メルカリが11月26日の今日、持続可能な消費を促す「グリーンフライデー」に合わせて、不要な服を再利用した「サステナブルファッションショー」を六本木ヒルズのメルカリ東京オフィスで開催した。ショーの様子はメルカリの公式YouTubeチャンネルでライブ配信された。
グリーンフライデーは米国発祥のブラックフライデーに対抗し、持続可能な消費を促す運動。欧州を中心に広がっており、一部地域ではブラックフライデーと同時期に不要な衣服の交換会や、故障した物を修理して再利用するワークショップなどが開かれている。メルカリでは、⼩島ファッションマーケティングの調査で「2018年に日本国内市場で約30億着の服が作られ、売れ残った約15億着が新品のまま廃棄処分されたと推測される」といった結果を受け、今年10月に20〜60代の男女1万人に独自の調査を実施。45.7%の人が購入後ほとんど活用できていないモノを保有しており、そのうちの58.5%を服が占めていることが分かったという。グリーンフライデーの時期に合わせてサステナブルファッションショーを開催することで、モノの価値を見直す機会を提示する。
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ファッションショーでは一般参加者からモデルを応募し、モデルが持参した服をベースに、小山田とMBが自身の私物やメルカリで購入した服でスタイリングを構成。小山田がウィメンズ、MBがメンズのスタイリングを担当し、ウィメンズ8ルック、メンズ2ルックの順にランウェイを歩いた。ショーには、持参したプリントTにタートルネックを重ねたスタイリングや、モデルのモッズコートにパステルイエローのインナーとチェックのタイトスカートを合わせたルック、購入してからあまり着用しなかったというトレンチコートにデニムジャケットを合わせたコーディネートなどが登場した。
ショーに登場したモデルが母親から譲り受けたというスカートに、メルカリで購入したボリュームのある毛皮のアウターを合わせたスタイリングについて小山田は「アイテムのエピソードから『古き良きもの』をイメージし、彼女が持つ女性らしさと品の良さを引き出すスタイリングを意識した」と説明。MBは、自身でセンタープレスを取り付けたデニムとグレーのカットソーを持参した男性モデルのコーディネートを「リメイクをするほどお気に入りのパンツを活かして、きれいめなスタイリングにした」と話し、パンツと同色にすることで足長効果を意識したスニーカーや、ロングコートを選んだという。
ショーの後には、スタイリングを担当した小山田とMBに加え、デザイナーの丸山敬太らが登壇し、トークセッションを開催。自身のブランドのアーカイヴを活用したプロジェクトを展開している丸山は、プロジェクトを通じてメルカリを使用する頻度が高いといい、「20年以上前の服が出品されていることもあった。長い間大切に持っていてくださったことや、そのアイテムがメルカリを通して別の人に引き継がれていくのは嬉しい」とコメントした。MBは「文化は生活を豊かにするもの。大量消費のように誰かが不幸な思いをするようなシステムがあると、いずれファッションの文化は廃れていくと思う」とし、 ファッション業界でのサステナブルな取り組みに対する重要性を語った。
ショーフィナーレの様子
Image by: FASHIONSNAP
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