3月5日にオープンしたメンズの「ダブルスタンダードクロージング/ヒム」は好発進
森ビルが運営する六本木ヒルズ(東京都港区)は3月に期間限定店を含め、新店9店を導入する。7月にオープン予定の「モンクレール」を含め、海外ラグジュアリーブランドや食を軸に「ヒルズらしい上質、高感度なライフスタイル提案をさらに強化」(廣田智久商業施設事業部商業運営部商業運営1部部長兼六本木ヒルズ商業運営室室長)する。主に、コロナ下でも順調に需要をつかんでいる近隣の高所得者を中心とした顧客の来館促進を狙う。
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(有井学)
ウェストウォーク4階に、メンズファッション「ダブルスタンダードクロージング/ヒム」を3月5日、メンズ・ウィメンズゴルフウェア「マーク&ロナ」の新コンセプト店「マーク&ロナ・セレクト」を3月12日に導入した。マーク&ロナは限定商品や服飾雑貨なども揃える。3月13日にはヒルサイド地下1階に服飾雑貨「コールハーン・グランドショップ」も導入した。
ダブルスタンダードは「初日から好スタート」を切った。マーク&ロナは「コロナ下でゴルフをする人が増えており、ヒルズの顧客との親和性が高い」ため、導入した。コールハーンもゴルフシューズを世界先行販売しており、顧客のゴルフ需要獲得を狙う。
続いて、期間限定区画「ヒルズボックス」に昨年出店して実績を上げた美容サプリメント・健康食品「エステプロ・ラボ」を常設店として、3月17日にウェストウォーク4階に入れる。カウンセリング形式で、客に食事改善プログラムなどを提案する。
「ルイ・ヴィトン」などが入る六本木けやき坂通りでの「ヒルズらしい発信」も強める。3月28日に「バーバリー」のメンズ、ウィメンズ、キッズ、服飾雑貨全てを揃えた日本初の店舗、3月31日に欧州からの輸入チーズとワインの専門店「ランマス」を1階に導入する。モンクレールも同通りに出店する。
3月31日にはウェストウォーク5階レストランフロアにコリアンバーベキュー店を導入。5月には別のフロアに日本初出店となるアメリカン料理店を入れる予定だ。期間限定店はヒルズボックスに3月4~21日に「ザ・ショップ・ヨウジヤマモト」が出店。3月26日~4月25日にアフリカ生産のエシカルファッション「クラウディ」を導入する。
全館営業を再開した昨年6月以降の売り上げは前年実績を下回っているが、「昨年9~11月は前年実績に近付くなど他の都心施設に比べて健闘している」という。自社カード「ヒルズカード」の年間購買額100万円以上の会員の売り上げはほぼ前年並みで推移、「顧客に支えられているのが要因」。海外ラグジュアリーファッション、宝飾品などが「特に好調」だ。今後も顧客の需要拡大に力を入れる。
また、現代美術アーティストの村上隆氏との協業プロジェクトを昨年11月下旬に開始、作品の展示のほか、協業カフェの開設やファッションを含む店舗での限定商品の販売を行い、「好評」だ。「ヒルズらしいアートの発信」も強化する。
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