神田錦町まちづくりプロジェクトの新拠点「神田ポートビル」の内部の様子が公開された。地下1階に米田行孝のウェルビーによる「サウナラボ」、1階に写真家の池田晶紀が主宰するゆかいの「明るい写真館」とパブリックスペース「神田ポート」、2・3階に「ほぼ日の學校」が入居。4月26日にグランドオープンする。
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築56年の印刷会社 精興社の旧社屋をリノベーションした神田ポートビルは、「NATURE(都市における自然と人間性への回帰)」と「AUTHENTIC(歴史が遺した本物の再解釈や再編集)」をテーマに設定。神田の立地や歴史を尊重しながら、都会の寄港地で交易の場となる「生活の港」として、コミュニティを育み新たな文化を創造する拠点を目指す。地上6階地下1階のビルで、4階から6階には精興社が入居。屋上はテラスとして開放する。
地下1階のサウナラボは、フィンランドサウナの起源とも言われる地面に穴を掘るマーサウナから着想して設計。ロビーの壁の色を土をイメージした茶色に仕上げ、木の根をイメージした枝を装飾としてあしらった。ロビーにはサウナハットや桶、サウナ室用クッション、時計、サウナラボのオリジナルグッズなどが並ぶサウナマーケットと、ウェルビーの米田がセレクトしたサウナにまつわる書籍を並べたパブリックスペースを設ける。
サウナ室は男性3部屋、女性2部屋の計5部屋で構成。すべて室内温度は約70度前後で、熱や蒸気を感じやすいように天井を日本人の平均身長から約20cm程度の高さに設定した。男性エリアではフィンランドサウナと、桶の形をした桶サウナ、日本の蒸し風呂を現代風に表現して正座で入浴する一人用サウナを展開する。
女性エリアは、フィンランドサウナに加え、畳を敷き、室内に水盤を設けた通称「池サウナ」を用意。腐葉土とハーブを敷き詰めた内気浴スペースも設ける。いずれのエリアにも水圧による体の負荷を軽減するため、冷凍庫を活用しマイナス25度の温度に設定したアイスサウナを設置した。
1階の神田ポートでは、サウナ後に推奨しているサウナブレンドのコーヒーや、ジュース、軽食を提供するサウナキッチンを展開する。そのほか、ゆかいの池田がセレクトしたサウナにまつわるアートグッズや、ほぼ日のサウナアイテムの販売に加え、神田に関する書籍を展示。プライベートルームの茶道室として活用予定の「?室」を用意した。同フロアのあかるい写真館は、広告撮影などのフォトスタジオとして運用するほか、池田がセレクトした写真を並べるアート展の開催を予定している。
2・3階のほぼ日の學校では、約100人を収容できる「ガリバー」と、その半分程度の広さの「ホビット」の2部屋の教室を用意。業界人による講演会などを開く予定で、主に年内中のローンチを目指して開発中のほぼ日の學校のアプリで配信する収録スタジオとして活用する。ロビーにはイラストレーター和田誠の事務所が寄贈した本棚を設置し、前回の授業に関する本を陳列。なお、同フロアはすでに一部授業で使用しているが、アプリのローンチをもって開校となる。
サウナラボ
Image by: FASHIONSNAP
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