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過去最大赤字のワールド、22年3月期は黒字化達成へ 百貨店・SC臨時休業のマイナス影響は見通せず

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 ワールドが、2022年3月期の戦略プランを発表した。前期は新型コロナウイルス感染拡大の影響から大きなダメージを受け、創業以来最大となる最終赤字171億円を計上したが、今期は構造改革を重点的に進めてきた「アパレルブランド復活」を掲げ、ビジネスの原点回帰とともに黒字回復を目指す。

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 同社は前期に2度の構造改革を発表。「ハッシュアッシュ(HusHusH)」「サンカンシオン(3can4on)」「オゾック(OZOC)」「アクアガール(aquagirl)」「アナトリエ(anatelier)」の5ブランドに加えてミセスアッパーを中心とした百貨店7ブランドの事業終了や、希望退職者の募集、低収益店の撤退など、痛みを伴う改革に取り組んだ。

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 2021年3月期通期業績は構造改革に係る費用・損失計上も影響し、売上収益1803億2200万円(前期比23.7%減)、本業のもうけを示すコア営業損益64億9900万円の赤字(前期は130億6500万円の黒字)、営業損益216億3700万円の赤字(同123億5100万円の黒字)、親会社の所有者に帰属する当期損益171億4900万円の赤字(同80億8000万円の黒字)と大幅な減収減益に沈んだ。鈴木信輝社長は現在のワールドの弱みはアパレルとし、「これまでの成功体験が強烈だった。これはある意味で"大企業病"だと言える」と振り返り、2度の構造改革や社外人材の採用を含む人材配置の変更などでマネジメントの刺激を取り入れながら改善を進めていく考えだ。

 今期は構造改革の効果に加えて、新常態下でも成長が見込めるブランドに投資を集中することで黒字回復を目指す。具体的には、好調の「デッサン(Dessin)」の出店加速や、「シューラルー(SHOO・LA・RUE)」のフランチャイズ展開拡大を計画。また、鈴木社長も現場に入って見直しを進めたという商品企画に関しては「過去に売れたものを焼き直すようなところがあった」と明かし、現在のマーケットを踏まえた上で各ブランドの強みを改めて打ち出していくという。

 非アパレルでは、「ワンズテラス(one'sterrace)」と「トゥーワントゥーキッチンストア(212 KITCHEN STORE)」でMDの多様化と店舗の大型化を進める。また、今年1月から国内再出店を開始し、ECが急成長している英国ライフスタイルブランド「ローラ アシュレイ(LAURA ASHLEY)」を通じてライフススタイル提案を強化する方針だ。

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 今期の業績は売上収益1964億円、コア営業利益80億円、営業利益63億円、親会社の所有者に帰属する当期利益35億円を計画。コア営業利益は前期から145億円ほど増加することになるが、そのうち約69億円は構造改革効果として見込んでいる。現在発出中の緊急事態宣言では同社の主な販路である百貨店やショッピングセンターが休業要請の対象となっており、マイナス影響は避けられないが、業績予想には織り込んでいないという。今期の業績への影響について、鈴木社長は「現時点で影響範囲およびインパクトを図ることは難しい」として具体的な回答を差し控えたが、「(大型施設への休業要請で)我々の販路を失っていくのは紛れもない事実。できるかぎり商品を届けていきたいという気持ちは変わらないので、デベロッパーとサービスが提供できるよう働きかけを行っていきたい」と話した。

ワールド 鈴木信輝社長

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