「ロック・イン・ジャパン」2年連続で開催中止が決定、医師会から中止要請

　ロッキング・オン・ジャパンが、8月7日から開催を予定していた音楽イベント「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル 2021（ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021）」の開催を中止すると発表した。昨年に続き2年連続で開催中止となる。すでにチケットがソールドアウトした日もあるといい、チケットの払い戻し方法については7月中旬に発表する。

　イベント事務局は、コロナ禍における安全なフェス実現の為に1年以上の長い時間をかけて開催スキームを検討。「感染防止」をテーマに例年の7ステージを1ステージにし、参加者を例年の半分以下に調整しながら会場である国営ひたち海浜公園、地元自治体の茨城県やひたちなか市との協議の末に開催の承認を得て準備を進めてきた。しかし、7月2日に茨城県医師会および県下26の医師会などによる中止要請が事務局に対してなされ、仮に開催する場合でも更なる入場制限措置などを行い、参加者の会場外での行動を含む感染防止対策に万全を期すことを要請されたという。

　これを受けイベント事務局は、先行受付の段階ですでに収容人数の上限に達していたことから、開催まで約1ヶ月の中さらなる入場制限措置をとることはできないと判断。また、コロナ対策と熱中症対策の両立を目指して会場内での救護体制の強化を予定していたため、地元病院・医療関係者の理解・協力が必要不可欠となることから、医師会からの中止要請を重く受け止め開催を断念したという。

　公式サイトでは「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021開催中止に関して、皆さんにお伝えしたいこと」と題したページを公開。「いつも最前線で戦い、状況を切り開く覚悟で頑張ってきましたが、今回は思いはかないませんでした。『ロック・イン・ジャパン 2021』にむかうアーティストの気持ち、フェスを楽しみにしている参加者の思い、それを考えると何とも言えない気持ちになります。悔しいです。申し訳ありません。でも私たちはこれからも最高のフェスを作り続けます。今回のことで、その思いはより強くなりました。繰り返しになりますが、これから開催される夏フェスの成功を強く願い、応援したいと思います」という総合プロデューサー渋谷陽一によるコメントを掲載している。

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■ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021：公式サイト