BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION
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Image by: FASHIONSNAP

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開発者は自動車業界出身の"コーヒーオタク"、バルミューダとスタバによるコラボコーヒーメーカー開発秘話

BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION Image by FASHIONSNAP
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 約6年かけて完成させたオープンドリップ式コーヒーメーカー「バルミューダ ザ・ブリュー(BALMUDA The Brew)」を10月に発売したばかりのバルミューダ。昨年12月に上場以降、コーヒーメーカーや5Gスマートフォン、旗艦店出店などさまざまな取り組みで話題を集める中、11月2日には「スターバックス リザーブ®(STARBUCKS RESERVE®)」と協業した特別モデルを発表した。ブランディングや商品開発に対してストイックに情熱を注ぐ両社がタッグを組んだ背景とは?開発秘話をスターバックスジャパンのコーヒースペシャリスト江嵜譲二氏、バルミューダ商品設計部 太田剛平氏に聞いた。

バルミューダ スターバックス リザーブ

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 特別モデルは、スターバックスのコーヒー豆を自宅で美味しく飲むことに特化したコーヒーメーカー。店舗での美味しさを再現するために、コーヒーを知りつくしたスターバックスと味の調整を重ね、専用の注湯メソッドを新たに開発した。スターバックスのコーヒー豆のおいしさを引き出すためにチューニングした抽出方法を採用している。スターバックスがコーヒーメーカーの開発に携わった事例は過去にもあるものの、同社がチューニングのレベルから関わるのは今回が世界初の取り組みだという。

 「スターバックスの世界観、店舗のコーヒーの味わいを自宅で体験できる唯一のコーヒーメーカー」を目指して開発された特別モデルは、スターバックスが扱うどのコーヒー豆にも合うよう、通常モデルのバルミューダ ザ・ブリューに搭載されたものとは異なるレシピを一から構築している。抽出量は店舗のメニューのサイズと同じくShortとTallから選択できるように変更した。本体は、スターバックス リザーブ®の上質な世界観を表現した美しいデザインが特徴で、「スターバックス リザーブ® ロースタリー(Starbucks Reserve Roastery)」をイメージした鮮やかなカッパーに、ダーククローム、マットブラックのコントラストを効かせた。本体にプリントされた文字は、スターバックスのメニューやパッケージなどで使用されているフォントから着想を得たという。

「スターバックス リザーブ® ロースタリー 東京」店内の様子(2019年3月撮影) Image by FASHIONSNAP
「スターバックス リザーブ® ロースタリー 東京」店内の様子(2019年3月撮影) Image by FASHIONSNAP
「BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION」(2021年11月撮影) Image by FASHIONSNAP
「BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION」(2021年11月撮影) Image by FASHIONSNAP

 コーヒーメーカー「バルミューダ ザ・ブリュー」の開発が始まったのは「バルミューダ ザ・トースター(BALMUDA The Toaster)」の発売直後の2015年後半。約6年間、試行錯誤を重ねてきた。スタバとのコラボモデルの開発に乗り出したのは今から約2年半前。バルミューダ ザ・ブリューの原型となる試作機が完成した頃から、通常モデルと特別モデルの開発を並行して行ってきたという。

 バルミューダとスターバックスの出会いは約3年前。2019年には電気ケトル「バルミューダ ザ・ポット(BALMUDA The Pot)」のスターバックス リザーブ®限定モデルを発売した。スターバックスが日本に上陸した1996年から同社に勤める江嵜氏は「電気ケトルに続く新たな取り組みについてはバルミューダさんに相談をしていて、コーヒーメーカーの試作機が完成した頃に今回の協業のお話をいただいた。スターバックスジャパンとして、オリジナルのコーヒーメーカーを作りたいという思いが長年あったので、我々にとっては悲願だった」と、協業の経緯を振り返る。

バルミューダ バルミューダ ザ・ブリュー

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 バルミューダの太田氏は、前職は自動車関連のメーカー勤務で自動運転の制御に携わっていた異色の経歴の持ち主。「既存のコーヒーメーカーで自分が満足できるものが無く、コーヒー好きが高じて、いつかは自分で作ってみたいという思いが元々あった。実は入社するまでコーヒーメーカーのプロジェクトがあることを知らなかったが、今回私がやりたかったことと、バルミューダが取り組んでいることがたまたま合致した」と話す。また「コーヒーマシンと車の制御は似ているところがある」とし、前職で培った知識が開発にも活かされているという。バルミューダ ザ・ブリューにおいては、主にソフトウェア制御や味の作り込みなどを担当した。

 スターバックスとの協業モデルについては「1mlの違いで味が変化する世界なので、技術者として求められるオーダーにはしっかり応えていきたいという思いはあった。スターバックスさんがこだわる部分を技術的に突き詰めていき、毎回同じように味を再現できる機械の安定性、制御の作り込みといった部分にこだわった」と振り返る。

 今回のタイミングで発売した理由について江嵜氏は「コロナ禍で我々の生活が一変する中で、多くの人にとって家で過ごす時間が増えた。スターバックスでの体験がもう少し気軽に、より身近に提供できるようになれば、店舗に足を運ぶことができないお客様へより豊かな時間をお届けできるのではないかと考えた」と話し、コロナ禍でのライフスタイルの変化に伴うニーズを取り込む。「現時点で具体的な構想は無いが、バルミューダさんのやりたいことと我々の知見とが上手く結びつけば、新たな商品の開発もあり得ると思います」(同氏)。今後の新たなコラボ商品開発にも意欲を見せた。

バルミューダ BALMUDA Technologies

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■BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION:商品ページ

バルミューダ 奇跡のデザイン経営
著: 守山久子
編集: 日経デザイン
メーカー: 日経BP
発売日: 2015/04/17
価格: ¥2,200(2021/11/03現在)

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