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「ユキ フジサワ」初のプレゼンテーションが原美術館で開催、"記憶の欠片"を落とし込んだ新作披露

プレゼンテーションの様子
Image by: FASHIONSNAP.COM

 藤澤ゆきが手掛けるテキスタイルレーベル「ユキ フジサワ(YUKI FUJISAWA)」が3月16日、原美術館で初のプレゼンテーションを開催した。ワークショップとトークから構成される参加型イベント「"1000 Memories of" 記憶のWorkshop by YUKI FUJISAWA」の一環で、会場となった中庭にはワークショップの参加者をはじめ、メディア関係者、一般の来館者などが集まった。

 中庭にはベッドやパラソル、花、椅子などが置かれたほか、元の所有者によるイニシャルの刺繍があしらわれた、"その時代の記憶"を持ったヴィンテージのワンピースなどが飾られた。プレゼンテーションがスタートすると6人のモデルが登場し、ベッドに座ったり、花を眺めながら過去の記憶に思いを馳せる様子を描いた。1920年代〜1960年代に作られたコットンやリネン素材のワンピースに、藤澤が蚤の市やパブリックドメインなどで見つけてきた様々な人の"記憶"を箔加工で落とし込んだ新作が披露された。プレゼンテーションのプロデュースは、「シアタープロダクツ(THEATRE PRODUCTS)」の元プロデューサー金森香が手掛けた。

 藤澤は今回のプレゼンテーションについて「以前から記憶や時間など目に見えないものに対して興味があり、誰かの記憶を元々の記憶に重ねるとどうなるんだろうという試みから始まりました。染みや修繕の跡が残ったヴィンテージの最初の持ち主は、まさか100年後にこうして金箔を施して美術館に飾られるなんて思ってもみなかったと思います。そこにすごく浪漫を感じました」と説明。原美術館は実業家原邦造の邸宅として1938年に建てられ、将校の宿舎として使われていた時代や、空き家となっていた時期を経て、1979年に当時の日本では希少な現代美術専門館として開館した経緯を持つ。こうした様々な歴史を積み重ねてきた同館の背景が、今回のコンセプトと合致したことからプレゼンテーションの開催場所に選んだという。今後の展開については「記憶をワンピースにプリントし販売するといったように、もっと人に寄り添ったオーダーを受けていきたいです。世界に1着しかないモノ作りを大事にしていけたら」と話し、より人とのコミュニケーションを大切にしながらモノ作りに取り組む姿勢をみせた。

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