TSIホールディングスの公式サイトより
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TSIHDがデジタル投資で営業黒字化へ 低収益店舗はEC送客で販路シフト

TSIホールディングスの公式サイトより
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 TSIホールディングスが、中期改革プロジェクト「TSI INNOVATION PROGRAM 2024(TIP2024)」を発表した。2024年に向けて経営や事業の質を変えていく改革プログラムと位置付け、デジタルや新規事業への投資を行う。低収益店舗はECに送客し販路をシフトさせる方針で、EC売上に成長が見られないブランドについては撤退を視野に入れるという。

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 EC成長戦略には35億円を投資。ECから店舗での試着・スタイリスト予約ができる仕組みをすでに導入しており、第1四半期中には顧客の店舗利用状況をアプリで管理するチェックインスタンドといった新たなデバイスを導入するなど、ユニファイドコマースを推進する。

 好調のD2C事業も展開を拡大していく方針。2021年秋冬からは子会社のHYBESから新ブランド「メクル(MECRE)」がデビューする計画で、今後もファッションだけではなくコスメ、飲食、スポーツなど幅広いジャンルで新規ブランドの立ち上げを検討していく。

D2Cの取り組み
TSIホールディングス、3ミニッツのライフスタイルブランド「エトレトウキョウ」を事業譲受

 出店戦略として、ゴルフやアスレジャー、コスメなどの業績が堅調に推移しているセグメントのブランドを出店し、高収益店舗のデジタル化も進める。今期の重点取組ブランドには「ナノ・ユニバース(nano universe)」と「ナチュラルビューティーベーシック(NATURAL BEAUTY BASIC)」を挙げ、クリエイティブディレクターを導入し通勤服だけではない世界観を打ち出すという。

姉妹ブランドは事業終了
「ナチュラルビューティー」が事業終了へ、ナチュラルビューティーベーシックは継続

 前期の通期業績は前期比21.2%減の売上高1341億円で、営業損益は118億4300万円の赤字(前期は7000万円の黒字)に終わったが、資産売却で純損益は38億6000万円の黒字に着地した。期中は244店舗を閉店し、5社6事業の撤退を実施。下地毅社長は不採算事業の整理について「ある程度できた」とし、既存の低収益事業についてはECへの送客を強化しながら安定した収益性が見込めるかという観点で撤退を検討していくという。今期の通期業績予想は売上高1524億(前期比13.7%増)、営業利益11億円を目指し、営業赤字からの脱却を図る。

■2021年2月期通期連結業績(実績)
売上高:1341億円(前期比21.2%減)
EC売上高:406億8000万円(前期から43億円増)
国内小売EC化率:37.0%
営業損益:118億4300億円の赤字(前期は7000億円の黒字)
当期純損益:38億6100万円の黒字(前期比77.0%増)

■2022年2月期通期連結業績予想
売上高:1524億円(前期比13.7%増)
営業損益:11億円の黒字
当期純損益:16億6000万円の黒字(前期比57.0%減)

TSIホールディングス 上田谷真一社長

前社長のインタビュー
【トップに聞く 2021】TSIHD 上田谷真一社長 「僕はいわゆる雇われ社長で、改革を進めることが使命だった」

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