サウナと冷水の後にアート浴　チームラボが六本木で展覧会を開催

UPDATE

【2021年7月30日追加】緊急事態宣言やまん延防止等重点措置によって臨時休館、開館時間の短縮があったため、来場機会を増やすため11月23日まで会期を延長する。

　チームラボが、サウナとアートを掛け合わせた展覧会「チームラボリコネクト：アートとサウナ六本木」を六本木で開催する。期間は3月22日から8月31日まで。サウナ・冷水・休憩を繰り返す超温冷交代浴によって「ととのった」状態でチームラボの作品が体験できる。利用料金は平日が4800円、土日祝が5800円で、公式サイトで予約を受け付けている。

　同展は「ととのい、アートと一体となり、リコネクトする」をテーマに、「サウナエリア」「冷水エリア」「アート浴エリア」の3エリアで構成。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から入場には日時予約が必要となっており、入館から退館までの時間は100分の制限を設ける。チームラボではサウナが8〜10分、冷水が1分、アート浴が10分以上の3セットを推奨。サウナと冷水によって交感神経を活性化させることで、アドレナリンが出ていながら副交感神経が優位になるため感覚が研ぎ澄まされた状態でアートを鑑賞することができるという。会場では館内着や水着、バスタオル、フェイスタオル、防水ケースを無料で貸し出す。スマートフォンやカメラを持ち込むことができ、更衣室とサウナ室以外は写真撮影が可能。サウナ室の前には簡易ロッカーを設置している。

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呼吸するランプのアレイとスパイラル-ワンストローク

　サウナ室は温度やロウリュ、アロマによって分けた全7部屋を展開。このうち女性専用室は2部屋設けている。温度が70度でロウリュ多め、茶葉ブランド「エンティー（EN TEA）」による焙煎したほうじ茶のアロマを用いた「レッド」をはじめ、80度でロウリュあり、ジュニパーのアロマを使った「グリーン」、100度でロウリュなし・アロマなしの「マゼンタ」などそれぞれの部屋にカラーを設定した。「メトス（METOS）」のストーブを使用し、約15分に1回のペースでロウリュを実施。サウナエリアの通路には、人が通るとランプの色が変わるチームラボの作品「呼吸するランプのアレイとスパイラル-ワンストローク」を設置し、サウナルームの扉を開けると通路のランプがサウナルームの色に変化する。今後、温度やロウリュの量は利用者の意見を聞きながら変更する可能性があるという。

　冷水エリアは2部屋で、頭上と肩口の2ヶ所にシャワーヘッドを設置した冷水シャワーを完備。シャワーは約16度と平均的な温度に設定している。それぞれの部屋で「円相に迷い込んで」と「円相を通り抜けて」の2つの作品をミストの上に映し出す。

円相に迷い込んで

　アート浴エリアは計3部屋を用意。空中で光る赤やオレンジ、青色の球体が浮遊や落下を繰り返す「空中浮揚」、鑑賞する人の動きに合わせて季節の花が咲き、枯れていく様子を映した「降り注ぐ雨の中で増殖する無量の生命」、天井から降り注ぐ水の線に光を当てることで結晶のように表現され、触れることで壊れた結晶の光が周り一面の色に影響する「生命は結晶化した儚い光」の3作品を展示。また、外気浴としてティックトック（TikTok）とコラボレーションし、ティックトックのアプリ上でフィルターを選択すると撮影場所に花が咲くAR作品「生命はどこであろうと強く咲く」を公開している。