「ユニクロ(UNIQLO)」店舗内で展開している「UNIQLO at HOME」コーナーが好調だ。「UNIQLO at HOME」は、寝具やラウンジウエア、パジャマ、ルームシューズ、ブランケットなどがラインアップされた売り場で、9月の既存店+Eコマース販売の売上高は前年同月比で110%と増収を達成し、特に巣ごもり需要に対応したルームシューズやラウンジウェアが売れている。コロナ禍による外出自粛や在宅勤務といったニューノーマル時代のルームウェア需要の増加を見込み、今秋から各店舗に売り場を新設していく予定だ。「UNIQLO at HOME」は、10月5日からはオンライン限定商品だった「ヒートテック毛布」も投入し、巣ごもり需要にさらに応えていく。「ヒートテック毛布」は、保温性はもちろん洗濯機で簡単に洗えることから、清潔感や衛生面を気にする消費者らから支持されており、12月中旬には創業200周年を迎えたフィンランド最古のテキスタイルブランド「フィンレイソン(finlayson)」とのコラボ毛布も発売される予定だ。
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「ユニクロ」が9月末に実施した「ニューノーマル時代の部屋着に関する調査」によると、「部屋着で過ごす時間が増加している」割合が54.8%と半数以上だった。さらに、2人に1人は「コロナ感染予防対策として、外から帰ってきてすぐに着替えるようになった(48.9%)」と回答している。「UNIQLO at HOME」では、リモート会議でもルーズに見えないニットワンピースやちょっとした外出にも便利なニットコートなどを取り揃え、新しい生活様式に求められるニーズに応えている。
文化学園大学服飾学部の佐藤真理子教授によると、「おうち時間が増えたことで、自分の身体をより意識するようになり、心地よくストレスの少ない環境づくりに関心が向いています。部屋着に求める性能も、肌触りや温熱的快適性はもちろんのこと、洗えて手入れが簡単、動きやすい、ストレッチ性に優れるなど、多機能に変化しています。特に、仕事や家事、ヨガ、筋トレなど、自宅で行う活動の種類が増え、様々な動きに対応できる素材・デザインが必要とされます」とコメントしており、心地よさや快適性、リラックスといった商品へのニーズは今後もさらに増えるとみられる。
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