独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館、独立行政法人国立文化財機構文化財活用センター、凸版印刷株式会社の3者は、東京国立博物館の一部をVRで再現した「バーチャル東京国立博物館(以下、バーチャルトーハク)」を開設。
「バーチャルトーハク」では、来月19日~来年2月28日の期間、アニメーション映画「時をかける少女」のバーチャル特別展「アノニマス ―逸名の名画―」を開催予定だ。また、同特別展公開前日の来月18日には、バーチャル空間でのトークイベントも行われる。
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架空の展覧会をVR空間に再現!
「バーチャルトーハク」は、東京国立博物館の大階段および18室を、バーチャルSNS「cluster」のバーチャル空間内にCGで再現したバーチャルミュージアム。利用者は同SNSを通じて自由に空間内を歩き回れる。
そこで開催されるのが、2006年7月15日に角川ヘラルド映画から公開されたアニメーション映画「時をかける少女」の特別展だ。
劇中では、東京国立博物館をモデルとした架空の博物館にて「アノニマス―逸名の名画―」という展覧会が開催される。そこで展示されていたのは、物語のカギを握る美術作品「白梅ニ椿菊図」。もちろん、現実には存在しない作品だ。
そんな「アノニマス ―逸名の名画―」を再現した特別展が「バーチャルトーハク」にて開催される。つまり、バーチャル空間で、「白梅ニ椿菊図」のような架空の作品などを展示する劇中の展覧会を開くということだ。
展示される作品のなかには、国宝「孔雀明王像」や「玄奘三蔵像」など、作者が不明とされながらも名品として受け継がれてきた作品もあるという。劇中では全容がわからなかった「アノニマス ―逸名の名画―」を、松嶋研究員の監修のもと再現・公開するとのこと。
映画や美術作品の魅力を再発見!?
「アノニマス ―逸名の名画―」公開前日の来月18日19時~20時30分には、細田監督と東京国立博物館の松嶋雅人研究員による定員5,000名のトークイベントが行われる。
「アノニマス ―逸名の名画―」の会場に設置されたステージに両者のアバターが登場し、「時をかける少女」をはじめとする現代アニメーションと日本美術の関係や、「アノニマス ―逸名の名画―」の展示作品の映画との関連性などについて、トークセッションを繰り広げるようだ。
また、「アノニマス ―逸名の名画―」のガイドツアーも実施予定とのこと。
同特別展では、バーチャル空間でアニメの世界観を感じつつ架空の美術作品を鑑賞するという不思議な体験ができそうだ。
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