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植物由来100%のナイロンが誕生 サステナブルなアウトドア向け素材を東レが開発

東レのキャンペーンガールの間瀬遥花 Image by FASHIONSNAP
東レのキャンペーンガールの間瀬遥花
Image by: FASHIONSNAP

 東レが1月14日、植物由来100%からできたナイロンの新素材「エコディア® N510(ecodear® N510)」を発表した。千葉・幕張メッセで1月16日まで開催している「TOKYO OUTDOOR SHOW 2022」内で記者会見を開き、同素材を使用したサンプルを披露。テキスタイル(生地)は2023年秋冬、ファイバー(糸)は2024年秋冬から販売を開始する。

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 エコディア® N510は従来、石油原料に頼っているナイロン素材を100%植物由来で繊維化した新素材。これまで市場にあった100%植物由来のナイロンは融点の低さや染色で課題があったが、エコディア® N510は従来のナイロン繊維と同等の耐熱性と強度を保有し、実用的な素材として活用できる。原料は、植物のヒマのセバシン酸、トウモロコシのペンタメチレンジアミン。薄地の織物やカットソーに適しており、サステナブルなアウトドア向けの素材として提案していく。

 会場では、東レのキャンペーンガールの間瀬遥花が、エコディア® N510で仕立てたライトアウターやトップス、レギンスのサンプルを着用して登場。「軽くて、肌触りもなめらかで着心地がいい。またストレッチがあり動きやすい」と魅力を伝えた。また展示会場ではジャケットやブランケットなどの商品としても紹介している。

 販売計画は、テキスタイルで2022年度は20万m(約2〜3億円)、2025年度までに60万m(約5〜8億円)を見込み、ファイバーでは2023年度では月3トン(数千万円)を目指す。価格は3〜4割高になる予定だが、同社は「今後の生産量によってコストを抑えていきたい」としている。

 東レの大塚潤スポーツ・衣料資材事業部長は「年々、サステナブルな素材の人気が高まっており、欧米でも多く問い合わせをいただいている状況だ。現在はリサイクルナイロンを提案するメーカーは多いが、植物由来のナイロン素材は市場に少ない。この100%植物由来のエコディア® N510に関しても、お客さまの需要に応えられるのではないかと期待している。強度もあるため、テントや寝袋などの資材としても活用できる。環境意識の高いお客さまに向けて提案していきたい」と語る。

東レのキャンペーンガールの間瀬遥花と大塚潤 東レ スポーツ・衣料資材事業部長 Image by FASHIONSNAP
東レのキャンペーンガールの間瀬遥花と大塚潤 東レ スポーツ・衣料資材事業部長 Image by FASHIONSNAP
大杉真心(Mami Osugi)
ファッション リポーター

文化女子大学(現文化学園大学)とニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)でファッションデザインを学び、ファッションブランドやセレクトショップで販売職を経験。「WWD JAPAN」で記者として、海外コレクション、デザイナーズブランド、バッグ&シューズの取材を担当する。2019年にフェムテック分野を開拓し、ブランドや起業家取材を行う。21年8月に独立し、ファッションとフェムテックを軸に執筆、編集、企画に携わる。

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