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東レが繊維産業の復活を目的として設立した連携推進機関「東レ合繊クラスター」が、東京・原宿のWITH HARAJUKU HALLで「第13回 東レ合繊クラスター総合展」を開催している。アフターコロナに取り組む志を示したテーマ「Re:paint」を掲げた同展では、「戻り臭抑制加工素材」「難燃・耐切創素材」といった2種類の新素材が発表された。
同展では、会場を「グリーンイノベーション」「ハイファッション」「ファンクション」「ユニフォーム」「インテリア」の5つのカテゴリーに分け、東レ合繊クラスターが開発したテキスタイルを展示。約500種類のサンプルを紹介しており、インテリアを除く商材のうち4割程度が環境配慮型素材で占められている。
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「第13回 東レ合繊クラスター総合展」会場内部
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新たに発表された「戻り臭抑制加工素材」は、生地に抗菌加工および皮脂汚れを落としやすくする加工を施すことで、きちんと洗濯したにも関わらず着用すると臭ってくる「戻り臭」の原因になるモラクセラ菌の繁殖を標準布の10分の1程度まで抑制。主にスポーツユニフォームやオフィスウェアなどへの活用が期待されており、既に販売体制を整えているという。
東レ合繊クラスターが新たに発表した「戻り臭抑制加工素材」
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「難燃・耐切創素材」では、耐切創性に優れるアラミド繊維にアクリル系繊維を複合することで、「切れにくく、燃えにくい」テキスタイルを実現。物質の燃えにくさを示す「限界酸素指数」は32.5で、綿の約2倍の数値となっている。カラーバリエーションも豊富で、エプロンやチェア、アウトドア用品などへの活用が見込まれているが、現在はまだ試作段階。担当者は「お客様の声を参考にブラッシュアップを重ね、実用化を目指す」と話した。
東レ合繊クラスターが新たに発表した「難燃・耐切創素材」
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