製造工程で発生するロス糸をリサイクルした
ファッションビジネス専門紙「繊研新聞」公式サイト
繊研plus東洋紡グループの日本エクスラン工業は、100%リサイクルのアクリル繊維「アクリケア」を開発した。アクリル繊維のリサイクルタイプはこれまでほとんどなく、サステイナブル(持続可能な)対応品として注目されそうだ。
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このほど開いた東洋紡グループ総合展で披露した。アクリケアは、製造工程で発生する重合かすやロス糸といった、これまで廃棄していたものを再び重合し、溶媒に溶かして紡糸したリサイクル繊維。
工場内で出るプレコンシューマーのリサイクルのため、数量は限られるが、同社が得意とするアクリレートや高機能アクリルでも対応可能という。
総合展ではこのほか、超吸水性の2層構造アクリル繊維「ランシール」や高吸放湿アクリレート「モイスファイン」を複合した吸水型不織布「サニーガードプラス」を提案した。銀イオンによる抗菌防臭・抗カビ性があり、ランシールによるアンモニア消臭機能とモイスファインによる臭いの中和機能を併せ持つ。サニタリーショーツ、軽失禁対応パンツなどの用途を狙う。
抗ウイルスアクリレート「ヴァイアブロック」は機能原綿によって高耐久の抗ウイルス、抗菌、消臭機能を持ち、マスクや中わた用途など幅広く提案した。
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