FARFETCH公式サイトより
ラグジュアリーECのファーフェッチ(FARFETCH)が、高級化粧品小売のViolet Greyを買収した。ファーフェッチは今年後半、ビューティに特化したマーケットプレイスを開設する予定だとし、今回の買収はこれに先駆けて行ったものだという。なお、取引額は非公開。
Violet Greyはカサンドラ・グレー(Cassandra Grey)が2013年に創業。「シャネル(CHANEL)」や「ドゥ ラ メール(DE LA MER)」など高級ブランドを揃え、ヘアメイクアップアーティストたちから高評価を得たアイテムを厳選してラインナップしている。過去にはAmazonとも連携していた。今後はファーフェッチ プラットフォーム ソリューションズのテクノロジーや、グローバルロジスティックス、オペレーションに関する専門知識を活用していく。
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ファーフェッチが立ち上げ予定のビューティカテゴリーは、主にミレニアル世代とZ世代の高級志向の顧客向けで、ビューティのユニークなショッピング体験を提供する予定。数百万人の顧客を持つファーフェッチがラグジュアリービューティ市場に参入することで、約690億ドルの市場を創出できると推定している。この市場規模はレザーグッズに続く2位で、アパレルカテゴリーよりも上位だという。
Violet Grey創設者のカサンドラ・グレーは、FARFETCH Marketplaceのビューティ部門のグローバルアドバイザーとなり、NGG Beautyの共同創設者として、新しいブランドのインキュベーションとアクセラレートに取り組む。Violet Greyの会長は継続し、全体的な戦略やコミュニティの構築を推進。ファーフェッチのオペレーション担当副社長であったNiten Kapadiaは、Violet Greyのマネージング・ディレクターに就任する。
ファーフェッチの最高顧客責任者であるStephanie Phairは、「Violet Greyの買収は、本年末のBeauty on FARFETCHの立ち上げに向けた重要なステップである」と述べ、「FARFETCH Marketplaceにおいて、業界内で最も人気のある製品を厳選してお客さまに提供することが可能になる。また、象徴的な大手グローバルブランドからカルト的人気を誇る小規模ブランドまで、さまざまなビューティブランドを取り揃えることができるようになる」と期待を寄せた。さらに立ち上げ予定のビューティ部門については「Beauty on FARFETCHの目的は、年齢、人種、文化、性別を超えたお客さまに、世界で最も幅広く、厳選された商品を『FARFETCHならでは』の方法で提供すること。ファッションとビューティをクロスオーバーさせた没個性的な商品を、当社のイノベーション力を活かしてお客さまに見せ、エキサイティングな機能を提供する。ファーフェッチは、ニッチなブランドとグローバルなブランドを集め、ビューティ・リテール体験を変革し、境界のない美しさを提供する環境を作り出す」とコメントしている。
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