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バルミューダのデザイン哲学を詰め込んだ旗艦店が誕生、ストアの見どころは?

「バルミューダ ザ・ストア 青山」1階の様子 Image by FASHIONSNAP
「バルミューダ ザ・ストア 青山」1階の様子
Image by: FASHIONSNAP

 バルミューダが11月19日、初の旗艦店「バルミューダ ザ・ストア 青山(BALMUDA The Store Aoyama)」を東京・南青山にオープンした。2フロア構成の店内では、バルミューダの全ての製品を揃える。商品だけではなく、商品を通した体験までデザインするバルミューダ。プロダクト開発において芸術性を重んじる同社のデザイン哲学が、店舗デザインおよび顧客体験に投影されていた。

BALMUDA Phone バルミューダ

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 バルミューダ ザ・ストア 青山は、東京メトロ 表参道駅A5出口から徒歩2分の場所に位置し、2021年1月11日まで「ヒステリックグラマー(HYSTERIC GLAMOUR)」が「HYSTERICS 青山店」を営業していた建物に入居。近隣には「ストーンアイランド(Stone Island)」「セオリー(Theory)」「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」といったファッションブランドのショップが立ち並んでいる。店内では既存商品をはじめ、新ブランド「BALMUDA Technologies」の第1弾製品である5Gスマートフォンや、オンライン限定モデルなどを揃える。ヨーロッパの歴史的な建造物をモチーフとした店舗デザインが特徴で、美術館で作品を見るような新しい店舗体験を提供するという。

クラシックと新しさを融合した内装

 内装・什器等のデザインは、寺尾玄代表取締役社長を中心としたバルミューダのデザイナーと、東京會舘 本舘や三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺などの施設の内装・インテリアデザインを手掛ける日建スペースデザインが共同で担当。自然光が差し込むコンクリートを基調とした空間で、1階部分の片側の壁にはレンガが一面に敷き詰められている。レンガはイタリアから取り寄せたヴィンテージを採用。壁の一部分はアーチ状にレンガを敷き詰めた。京都の南禅寺水路閣からインスピレーションを得て、かつてここにアーチ状の通路が通っていたかのような、来店者の想像を掻き立てるデザインに仕上げた。

 「私たちの商品をどのような空間で見せたいかと考えた時に、クラシックかつ本物感があり、エレガンスをまとった場所にしたいと思った。クラシックはバルミューダの商品開発にの際にも必ず考えるキーワードとなっている」(寺尾社長)。このほか、天井近くのコンクリート部分もアーチ状の丸みを帯びたデザインを取り入れたほか、老舗家具ブランド「フリッツ・ハンセン(Fritz Hansen)」のチェアなど店舗の雰囲気に合った家具も設置し、クラシックな要素を散りばめた。

キッチンカウンターで試飲・試食が可能

 2階部分は階段付近の壁にプロダクトのデザインスケッチを展示。同フロアではキッチンカウンターや、ガラス張りの個室スペースなどを設置した。「バルミューダ ザ・トースター(BALMUDA The Toaster)」や、コーヒーメーカー「バルミューダ ザ・ブリュー(BALMUDA The Brew)」の通常モデルと「スターバックス リザーブ®(STARBUCKS RESERVE®)」とのコラボモデルといったキッチンシリーズの実演を毎日実施。食パンやクロワッサンなど様々なパンを使用してトースターの性能を紹介する。

 また、コーヒーメーカーの試飲では常時6〜7種類程度のコーヒー豆を用意し、来店客の普段の飲み方や好みをヒアリングしながら最適な提案を行うという。また、炊飯器「バルミューダ ザ・ゴハン(BALMUDA The Gohan)」の実演は1日3回実施。今後はキッチンルームでのイベントや、製品を使ったワークショップの開催なども予定している。このほか、個室スペースでは5Gスマートフォンのソフトバンクモデルの契約に対応する。

洗練された"おもてなし"目指す

 店舗スタッフはオープンにあわせて社員およびアルバイトを採用。オープニングスタッフは12人程度で、アパレル店舗などで販売職の経験がある人材を中心に構成されている。より良い購入体験の創出を目指し、採用時には家電の知識量よりも接客経験の豊富さを重視したという。スタッフはブラックのシャツにカーキのパンツを着用して接客にあたる。

スターバックス リザーブ バルミューダ

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初の旗艦店、なぜ南青山に?

 旗艦店の出店の経緯について寺尾社長は「家電量販店やセレクトショップなど販路を順調に拡充させてきたが、きちんと自分たちでマネージしている空間を持つというのは、長年やりたかったことであり、私たちとしては旗艦店の出店は悲願だった。ウェブサイトでいくら格好良く見せても、例えばBALMUDA Phoneの持ちやすさや、バルミューダ ザ・トースターで焼いたパンの美味しさは伝わらない。"体験を売る"バルミューダが、その体験を実際に試す機会をお届けできないというのは、ずっとジレンマに感じていた部分。やっとあるべき空間を準備することができた」と話す。

 南青山エリアを選んだ理由は「洗練された落ち着きのある南青山は元々好きなエリア。今年5月頃に南青山を歩いていた際、ここが空き物件になっているのを見つけ、翌日すぐに管理会社へ連絡をして契約を進めた。新しく開業する商業施設への出店など場所の候補は過去にも挙がったことがあったが、中々しっくりくるものが見つからなかった。今回、ひと目見ただけでピンとくるものがあったので縁だと感じている」と説明している。5月以降は店舗デザインのアイデアを詰めていき、今年8月末に内装の施工に着手。約1週間前に店舗を完成させた。今後、都内以外への出店の構想もあるといい、具体的な出店計画は未定だが、将来的には関西や九州などブランドの発信拠点を全国に拡大させていくという。

バルミューダ スマートフォン

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■BALMUDA The Store Aoyama
住所:東京都港区南青山5-5-3
営業時間:平日 11:00~19:00、土日祝 10:00~19:00
定休日:不定休
※年末年始の休業(12月29日~1月3日)までは無休で営業
店舗面積:300平方メートル
公式サイト

バルミューダ 熱狂を生む反常識の哲学
著: 上岡 隆
メーカー: 日経BP
発売日: 2019/07/04
価格: ¥1,584(2021/11/17現在)

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