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繊研plusベトナムでの生産停滞が改善しそうだ。ロックダウン(都市封鎖)や外出規制、従業員が工場に寝泊まりして働く「工場隔離」など厳しい措置により経済成長が止まった反省から政策転換を決めた。“コロナゼロ”を掲げた従来の政策から「ウィズコロナを前提としたニューノーマル(新常態)」に移行し、素早い回復を目指すと首相が宣言。“新常態”に合わない法令や規制は改正・廃止するという。
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首都ハノイなど感染拡大が落ち着いてきた北部では規制緩和が進む。ロックダウンが約3カ月続いたホーチミンでも、感染拡大やワクチン接種状況などに応じて10月から徐々に規制を緩和し、工場の稼働が回復しそうだ。
それでもこの間のダメージは大きい。工場稼働の大幅な縮小で納期遅れなどが発生し、ベトナム生産が多い企業の業績に響きそうだ。下期に巻き返すしかない。
一方で欧米企業中心に「(中国以外で生産する)ノン・チャイナ・ニーズが強い」ためベトナムでの生産拡大は続くとみられる。縫製大手のマツオカコーポレーションは、ベトナムとバングラデシュに集中投資し、生産を増強する。松岡典之社長に「即納ニーズが強いのになぜ中国から東南アジアなどへの生産移管を急ぐのか」尋ねると、「中国ではワーカーを募集してももう集まらないんですよ」と寂しそうだった。
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