天池合繊HPより
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セブツー天池合繊(石川県七尾市、代表:天池源受)はこのほど、自己破産申請に向けて事後の手続きを坂井美紀弁護士に委任したことが明らかになった。同社は1956年に創業し、世界最軽量の極薄生地を織る技術で知られており、織りや染め、縫製を一貫で自社製造してきた。パリで開催される世界最大の素材の見本市「プルミエールビジョン(Premiere Vision)」では、選ばれたメーカーとバイヤーしか入場できないブース「メゾン・デクセプション(Maison d‘Exceptions、フランス語で『巧の技』の意)に2013年から招待出展の要請を受けるなど、同社の技術力は国内外で評価されていた。2005年に開発したスーパーオーガンディ「天女の羽衣」は、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」を始めとする海外メゾンにも採用され、さらに2019年6月に大阪で開催されたG20サミットでは、各国首脳のファーストレディへの贈答品として天池合繊のスカーフが採用され、広く注目を集めた。一方で、技術力は高かったものの、販売力は脆弱でトップセールスに頼る状況が続いていた。コロナ禍で受注も落ち込み、事業継続を断念した。負債額は3億5000万円。「天女の羽衣」事業は、今年5月に設立されたアマイケが引き継ぐ。
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