東急はシェア型の書店を東京・渋谷の渋谷ヒカリエ8階に開設している。店名は「渋谷○○書店」（シブヤ・マルマル・書店）で、個人に棚を貸し出して「棚主」になってもらう。約100平方メートルの店舗スペースに130以上の本棚を用意し、棚主がそれぞれ好きな本を持ち寄って販売し、みんなで運営する新しい形の書店。棚や運営をシェアすることで、各人にかかる金銭、時間といったコスト分散を図り、様々な人が本を選び、本を売ることの楽しみ体験を提供する。

　発起人及び管理人は&CO.の代表取締役であり、13年から渋谷ヒカリエ8階の「クリエイティブスペース8/」で実施している国内最大規模の働き方の祭典「トウキョウ・ワーク・デザイン・ウイーク」のオーガナイザーを務める横石崇さん。書店オープンに先駆けて実施したクラウドファンディングで70人以上からの支援があり、目標金額を達成したことで開設に至った。

　店内には小上がりの読書ブースがあり、ゆっくり本を楽しんでもらえる空間になっている。また、著者や編集者を招いた「企画棚」などを設けるほか、コミュニティー醸成のためイベントやオンライン配信用スペース、アート作品などを展示するギャラリーなども設ける。