良品計画が、12月3日のオープンに先駆けて「無印良品 東京有明」の内部を公開した。百貨店以上の商品数とサービスを扱う"百八貨店"として暮らしの全てに関わることで、地域の人々の「感じ良い空間づくり」を行っていくという。
無印良品 東京有明は、商業施設「住友不動産 ショッピングシティ 有明ガーデン」のモール&スパ棟の1~3階に入居。売場面積は同社の店舗では関東最大となる約4628平方メートルで、無印良品のほぼ全商品を取り扱う。「空間を売る」をコンセプトに、暮らし方や働き方にフォーカスを当て住空間への提案を強化する。
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食に関する商品を集積した1階は、店内で焼いたパンを販売する「MUJI Bakery」やカフェ「Café&Meal MUJI」、旬の野菜と果物を使用したジュースを販売する「ジューススタンド」を用意するほか、菓子、コーヒー豆、雑穀、ナッツ、ドライフルーツといった50種類以上の食品を1gで4円、合計20gから販売する「食品の量り売り」、32種類の茶葉を必要な量だけ購入できる「ブレンドティー工房」を初めて展開。MUJI Bakeryでは東京有明限定でカレーパン(240円)を販売する。そのほか、冷凍食品や青果、飲料などを取り揃え、地域の人々の生活を食から支える暮らしの拠り所を目指す。
東京有明のメインフロアとなる2階では、寝具や家電、照明、キッチン用品、掃除用品、リビング用品などを販売。原研哉がデザイン監修を行ったモデルハウス「陽の家」(1615万円)を実寸大で用意したほか、無印良品が手掛ける全面リノベーションをイメージした空間を設けた。東京有明の新サービスとしては寝室、リビング、トイレといった家の一部分だけをリフォームする「部分リフォームサービス」や、収納、インテリア、掃除の相談を受け付ける「くらしなんでも相談所」、セミナー、ワークショップなどでDIYをサポートする「DIY」を展開。法人住空間サービスでは東京有明のスタッフが実際に働くオフィスをショールームとして公開し、収納家具の使用方法や家電の配置を企業に向けて提案する。また、新型コロナウイルス感染症対策も考慮し、店舗全体でセルフレジを約7割導入したほか、初の商品受け取りロッカーを設置。店頭の在庫不足により取り寄せた商品や、オンラインストアで購入した商品を店員と対面せずに受け取ることができる。
3階では衣料品を中心に化粧品や文房具など生活雑貨を展開。希望の長さに調整できるストールの量り売り(10cmで290円)や、空のペットボトルか無印良品の洗剤ボトルを持参することで「アルカリ電解水クリーナ」「トイレ用洗剤」「バス用洗剤」「衣類用洗剤」「食器用洗剤」「食器用洗剤」の5つの洗剤を100ml単位から購入できる洗剤の量り売りのスペースを設置する。別売で販売している詰め替え用の衣類用洗剤が500mlで390円に対して、量り売りでは100mlあたり70円と安価に設定した。また、資源が循環する社会を目指して、無印良品の商品に限らず不要な服を回収する「古着回収ステーション」を用意し、利用者には再生原料で製作した軍手を提供する。
メディア向けの内覧会に登壇した良品計画の金井政明代表取締役会長は、無印良品 東京有明を「ショッピングセンターの発展店舗として地域の人々の暮らしや街づくりと密接に結びついた"コミュニティセンター"」とし、ショッピングだけではなくコミュニティの生成に重点を置く。同店を「出店計画のモデル店舗として運営していく」と話し、今後は政令指定都市への出店を進める予定だという。
■無印良品 東京有明
オープン日:2020年12月3日(木)
場所:有明ガーデン モール&スパ棟1階~3階
住所:東京都江東区有明2-1-7
営業時間:10:00〜20:00
「無印良品 東京有明」店内の様子
Image by: FASHIONSNAP
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