです。軍モノといえばアメリカのものが数も多くてポピュラーなんですけど、ヨーロッパの軍モノを着てみるのもいいなと思って、デッドストックで状態も良かったので試着せずに買いました。

F:「アニ散歩」をYouTubeで見てます!色々試着して迷って結局買わないというイメージもあったんですが、試着しないで買うこともあるんですね。

アニキ:実はあるんです(笑)。「この人結局何も買わないな」みたいなコメントも多いんですけどね。

F:ヨーロッパの軍モノの良さは?

アニキ:ヨーロッパは洋服の歴史があるからか、タックの入れ方だったり、生地やボタンなどに違いを感じますね。ポケットのフラップも直線ではなく少しデザインが加えられていてグッときます。トレンチコートはイギリス軍の服だし、ヨーロッパのミリタリーから派生した服も面白い。現代の服はこういうのを元ネタに作っているのかなとか。もちろん戦争は良いことではないですが、機能服としては本当に優れていると思いますね。

 

THE THREE ROBBERS セットアップ

F:スリーラバーズはオリジナルアイテムも展開しているんですね。

アニキ:そうなんですよ。昔のニュアンスとかエスプリを感じさせるんですがただのコピーとかではなくて、独自で作っている面白いお店です。

F:これ素材は何ですか?

アニキ:TCと言われるポリエステルとコットンの混紡です。シワになりにくいので、クライアントへの挨拶やレセプションパーティーとかで、気分じゃないけど綺麗目な格好をしないといけない日に、気軽に鞄に入れておけるというのも気に入っています。

F:裏地は地図のプリントなんですね。

アニキ:イギリス軍が敵地に行くときに使っていたエスケープマップをイメージしていると。レーヨン製でカサカサと音がしないから敵に見つかりにくいというもので、それを裏地に使う遊び心も好きですね。

F:面白いですね。そういったディテールに惹かれて購入したんですか?

アニキ:はい。あとミリタリーっぽいオリーブグリーンの色も気に入っています。実はこれオーナーさんの拘りで1色のみの展開だそうで、この色を気に入って買うか買わないか。アニ散歩でも買うか買わないかをいつも悩むので親和性を感じました。

F:アニ散歩といえば、服を見たあとに飲むお酒も楽しみの一つです。

アニキ:浅草に行った時は基本的にホッピーを飲んでますね。高円寺とかだと古着屋を回って、商店街をブラブラして飲むみたいな。表参道や神宮前よりも、そういう街の方がリラックスできて疲れないんですよ。あと昼間に堂々と買い物ができて、お酒を飲めるのが最高です。

 

Brooks Brothers ボタンダウンシャツ

アニキ:これは「ブルックス ブラザーズのボタンダウンシャツ」この一言で魅力が伝わるアイテムだと思っています。やっぱりこういうベーシックは根底にあって。トレンドや時代の流れもありますが、自分の中でずっと着ていられるアイテムの一つがボタンダウンシャツなんです。

F:これは今年発売されたものですか?

アニキ:そうです。新しいものは胸ポケットがないんですよ。

F:シャツの胸ポケットは好き嫌いが分かれるポイントだと思いますが、どっち派ですか?

アニキ:最初はすごく嫌でした。でもシャツの起源を辿ると、元は付いていなかったらしく。顧客からの要望でポケット付きが作られるようになったとか。そんなウンチクを知ると、起源のポケット無しも良いんじゃないかな?と思えてきたんですよね。ポケットが無いけど表前立て、というバランス感も悪くないなと。

F:ブルックス ブラザーズのシャツはかなりお気に入りなんですね。

アニキ:ボタンダウンだけで7枚くらい持っています。昔はタイトに着るためにネックがきつめのものを選んでいたんですけど、今は大きめに着るのがトレンドだったりするので、これは少し大きめのサイズを選びました。第一ボタンまで閉めてノーネクタイで着るというのが新鮮で、第一ボタンが閉まるこのサイズを買い足した感じです。

F:結構持っているんですね。ちなみに初めて購入したのは?

アニキ:高校生の時。でも、結局は全然着こなせなくて。アイビールックとかトラッドに興味があって買ったんですけど、DCブランドブームが来た時にそっちに移っちゃったんですよね。

F:興味がまた戻ってきたんですね。

アニキ:30代半ばくらいかな。クローゼットを見返すと、トレンド的な意味で何年か経つと着れなくなってしまう服があって、それが嫌だったんです。擦り切れるまで着たいし、一つのものを長く着るのが自分のスタイルだっていうのを考え始めたんでしょうね。ボタンダウンシャツは、今となっては定食に無くてはならないご飯のような存在ですよ。デニムにもスラックスにも合う。ご飯は米や炊き方がよくないと美味しくないですけど、ブルックス ブラザーズは間違いなく上手いから。

F:よく考えて服選びをしている理由がわかりました。

アニキ:「この人結局何も買わないな」には理由があるんですよ。

 

Vintage グルカショーツ

アニキ:これはイギリス軍に関係するグルカ兵が履いていたグルカショーツです。丈が長くてキュロットみたいに裾が広がっていて、股上の深さとか野暮ったさが気に入りました。

F:ベルトの仕様が独特ですね。

アニキ:なんでこんな面倒くさい作りにしたんでしょうね。着脱している間に襲撃されたりしたら大変ですよ。当時はジャストウエストで絞って履いていたようなんですが、今の時代にそのまま履くのは少し違うので、腰履きができるようにベルトの幅をずらしています。その痕跡が残るのも味わいだなと思いますね。どれだけ良いヴィンテージのアイテムを着ても、サイズ感とか似合っていなかったら本末転倒なので、いかに自分のスタイルに取り入れられるかを意識しています。

F:これはどこで購入したんですか?

アニキ:知り合いとグルカのアイテムが気になるという話をしていたときに、偶然ですが祐天寺の「ReCollect」で見つけて。その日はやっぱり悩んで買わなかったんですけど、気になって眠れなくなっちゃったんですよ。それでプライベートで購入したアイテムです。

F:プライベートではもっと買っているんですか?

アニキ:今の仕事とプライベートでは5分5分ぐらいですかね。でもプライベートで買い物に行っても、動画や記事のことを意識してしまうんです。お酒を飲むにしてもサッポロビールさんの連載もやらせてもらっているので、服を見ててもお酒を飲んでても、色々と考えてしまって.......。

次のページは、バーバリーの一枚袖ステンカラーコートや、赤羽で飲むときに履く靴といえば?

最新の関連記事

Realtime

現在の人気記事

    次の記事を探す

    Ranking Top 10

    アクセスランキング